まとまったお金がかかる結婚式。費用や節約は誰しもが気になるところではないでしょうか。
今回は節約のためのアイデアや注意点をまとめました。
手抜きにならないように、でも、節約できるところはする、かしこく式をあげたいカップルはぜひ参考にしてみてくださいね。
結婚式の費用、どのくらいかかる?
多額の費用がかかるイメージの結婚式。
実際にどのくらいかかるのか規模別に平均値をみてみましょう。「ゼクシィ結婚トレンド調査2021 全国版」によると結婚式の平均人数は42.8人。平均合計費用は292.3円となっており、これを割ると1人あたりは約6.8万となりました。
家族のみ(新郎新婦・両家両親及び兄弟計10名)
6.8万円×10名=68万
親族のみ(新郎新婦・両家家族・叔父叔母など計30名)
6.8万円×30名=204万
親族と親しい友人(新郎新婦・両家家族・親族・友人/同僚など計40名)
6.8万円×40名=272万
親族と会社関係者と親しい友人(計50名)
6.8万円×50名=340万
あくまでも目安ですが、平均的な内容でかかる費用だと考えておくとよいでしょう。
結婚式の費用は安くできる?
結婚式の費用は会場によってかかる最低限度が決まっています。
どの会場もそれ以下にすることは難しいと考えておいたほうがいいでしょう。安くすることは難しくても、お値段をできる限り上げずに内容を上げることはできるという考え方をすると◎
実は最初の見積もりから上がりやすい!
結婚式の見積もりから請求の段階まで「金額がアップする」とはよくいうけれど、それって本当?
ちなみに、みんなのウェディング編集部が以前行ったアンケートでは…
みんなのウェディング結婚式の費用に関するアンケート(回答者=188人)
との結果に!
7割以上のカップルが初回の見積もりから総額がアップしたと答えているんです。
その額も50~99万円アップしたと答えたカップルが一番多く、平均すると約84万円もアップしているということがわかりました。
やっぱり大幅に増額するのが一般的といえます。
節約のしすぎには要注意!
節約のためには欠かせないのが手作りや持ち込み。
しかし、手作りを決めたのはいいけれど式直前の作業がスムーズにいかずに時間が思ったよりかかったり、安い外部の業者に依頼したところクオリティが下がったりと、持ち込み料のことも考えると費用対効果が見込めないことも。
仕事や結婚に関する他の準備とも合わせてスケジュールや自分たちの技量に無理が生じないか、安かろう悪かろうの業者ではないかなど見極める時間も必要です。
節約することでチープになってしまいがちなもの
よく言われることはゲストに関わるものは節約しないということです。
代表的なものはお料理や引き出物です。
料理や引き出物はゲストのための物ですので、「節約された」「ケチられた」というのはゲストに伝わってしまいます。ご祝儀を頂いて参加して頂いているわけですから、料理や引き出物で節約することを考えるのは控えましょう。
またゲストテーブルの装花があまりに簡素なものも避けた方がよいでしょう。
テーブル装花は会場全体を飾る効果もありますが、ゲストテーブル装花はゲストへのおもてなしのひとつと考えたほうがよく、会場のグレードや雰囲気と合うことが大事です。
司会者は披露宴全体が良くなるのも悪くなるのも司会者次第、と言われるほど大事な存在です。披露宴の司会を安いからと友人に依頼してしまうと、せっかくの披露宴が台無しになりかねません。
友人の司会は2次会でお願いして、披露宴ではプロに依頼するようにしましょう。
日取りで安くする!
大安や友引といった六曜のいいお日柄にこだわらないことで割引を受けられる会場があります。日取りに関する割引例は次の通りです。
- 仏滅割引
- ナイトウェディング、サマーウェディング割引
- 直前割引
日ごとの吉凶を表す六曜。大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅がありますが多くの会場で割引になるのが仏滅。
もちろん、六曜では一切割引のない会場もあるので調べておくと良いでしょう。
季節による割引もポピュラーです。
留袖など和装の正装のゲストも多いのが結婚式。夏場の結婚式はそのため敬遠されやすく割引の対象になっている会場が多いものです。
一方冬場については夏場のように割引がない会場も。降雪地域では冬場のほうが利便性が悪い場合もありますが、全国規模の会場の場合は割引は夏場のみということもあるので気をつけましょう。
このほか、慶事は明るいうちという考えから夜の結婚式の割引を行う会場も多くあります。
よいお日柄や時間であってもキャンセルになった枠を会場側が埋めたいための直前割引も運がよければ巡り合えます。
しかし準備期間が短くゲストにとっても急な招待になるのが難点です。いずれの日程であってもゲストへの配慮を欠かすことはできません。
外注を活用し費用節約!
式場で契約している業者を利用するよりも、外注の業者を利用して費用を節約した方も多いようです。
特に、ブーケやドレス、プロフィールビデオなど、コストダウンできる幅が大きいようです。ただ、品質で失敗しないよう、しっかり見極める必要はありそうです。
体験談
ネットで安い業者を検索
■ペーパーアイテムは持ち込み可だったので、ネットで安い業者を探し外注した。筆耕も頼まず印刷にした(招待状は後に残るものでもないし、印象に薄いと思ったから) 費用で納得がいかないものは式場と徹底的に交渉した。(20代後半 女性)
結婚式会場に持ち込みをする
みんなのウェディングでアンケートを行なった結果、結婚式で使うアイテムをDIYして結婚式費用を節約したという意見が多く寄せられました*
花嫁さんがDIYするウェディングアイテムは、例えば以下のものがあります。
- ペーパーアイテム(席次表・席札・プロフィールブック・メニュー表など)
- 装飾アイテム(テーブルナンバー・ウェルカムボードなど)
- リングピロー
- アクセサリー類
- ムービー(プロフィールムービー・オープニングムービーなど)
持ち込み料はどのくらい?
- 衣装 1着あたり 3万円~10万円
- 引き出物(引き出物・引き菓子・縁起物)1点につき300円~500円
- カメラ・ビデオ業者 1名につき5万円~10万円
- ヘアメイクスタッフ 1名につき5万円~10万円(通常2~3名)
ヘアメイクスタッフは決して持ち込みが低料金なわけではありません。
肌が弱い、慣れ親しんだスタッフに依頼したいなどのケースや、雑誌やSNSでの憧れのスタッフに依頼したいという思いから持ち込む方が多いのです。
花嫁のメイクと普段のヘアメイクはまるで違うものです。
結婚式はヘアメイクスタッフにとっては時間との闘いですので、結婚式に不慣れなスタッフはゲストを待たせて挙式披露宴の進行に影響を及ぼすことも考えておきましょう。
自作アイテムで予算を浮かす!
ペーパーアイテム
招待状・メニュー表・席次表などのペーパーアイテムを手作りする方法です。
1つ1つの単価は安いのですが、人数分となると、ペーパーアイテムだけでも結構な値段になりますよね。
ペーパーアイテムを手作りする為のキットや、PCにインストールして簡単に作るソフト、インストール不要のサイトなどもありますので活用してみるのも良いですね。
時間に余裕がありパソコンを使うのが得意な方は、自分で作成することで、値段も安くなりますし、オリジナリティーを出すこともできますよ。
ウェルカムボード
こちらもウェルカムボードの手作り作成キットなどもありますし、PCが得意な方はPCで作成する事も出来ます。ちょっとしたアイデアで簡単に手作りウェルカムボードを作る事が出来ます。
支払いをクレジットカードにする
アンケート結果によると、結婚式の費用は現金で払うカップルが約7割と最多ですが、クレジットカードで払うカップルも約3割という結果になりました。
カード会社ごとに還元率は違いますが、ポイント還元率が1%であった場合、結婚式の費用が300万円とすると3万円分のポイント還元になります。カード会社の還元率は0.5%から高いところで10%というものも!
ニューオープン、リニューアル直後の式場を検討してみる
ニューオープンやリニューアル中の式場には記念プランがあったり、特典が多くついたりすることがあります。ただし、会場がまだ出来上がっていない段階での契約になることが多く、慎重に決断する必要があります。
工事予算や施工過程の関係で会場が大幅に変更になったり、たとえ有名な会場であってもリニューアルの時はスタッフも慣れていなかったりし、思ったよりサービスの質が良くなかった、ということもあります。
それを念頭に入れながら、「だからこそおトクに出来る」と考えるのが良いでしょう。
条件次第では可能かも!?値引き交渉のしかた
最初の見積もりよりも交渉次第では安くできることもしばしば。費用の削減に成功しているカップルは意外といるようです。
『交渉』は交渉するタイミングが重要。
式場決定の契約前にすることが鉄則です。
また、交渉する際は、同じ内容で他式場に見積もってもらった見積もりを引き合いに出すと具体的な金額が出ている分、交渉はしやすいでしょう。
契約前だと、式場は自社で契約をして欲しい分、検討してくれるかもしれません。
交渉は、こちらの要求を一方的に通すものではなく、相手にとってのメリットを感じさせて納得してもらうことが成功のカギ。
ただやみくもに値下げしてくださいでは会場側にはメリットはありません。会場側にとっても納得のいく話の材料を用意する(例えば他社の見積比較など)ことが重要です。
その他にもまだまだできる!諸費用を安くするテクニック!
どんな項目の見直しができるのか、大きな金額がかかる項目ほど見直しのチャンスです!
写真にかかる費用を節約!
写真はデータだけ購入し、アルバムを自分たちで作る方法はアルバム費用の節約になります。写真の選定にかなりの時間がかかるのが難点ですが、結婚式当日のことを思い出して楽しみながら作れるといいですね。
自宅でネットで作成できるサイトも複数ありますし、電気量販店や写真店でフォトブックを作ることも可能です。
料理を節約するには?
慎重に節約を検討してほしいのがお料理です。
ゲストへのおもてなしとなるお料理は、満足度の高さを重視して節約するのがオススメ。たとえば、メインディッシュの質は落とさずに品数を減らすなど。
ただし、量が少なくて物足りないというのは避けたいところですし、品数を減らした分1皿のボリュームが多くなるのも安っぽい感じになってしまいます。
ゲストの好みによってはフリードリンクの種類を減らして、追加オーダーを受けるようにしてもいいでしょう。
ウェディングケーキはイミテーションもあり
写真に映えるようオシャレにデコレーションしたいウェディングケーキは、いさぎよくイミテーションケーキにしてしまうのもアリ。
ただしイミテーションケーキは大きさが一定のため、ゲストが少人数であってもかかる費用は一定。大規模な結婚式では節約になっても、少人数の結婚式では生ケーキと同額のケースも。見積でよく比較しましょう。
ウェルカムスペースは100均を活用しても!
100均で買えるアイテムを上手に使って節約するDIYのアイデアが満載!
100円のアイテムでも十分オシャレに見せることができますよ♪
衣装・アクセサリーの節約方法
結婚式の費用を抑えるにあたり、絶対に活用したいのがフリマアプリ。ドレスからアクセサリー、装飾アイテムにいたるまで、ありとあらゆるものが出品されています。
狙っているアイテムがあるときは、こまめにウォッチして、理想のアイテムをお得にゲットしてください!
演出を減らす
ゲストと触れ合える時間を増やしてアットホームな演出にすると、予算の節約になるだけではなくゲストの満足度も高められるのもオススメポイント♪
フォトプロップスを使って、ゆっくりとテーブルラウンドをしながらゲストとおしゃべりする演出は、卒花嫁さんに大好評なんです。
演出は披露宴らしい華やかさに役立ったり、ゲストの目を楽しませる効果もありますが、詰め込むとゲストも新郎新婦も慌ただしく感じてしまうので、メリハリをつけることができるとよいでしょう。
相談カウンターに相談すると安心!
初めて見る結婚式の見積もりやプランって分からないことが多いですよね。
そんな時はプロのアドバイザーに相談してみては!?ブライダルカウンターのアドバイザーは経験豊富なので、あなたに合った結婚式場やプランを紹介してくれますよ♪
かしこく節約してHAPPYな結婚式を
できる限り予算を抑えて、かつ内容を充実させたいですね。
節約も何もかもをとなると準備や作成の時間も大変で技術も必要です。時間と予算には限りがあるのでできることとできないことを見極めて計画を立て進めて行きましょう。
※ 2022年2月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式の費用」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています