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「お願いいたします」と「お願い申し上げます」の正しい使い方と意味「致します」との違いは?

2025.10.21

ビジネスメールで使う「お願いいたします」。
正しい表記は平仮名で、漢字の「お願い致します」は文法的には誤りになります。
なぜ平仮名が正しいのでしょうか?
目上の方に使っても失礼にならないのでしょうか?

この記事では、正しい表記の理由から「お願い申し上げます」などの言い換え表現、二重敬語の疑問まで、ビジネスで役立つ敬語マナーを完全解説します。

「お願いいたします」の意味と、漢字の「お願い致します」との違い

「お願いいたします」は「お願いします」の謙譲語で、依頼や要望を、相手に丁寧に伝える敬語表現です。
正しい表記は平仮名の「お願いいたします」。
これは日本語の「補助動詞」のルールに基づきます。

「致す(いたす)」には本来、「招く」「引き起こす」「尽くす」といった本動詞としての意味があります(例:「不徳の致すところです。」「力を致します。」)。
「お願いいたします」の場合の「いたす」は、この本来の意味をもっておらず、「お願いする」という動作に、謙譲(へりくだる気持ち)を付け加える役割だけをしています。

このように、直前の動詞の意味を助けるためだけに使われる動詞を、日本語の文法では「補助動詞」と呼びます。
補助動詞は、原則としてひらがなで書くというルールがあります。

そのため、漢字表記の「お願い致します」は原則として不適切とされています。

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「お願いいたします」の正しい使い方と例文

「お願いいたします」は、依頼、強調、挨拶の結び、の3つのシーンで使える表現です。
シーン別の正しい使い方と例文は以下の通りです。

1.依頼・要求

依頼・要求の「お願いいたします」

相手に何か行動を起こしてほしいときに、謙譲の意を込めて具体的に求める表現です。
文末で使われることが多いです。
例文

資料を送付していただけますでしょうか。お願いいたします。


候補の中からご都合の良い日時をご返信いただけますよう、お願いいたします。


添付の企画書をご確認の上、ご査収のほどお願いいたします。

2. 強調・念押し

依頼や要望の内容を、より丁寧に、そして強く念を押して伝えたいときに使われます。
「何卒(なにとぞ)」「どうか」「くれぐれも」などの副詞と併用されることが多いです。
例文

締め切り厳守で進めていただきたく、お願いいたします。


このプロジェクトの成功のため、どうかお力添えをお願いいたします。


誠に恐縮ですが、特例としてご許可いただけますよう、重ねてお願いいたします。

3. 挨拶の結び

挨拶の結びの「お願いいたします」

メールや文書の締めで、今後の付き合いや協力を願う定型的な挨拶として使われます。
最も一般的な使い方です。
例文

今後とも、変わらぬご指導のほどよろしくお願いいたします。


引き続き、ご対応のほどよろしくお願いいたします。


まずはご挨拶まで。何卒よろしくお願いいたします。

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「お願いいたします」の言い換え表現

同じ表現ばかりだと文章が単調になりがちですよね。
状況に応じた言い換え表現を知っておくと、より気持ちが伝わる、スマートな表現になります。

ここでは、ビジネスシーンで使える7つの言い換えパターンを、丁寧度や使用場面とともにご紹介します。

お願いします

「お願いいたします」よりカジュアルな表現で、同僚や部下との日常的なやり取りに使えます。
「この書類の処理、お願いします」のように社内の親しい相手への依頼に最適です。

取引先や目上の方には丁寧さが欠けるため、相手との関係性を考慮して使い分けましょう。

お願い申し上げます

謙譲語を使った最も丁寧な表現で、「お願いいたします」よりさらにかしこまった印象を与えます。
「何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます」のように、取引先への重要な依頼や謝罪文で効果的です。

使いすぎると堅苦しくなるため、特に丁寧さが求められる場面で使いましょう。

お願いしたく存じます

「思う」の謙譲語「存じます」を使った丁寧な表現で、「ご確認をお願いしたく存じます」のように、相手に配慮しながら依頼する際に適しています。
「お願いいたします」と「お願い申し上げます」の中間的な丁寧度です。

やや古風な響きがあるため、現代のビジネスメールでは使用頻度は低めです。

何卒よろしくお願いいたします

「何卒」で強調した丁寧な表現です。
「どうか」「ぜひとも」という意味をもち、強い願いを込めた印象を与えます。
「何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」のように、重要な依頼や特に配慮をお願いしたい場合に効果的です。

多用すると大げさな印象になるため注意しましょう。

お願いできますでしょうか

疑問形を使った柔らかい依頼表現です。
相手に選択の余地を与え、押し付けがましくない印象を与えます。
「資料の送付をお願いできますでしょうか」のように使います。

二重敬語だという指摘もあるため、より自然な「お願いできますか」や「お願いしてもよろしいでしょうか」もおすすめです。

~していただければ幸いです

控えめで丁寧な依頼表現です。
「もしできれば」というニュアンスで、相手に負担をかけない印象を与えます。
「ご検討いただければ幸いです」のように、強制的でない依頼に適しています。

相手が多忙な場合や必須ではない依頼をする際に効果的で、ビジネスメールの結びとしても使いやすい表現です。

ご査収ください

書類やデータを確認してもらう際に使う専門的な表現です。
「査収」は「よく調べて受け取る」という意味をもちます。
「添付ファイルをご査収ください」のように、メールで何かを送付する際によく使われます。

単に見てほしいだけの場合は「ご確認ください」の方が適切です。
使い分けに注意しましょう。

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結びの挨拶の言い換えパターン

結びの挨拶のパターン

結びの挨拶として定番の「よろしくお願いいたします」ですが、こちらもワンパターンになりがちですよね。
内容や状況に合わせて言い換えることで、相手に配慮の行き届いた印象を与えられます。
メールの目的に合わせて使い分けましょう。

確認事項がある場合

  • ご確認よろしくお願いいたします
  • ご検討よろしくお願いいたします
  • ご検討いただけると幸いです

まだやりとりが続く場合

  • 引き続きよろしくお願いいたします
  • それでは、ご連絡お待ちしております
  • それでは、ご返信をお待ちしております

やりとりを終える場合

  • 今後ともよろしくお願いいたします
  • それでは、よろしくお願いいたします
  • ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください
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【Q&A】「お願いいたします」のよくある疑問

最後は「目上の人に使える?」「二重敬語になる?」といった、よくある疑問にお答えします。

「お願いいたします」は目上の方に使ってもいい?

使って全く問題ありません。
「お願いいたします」は謙遜の意味を含む丁寧な表現なので、上司や取引先への使用に適しています。
さらに丁寧にしたい場合は「お願い申し上げます」を使いましょう。

「お願いいたします」は二重敬語になる?

二重敬語ではありません。
二重敬語とは、同じ種類の敬語を重ねること(例:「拝見いたします」→「拝見する」も「いたす」も謙譲語)を指します。

「お願いいたします」は、以下のように異なる種類の敬語(美化語、謙譲語、丁寧語)の組み合わせなので、文法的に適切で安心して使える表現です。

  • 「お」:美化語。言葉を丁寧に、上品にするための接頭語(例:お茶、お金)
  • 「いたす」:謙譲語。「する」をへりくだって言う言葉
  • 「ます」:丁寧語。語尾を丁寧にする言葉

漢字表記「お願い致します」は誤り?

文法的には誤りですが、実際のビジネスシーンでは漢字で書く人も多いのが現状です。
間違えて送ってしまった場合でも意味は通じるため、相手に失礼だと厳しく受け取られることはまずありません。

今後、自分が作成する際には正しい表記を使いましょう。

「宜しくお願い致します」は間違い?

「宜」は訓読みがなく当て字で、「致します」も補助動詞の場合はひらがなが正しいため、正式な表記としては推奨されません。
正しくは「よろしくお願いいたします」と全てひらがなで書きます。

こちらも、相手に意味はしっかり伝わっていますので、間違えて送ってしまった場合でも気に病む必要はありません。
今後は正しい表記を使いましょう。

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「お願いいたします」を正しく使って丁寧なコミュニケーションを

「お願いいたします」を使った丁寧なコミュニケーション

「お願いいたします」の正しい表記はひらがなです。
漢字表記でも意味は通じますが、正しい知識や多様な言い換えを知っておくと、相手に配慮が行き届いたスマートな印象を与えてくれます。
今日学んだことを活かし、自信をもって正しい敬語を使っていきましょう!

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※ 2025年10月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー