「ケーキカット」や「ファーストバイト」といえば、ウェディングケーキを使った披露宴の王道演出。
この記事では、ケーキカットにまつわるいくつかの人気演出の由来と取り入れ方について紹介します。
諸説あるケーキカットの由来
西洋では「悪魔は甘いものが嫌い」という言い伝えがあり、幸せな人生を送ろうとする新郎新婦の元に悪魔が近づかないよう、甘いケーキを近くに置き、そのケーキをみんなで食べて「魔よけ」にしたそうです。
また、古代ギリシャに貧しいカップルが1つのパンを分かち合い永遠の愛を誓いながら食べた。という言い伝えから、ケーキカットを「将来食べるものに困らないように」という願いを込めて行うようになったというものもあるそうです。
結婚した新郎新婦が最初に行う「初めての共同作業」であり、ふたりの人生を切り開くという意味もある事から、披露宴での定番として定着したようです。
ファーストバイトの由来
ケーキカットの後に新郎と新婦がお互いにケーキを食べさせ合うセレモニーを「ファーストバイト」と言います。
もともとは、新郎から新婦への一口には「一生食べるものには困らせない」、新婦から新郎への一口は「一生おいしい料理をつくります」という意味があると言われてきました。しかし、現代では共働き家庭が多くなり、「夫が働いて妻を養う」「家事は女性の仕事」という考えは、古い性別役割分担意識に基づくもので、受け入れられないカップルもいることでしょう。ゲストの中には違和感をもったり、気になる、嫌だなと感じる人がいるかもしれません。
そこで最近では、"ふたりなりの意味や意図"を込めたファーストバイトを行うカップルも。代表的なのは、お互いが同じタイミングで食べさせ合う「同時バイト」。また、「おいしいものが大好きなふたり。大きなお口でどうぞ!」など、司会者による説明で従来の意味とは違う解釈をゲストに伝えるカップルもいるようです。
また、ケーキの大きさは愛情の大きさに等しいと言われている事から、新郎へのひと口は大きなスプーンなどですくって食べさせる演出も人気です。大きな口を開け、顔中にクリームをたくさんつけながら頬張る姿は絶好のシャッターチャンスですし、会場も盛り上がりますよね!
サンクスバイトとラストバイト
サンクスバイトは、これまで慈しみ育ててくれた両親への感謝の気持ちを込めて、自分の両親へケーキを食べさせる儀式。
「今までおいしいご飯を食べさせて育ててくれてありがとう」という気持ちを込めて。ちょっと照れくさいと思いますが、楽しく感動的な演出ですね。
このサンクスバイト、最近では大切な友人に対して行うことも多いようです。
そして、ラストバイトはサンクスバイトのお返し。
ご両親から息子・娘への最後の一口としてケーキを口に運びます。新郎や新婦にはじめてごはんを食べさせたのはお母様やお父様。そして養い育ててきた役目が終わり、今日からは夫婦がともに助け合って生活していく。そんな新郎新婦へ両親からの最後のひと口なのです。
いかがでしたか?
ウェディングケーキを使った定番の演出も、意味を知ること・考えることで思い入れが深まりますよね。あなたはどんな演出を取り入れますか?
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※ 2023年2月 時点の情報を元に構成しています
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