結婚式にお呼ばれしたら、楽しみでもあり悩みのタネでもあるのが服装ではないでしょうか。
この記事では、女性ゲストの服装マナーやNGなポイント、20代~50代までの年代別おすすめの服装例をわかりやすく解説。「平服でお越しください」と言われた場合の服装や、リゾートウェディングに参列する場合のおすすめドレスなど、気になる疑問も解消します!
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女性ゲストの結婚式服装マナー
結婚式は新郎新婦の友人だけでなく親族も集まるフォーマルな場なので基本的にはフォーマルな服装が良いとされています。明るい朝・昼の時間帯の結婚式では光沢感控えめで、華やかかつ上品なデザインのパーティードレスを選ぶのがおすすめ。
格式の高いキリスト教会や神社での挙式は、肌を多く露出する服はNGとされているため、披露宴と合わせて挙式も参加する場合は膝が隠れる丈のドレスや袖ありのドレスを選びましょう。ノースリーブドレスを着用する場合は、ボレロやショールなどの羽織ものがあるといいですね。
▼結婚式の羽織・上着のマナー
夜の結婚式(ナイトウェディング)は、朝・昼の結婚式よりも服装のマナーにとらわれすぎる必要はありません。光沢感のある素材やきらびやかな装飾もOKとされています。サテン生地やタフタ生地のようなツヤ感があるドレスだと夜の照明でも映えます。くすみカラーやロング丈のドレスで大人っぽい雰囲気に仕上げるのがおすすめです。
結婚式には向いていない!?【NGな服装例】
フォーマルな場である結婚式では避けたほうがよいとされる服装もあります。
真っ白な服装
いくらフォーマルであっても、真っ白なドレスは“花嫁の特権カラー”とされているのでNGです。薄いベージュや淡い黄色系のドレスも会場の照明や陽の光により写真で真っ白に写ってしまうことがあるので注意しましょう。
毛皮やファー、アニマル柄
毛皮やファー素材、アニマル柄は殺生をイメージさせるため結婚式にはふさわしくないとされています。披露宴は食事をする場でもあり、毛皮の毛やほこりが料理の中に落ちたり、口の中に入ったりして不衛生だから、という現実的な理由からもNGともされているようです。
全身真っ黒な服装
全身真っ黒な服装は不祝儀を連想させるのでNGです。黒いドレスを着用する場合は羽織ものや小物で鮮やかな色を入れてコーディネートするようにしましょう。
カジュアルすぎる服装・個性的すぎる色柄の服装
ニット+デニムジーンズなど、普段着のようなカジュアルな服装も結婚式というフォーマルな場にはふさわしくありません。また新郎新婦よりも目立つ派手な色柄のドレスも避けた方が無難です。ただし、新郎新婦が決めたパーティースタイルによってはOKなこともあります。
露出度が高い服装
肩や胸などが露出していたり、あまりにも短すぎるドレスは結婚式には不向きです。体のラインが目立つ服もなるべく避けましょう。
体験談
■会社の同僚が集められた席にいたのですが、女性が全員黒っぽいドレスで、男性もダークスーツでちょっとお通夜っぽくなってしまい…明るい色にするのもマナーだなと思いました。(30代前半・女性)
■久しぶりの結婚式参加で、何年か前のドレスを出したらパツパツでセクシーな感じになってしまった。事前に試着しておくべきでした。(30代前半・女性)
■胸元が大きく開いたドレスを着ているゲストがいて、花嫁よりも目立ってしまっていました。ゲストからしても目のやり場に困りました。(20代後半・女性)
結婚式の靴のマナー
結婚式では足の指を隠すのが正装とされているため、オープントゥパンプスやミュールはNG。フォーマルな服装に合うよう、ヒールのついた上品なデザインのパンプスを選びましょう。
ヒールがないもの・ヒールが太めの靴はカジュアルな印象になるので、カジュアルな結婚式や妊娠中など特別な理由がないかぎりは避けたほうが無難。ブーツやスニーカー、スポーツサンダルも同様です。
結婚式に不向きとされる靴は以下の通り。
- つま先が出ているオープントゥの靴
- ヒールのないペタンコ靴
- チャンキーヒールなどヒールが太いカジュアルな靴
- つま先や甲、かかとをカバーしていないサンダルやミュール
- アニマル柄の靴
- バイカラーの靴
- スニーカー
- ブーツ
- スニーカー
▼ドレスだけじゃない!お呼ばれ靴のマナーも要注意
結婚式のストッキングのマナー
結婚式ではストッキングを着用するのもマナーです。肌色のストッキングを選び、伝線したときのために予備のストッキングを準備しておくことをおすすめします。一方黒いストッキングは喪服を連想させるため避けたほうがいいでしょう。
▼ストッキングに絆創膏…結婚式に持っていくと便利なアイテム15
結婚式のアクセサリーのマナー
朝・昼の結婚式では華美すぎないアクセサリーを選びましょう。素材はパールやプラチナ、シルバーがおすすめです。ギラギラしたジュエリーは新郎新婦よりも目立ってしまう恐れがあるため、なるべく避けたほうがよいとされています。
夜は、きらびやかなジュエリーやラインストーン、クリスタルもOK!薄暗い場所でも映えるよう、華やかさを演出しましょう。
以前は「揺れるピアス=家庭がゆれる」や「腕時計=時間を気にしている」などの理由から結婚式ではつけないほうがよいとされていましたが、価値観の多様化が進む現代においては、“マナー違反”と思う人は少なくなってきているようです。
ただし、花嫁を連想させる白・花モチーフのアクセサリーや、葬式を連想させるブラックパールはNG!格式の高い結婚式場ではカジュアルすぎるアクセサリーも避けましょう。
結婚式に不向きとされるアクセサリーは以下の通り。
- カジュアルすぎるアクセサリー
- 葬式を連想させるブラックパール
- 花嫁を連想させるティアラや花モチーフのアクセサリー
- 殺生を連想させるアニマル柄のアクセサリー
▼結婚式アクセサリーの今どきマナー
結婚式のバッグのマナー
結婚式では大きすぎるバッグは避けて、小ぶりのパーティバッグで上品な素材のものを選びましょう。
ファーやヘビ・ワニ革、アニマル柄のような殺生をイメージさせるものはNGです。ビニールや綿素材のバッグもカジュアルすぎるので格式の高い結婚式ではマナー違反になります。
また、アクセサリーと同様に昼の結婚式では光り物のバッグは避けたほうが無難です。スパンコールが散りばめてあったり、全体がゴールドやシルバーでキラキラしているものは控えましょう。
荷物が入りきらないときにサブバッグとして紙袋を使うのもNGです。たとえ高級ブランドの紙袋だとしても、結婚式ではマナー違反。パーティーバッグと同様、フォーマルな場で使える素材のものを選び、クロークに預けてパーティー会場へは持ち込まないように気をつけましょう。
▼結婚式に最適なバッグの選び方とNGマナー
【年代別】結婚式におすすめのドレス・ワンピース
20代~50代まで、年代別のおすすめドレスを紹介します。
20代におすすめのお呼ばれドレス・ワンピース
新婦より目立つのはNGですが、明るいドレスで会場を華やかに彩ると喜ばれます。柔らかで上品なペールトーンカラー、元気な印象を与えるビビッドカラーもおすすめ。高級感のあるレースのあしらいや、個性的なデザインの袖ありドレスなど、マナーを守りつつ好みのドレスで気分の上がる一着を選びましょう。
30代におすすめのお呼ばれドレス・ワンピース
ブラウンやアイスグレーなど、落ち着いたカラーのドレスで大人可愛くまとめるのがおすすめです。地味になりすぎないよう、小物で華やかに仕上げるのがポイント!ヘアバトンやヘアスクリューピン、変形パールなどひとくせあるアイテムを品よく取り入れるのもおしゃれですよ。
40代におすすめのお呼ばれドレス・ワンピース
落ち着いた大人の雰囲気を演出したい40代。ロングドレスでエレガントに、また落ち着いたトーンのピンクベージュや深いグリーンなどシックなカラーを選んでもいいですね。小物もドレスに合わせて上品にまとめるのが◎。
体型に合うドレスであるのはもちろんのこと、スピーチなどの役割があっても動きやすい袖付きやセットアップタイプなど機能面を重視して選んでもいいでしょう。
▼ぽっちゃりさん必見!40代以上のお呼ばれドレスの選び方
50代におすすめのお呼ばれドレス・ワンピース
50代は親族や上司、主賓という立場での結婚式参列が多いのではないでしょうか。ペールトーンカラーやタイトなシルエットのドレスに抵抗があるという方におすすめなのがネイビーやグレーのセレモニースーツです。エレガントさときちんと感を出しつつ、小物でひとさじの華やかさを加えるポイント。
そのほか、露出控えめなロングドレスやジャケットつきのドレスもおすすめです。
ドレスや小物はレンタルするという手も!
フォーマルドレスやバッグのような小物はレンタルの利用もおすすめです。すでに持っていても同じメンバーが集まる結婚式に同じものを着ていくのはちょっと…といった場合もありますよね。
また、ドレスの置き場を気にしなくていい、そのときの会場や体型に合うドレスを選べるメリットもあります。ドレス・バッグ・靴・アクセサリーがトータルコーディネートされたレンタルセットもあるので、コーディネートに悩まなくていいのもポイントです。早めの予約や受け取りやすい場所のショップを探す必要はありますが、ひとつの選択肢として考えてみてください。
▼おすすめの結婚式ドレスレンタルショップ10選
結婚式の服装に関するQ&A
ここからは、結婚式の服装選びで迷いがちな項目をピックアップ。わかりやすく解説していきます。
Q.着物で参列するのはあり?
着物もフォーマルなので結婚式の服装として適しています。訪問着や付け下げ、未婚であれば振袖も結婚式にふさわしいフォーマルな着物です。おめでたい松竹梅の文様や夫婦円満にちなんだ文様の着物は、お祝いの気持ちを表すこともできるのでおすすめです。
▼結婚式のお呼ばれ和装マナー
Q.親族の服装は?
結婚式において、親族は新郎新婦とともにゲストをもてなす側です。そのため正装の中で最も格が高い正礼装(モストフォーマル)が基本。母親の場合、昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレス、和装は五つ紋の黒留め袖などが正礼装にあたります。父親の場合はモーニングや燕尾服、黒の五つ紋付き羽織袴などが正装です。
▼【親族の結婚式服装マナー】親やきょうだいなど関係に応じた服装の選び方
Q.結婚式にパンツスタイルはNG?
結論からいうと、結婚式のスタイルや立場によってはパンツスタイルでも問題はありません。格式の高い結婚式や、親族や主賓、上司として参列する場合は準礼装や略礼装にあたるパンツスタイルは避けたほうが無難ですが、カジュアルな結婚式ではOKなことが多いです。
ドレスよりも動きやすいため、子連れであったり、ダンスなどの余興を任されている場合に最適。カジュアルな印象になりすぎないよう、ドレッシーな素材を選ぶのがポイントです。
▼覚えておきたい!結婚式でのパンツスタイルのマナー
Q.「平服でお越しください」と言われたら何を着ればいい?
新郎新婦から送られてきた招待状に「平服でお越しください」と書かれていたら、どんな服装で参列すればよいのか悩みますよね。
平服でお越しくださいとは「正礼服・準礼でなくてもよい」という意味です。女性であればアフタヌーンドレスやイブニングドレス、セミアフタヌーンドレス、男性であればモーニングコートや燕尾服、ディレクターズスーツなどよりも少しカジュアルダウンした服装でOKということになります。
平服と書かれているからといって、普段着やカジュアル着も可というわけではないのでご注意を!ブラックスーツやきちんと感のあるワンピースなどいわゆる略礼服(インフォーマル)を選ぶのが基本。迷ったら新郎新婦に確認するのがおすすめです。
Q.リゾートウェディングの服装は?
沖縄やハワイなどで結婚式を挙げる「リゾートウェディング」も基本はフォーマルな服装でOK。ただし、温暖な気候や南国リゾートな雰囲気に合わせて、カジュアルなサマードレスでの参列も可としている新郎新郎が多いです。沖縄であればかりゆしワンピース、ハワイであればハワイアンドレスやムームーなどその土地に合った服装を選ぶのもおすすめです。
▼沖縄結婚式の服装には「かりゆしウェア」が最適!?
Q.結婚式の二次会の服装マナーは?
二次会の服装は会場の雰囲気に合わせるのがベター。たとえばカフェや居酒屋で二次会の場合、かちっとしたフォーマルなドレスや着物だと浮いてしまうこともあるかもしれません。反対に、高級レストランやホテルで二次会をおこなう場合はフォーマルな服装で参列するのがマナー。不安であれば新郎新郎や一緒に参加する友人・同僚に確認するのも◎。
▼二次会はなんでもOKじゃない!ゲストが守りたいマナー
Q.結婚式のドレスに向いていない生地・素材はある?
結婚式のお呼ばれドレスを選ぶ際、カラーや装飾、シルエットと合わせてチェックしたいのが生地・素材です。格式高い結婚式場や伝統を重んじる結婚式場に参列する場合は、デニム生地やニット生地などカジュアルな印象になるドレスは避けましょう。また季節感を大切にするのもポイント。夏に重厚感のあるベロアのドレス、のように季節にあわない素材は悪目立ちする可能性があります。
シルク素材やシャンタン生地のドレスはオールシーズン使えて結婚式にぴったりなので1枚持っておくと◎。下記の記事もぜひ参考にしてくださいね!
▼結婚式にダメな素材・生地って?ドレス選びのポイントを伝授
結婚式の主役はあくまでも新郎新婦!悪目立ちしない服装を心がけて
結婚式での服装のマナーの基本は、新郎新婦より目立たずフォーマルな場に適していること。マナーを守った服装することも新郎新婦へのお祝いの気持ちです。大切な人の大切な一日に華を添える一着を選びましょう。
▼【結婚式当日のゲストマナー】挨拶やご祝儀袋の渡し方
▼ファー付きのコートはあり?冬の結婚式の服装マナー
▼結婚式のお呼ばれに最適なハンカチの色は?
イラスト/モトスギユミコ
※ 2023年8月 時点の情報を元に構成しています
「ゲスト」 の キホン に含まれています