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岳父の意味と使い方を解説!喪中はがきや弔電などシーン別の例文も

2022.04.20

喪中はがきや弔電で使われる「岳父」の正しい意味を知っていますか?

読み方と意味、立場やシーンに応じた使い方を解説します。シーン別の例文も参考にしてください。ほかの呼称との使い分け、「岳母」の意味も合わせてチェックしておきましょう。

岳父とは?

岳父の読み方と意味

岳父は「がくふ」と読み、妻の父親を意味します。相手に対する敬意や尊敬の念を含む敬称で、名前の前に付ける、もしくは単体で代名詞として使われます。

岳父の言葉の由来

「岳父」という言葉の由来は中国にあるとされ、いくつかの説があります。

ひとつは、中国の名山「泰山(たいざん)」に、妻の父を指す「丈人(じょうじん)」という名の峰があることにちなんで岳父と呼ばれるようになった説。
もうひとつは、「岳山(がくざん)」「岳婿山(がくしょざん)」という山があり、前者は婿から見た父、つまり妻の父となるため「岳」の字が用いられるようになったという説です。

義理の父を指す類義語

岳父のほかにも妻の父や義理の父を指す言葉があります。

  • 義父(ぎふ)…血のつながりのない父
  • 舅(しゅうと)…配偶者の父
  • 外舅(がいきゅう)…妻の父
  • 尊父(そんぷ)…他人の父に対する敬称

岳父や外舅が妻の父を限定的に指すのに対し、舅は妻・夫どちらの父に対しても使います。
また義理の父を指し広く使われている義父は、配偶者の父のほか養子先の父である養父や母の再婚相手である継父を指すこともあります。

▼「義理の父」の呼び方を詳しくチェック

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岳父の使い方と例文

岳父の使い方と例文

岳父は夫の立場で使うのが正しい用法です。
口頭で使われることは少なく、喪中はがきや弔電で書き言葉として使われます

喪中はがき・弔電での使い方と例文を紹介します。

喪中はがき

喪中はがきは、身内に不幸があったため新年の挨拶を控える旨を知らせるはがきです。いつ、誰が、何歳で亡くなったのかを続柄とともに記載します。

故人との関係を明らかにするために続柄に岳父が使われることが多いです。

例文

本年〇月に、岳父〇〇(名前)が〇〇歳にて永眠いたしました。
生前のご厚情に心より感謝申し上げます。

弔電

弔電は、通夜や葬儀に参列できないときに故人や遺族にお悔やみを伝える電報です。故人と喪主との関係により故人の呼び方が異なります。
岳父は夫の立場で使う言葉なので厳密には第三者が使うのは間違いで、次の章で解説するように「尊父」を使うべきですが、地域の慣習により次のように岳父を使うこともあります。

例文

ご岳父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
故人のご冥福を心よりお祈りいたします。

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立場やシーンで注意したい使い分け

岳父 立場やシーンで注意したい使い分け

岳父のような呼称は、自分の立場や使うシーンによって次のように使い分けましょう。

喪中はがきでは義父を使うことも

喪中はがきでは、岳父は敬称であるため身内に対しては使わないとし、義理の父を指す義父を使う場合もあります。

例文

〇月に、義父〇〇(名前)が〇〇歳にて天寿を全ういたしました。
生前に賜りましたご厚情に深謝いたします。

喪中はがきを夫婦連名で出す場合は、世帯主から見た続柄を書くのが一般的です。世帯主が夫で妻の父が亡くなった場合に岳父や義父を使います。

第三者の立場ではご尊父様を使う

第三者の立場で義理の父を亡くした相手に弔電を送るとき、故人の呼び方はご尊父様とするのが一般的です。

尊父は他人の父に対する敬称ですが、より丁寧に聞こえることからご尊父様とするのが慣例になっています。

例文

ご尊父様の訃報に、謹んで哀悼の意を表します。
ご遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。

第三者が弔辞を読むときはお父上が自然

弔辞は故人を悼む気持ちを表し、故人に贈る別れの言葉です。葬儀で読み上げるものなので、呼び方はお父上とするのが自然です。

例文

ご家族の皆様も、やさしく大きな存在であったお父上とのお別れは
本当にお辛かったことと存じます。

弔辞では、不幸や死を連想させる言葉や繰り返しを意味する重ね言葉などの忌み言葉を使わないように注意しましょう。忌み言葉は結婚式でも避けるのがマナーとされています。

▼葬儀や結婚式で避けるべき「忌み言葉」をチェック

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岳母とは?

妻の父を指す岳父に対応する言葉として「岳母」があります。「岳母」の読み方や意味を解説します。

岳母の読み方と意味

岳母は「がくぼ」と読み、妻の母を意味する敬称です。

義理の母を指す類義語

岳母のほかにも妻の母や義理の母を指す言葉があります。

  • 義母(ぎぼ)…血のつながりのない母
  • 姑(しゅうとめ)…配偶者の母。おもに夫の母
  • 丈母(じょうぼ)、外姑(がいこ)…妻の母
  • 母堂(ぼどう)…他人の母に対する敬称

岳母と同じく丈母、外姑も妻の母を限定的に指す言葉です。姑は妻・夫どちらの母に対しても使いますが、夫の母を指して使うことが多くなっています。

また義母は、配偶者の母のほか養子先の母である養母や父の再婚相手である継母を指すこともあります。

▼「義理の母」の呼び方を詳しくチェック

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岳母の使い方

岳母は夫の立場で使う言葉で、喪中はがきや弔電で書き言葉として使われます。ただし岳父に比べるとあまり浸透しておらず、聞き馴染みのない人も多いでしょう。

岳母?丈母?呼称の使い分け

喪中はがきや弔電で丈母が使われることもありますが、こちらもあまり一般的ではありません。日常生活では夫婦どちらの立場でも使える義母が広く使われています。

また、第三者の立場で義理の母を亡くした相手に弔電を送るとき、故人の呼び方は御母堂様とするのが一般的です。

▼「御母堂」の意味や使い方を詳しくチェック


葬儀のようなかしこまった場では普段聞き慣れない言葉が使われることが多くあります。

その言葉自体に相手への敬意が含まれる「岳父」は、立場やシーンに応じた使い分けが大切です。相手に失礼のないように正しい使い方を身につけましょう。

※ 2022年3月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー