withコロナという考えらから新しい生活様式が浸透してきた今日。
『オンライン結婚式(リモートウェディング・リモート婚)』というスタイルでの結婚式が急増中!
そんな中でも、ニュースで話題になった『オンライン結婚式』と親族のみの『神前式』を両方叶えたカップルを取材しました♪
オンライン結婚式を挙げた理由は式場からの提案!
今回取材したのは、静岡県の大井神社宮美殿で結婚式を挙げられた、yukaさん&yuuheiさんカップル*
神社での純和風のオンラインウェディング、気になります!
結婚式当日に、親族のみの『神前式』と『オンライン結婚式』を両方行われたとのことですが、どのような経緯でリアルとオンラインを組み合わせた結婚式を挙げられたのですか?
親族のみの『神前式』にオンライン結婚式を組み合わせるという案は、結婚式場からの提案だったんです。
私たちは家族挙式のみを考えていたのですが、式の2週間前、ちょうど式場でオンライン結婚式の企画が立ち上がった頃とのことで、私たちに「やってみませんか?」とお声掛けいただきました。
なるほど、まだ式場でもこれからオンラインを取り入れるという段階だったのですね!
ちなみに、オンライン結婚式というものがあるというのは、元々ご存知でしたか?
ぜんぜん知らなかったんです(笑)!
だから、選択肢にはありませんでした。
「そんなことができるんだ!」と初めて知って、提案を聞いてみて「やってみてもいいかな」ということになりました。
僕も式場からの提案を聞いて「おもしろそうだな!」と思いましたね。
結婚式のどの部分でオンラインを使われたのでしょうか?
神前式をオンラインで配信しました!
挙式シーンを配信されたのですね!
当日の様子については、のちほど詳しく伺っていきたいと思います。
大井神社での挙式とのことですが、こちらを選ばれた理由はなんですか?
僕が元々ここで結婚式をしたいと思っていました。
実はここで自分の名前も決めてもらっていて、小さい頃からずっと縁のある神社だったんです。
神前式のスタイルでやりたい気持ちもあり、両家の実家からも近かったので、ここでやろう!と決まりました。
新郎様のご希望だったのですね!
新婦様も新郎様に賛成だった、ということでしょうか。
はい、母の実家の近くなので、何度か来ていた神社で、私も神前式をやりたいと思っていました。
親族のみの「神前式」をオンライン結婚式で配信!
おふたりにとって思い入れのある大井神社での結婚式を挙げられたおふたり。
具体的にどんな結婚式を作り上げていったのか、詳しく伺っていきましょう♪
オンライン結婚式のゲストについて
オンラインで繋いだゲストの方々は何人くらいでしたか?
40人前後です。
親族が大半で、友達と、それぞれの会社の方、という感じです。
式に来られなかった親戚もいるので、その人たちにもオンラインで見てもらいました!
ゲストの方はどのように招待したのですか?
式場が作成してくれたWeb招待状でゲストを招待しました。
専用のURLとパスワードを新郎新婦から送って、あとはクリックするだけ、という簡単な流れにしました!
こちらが実際に送ったWEB招待状の一部*
式当日、クリックするだけでオンライン結婚式が見られる仕組み
インターネットがわかる方もそうでない方も簡単に見られるのがポイントですね。
神前式とオンライン結婚式の式当日が知りたい!
それでは、大井神社宮美殿でのオンライン結婚式がどのように進んでいったのか詳しく伺います*
当日のスケジュール
- 9時:式場入り
- 11時:境内で写真撮影
- 12時30分:式の説明、親族紹介
- 12時50分:参進の儀からオンライン配信開始
- 13時:神前式開始
- 13時40分:水合わせ
最後の折り鶴シャワー、カメラに向かって新郎新婦が話すところまでオンライン配信
参進の儀という、笛を吹いた神職の方を先頭に新郎新婦や家族が列になって神殿まで歩くシーンから、オンライン配信を開始してもらいました。
水合わせというのは、両家の実家の水を持ってきてもらって、親同士の手からひとつに合わせるという儀式です。
新郎新婦が両家に馴染みますように、という意味があるそうで、水の神様の神社ならではの演出でした。
水合わせをしている最中、雨が降ってもきれいだったのが印象的でした。
雨だからこそ味があってきれいでしたね。
屋根がないところも多いのですが、式場の方々が濡れないように配慮してくださって…ひとつひとつが丁寧でありがたかったです。
オンライン結婚式はYouTubeの生ライブ配信!
オンライン結婚式で気になるポイントと言えば、配信ツール。
withコロナの今、在宅勤務も増え多様化する配信ツールですが、今回のオンライン結婚式ではどのような選定で配信ツールを選ばれたのか、大井神社の担当者さんに聞いてみました!
オンライン結婚式の配信に使われたツールはなんですか?
YouTubeの生ライブ配信の限定公開です。
オンライン結婚式をリアルタイムで見られない人もいるので、アーカイブに残って何回も見返せるというのがいちばんのポイントですね。
また、ゲストの中には自分の顔が映るのに抵抗がある人もいるので、相手に映ってもらったり何かしてもらうということはせず、あくまでこちらから配信するというスタイルにしました。
YouTubeだと何度も見返せるというのはたしかにメリットですね!
またゲストへの配慮するポイントもしっかりおさえていらっしゃるところも参考になります!
あくまで神前式にフォーカスして共有する、ということにこだわっていて、映画のような演出で配信しています。
様々な配信ツールがある中で、結婚式のどこにフォーカスするかという考えのもと選ばれたYouTubeの生ライブ配信。
オンライン結婚式の華やかさも加味されて、最終的にどのようなアウトプットにするかまで計算されているところも大井神社でオンライン結婚式を挙げるという魅力のポイントですね。
結婚式の準備期間は2ヶ月!当日までのスケジュールが知りたい!
挙式の2週間前にオンライン結婚式を考え始めたというおふたり!
なかなか短期間での準備だったと思いますが、どのように進められたのでしょうか。
準備期間の流れ
- 3月末 新郎新婦が家族のみの挙式を考え始める
- 5月末 式場からオンライン結婚式の提案を受ける
- 6月11日 挙式当日
驚くことに、2ヶ月あまりの期間で結婚式の準備されたのですね!
そうなんです。
3月は、静岡ではまだ緊急事態宣言が行われてなかったので、親族のみの家族婚を考えていました。
2ヶ月ちょっとという期間での準備は短いほうだと思うのですが、衣装など決めるのは大変ではなかったですか?
衣装は着たいものがもう決まっていたので、スムーズに進みました!
大井神社のプランにある、 『帯結びドレス』というものが着たかったんです。
振り袖にドレスを合わせたオリエンタル和装のスタイルにしました♪
『帯結びドレス』を着てのドラマティックなこちらのお写真
ウェディングフォトも残せるのはやっぱりリアルな結婚式ならでは
オンライン結婚式のここが良かった!
憧れの神前式をゲストに生配信したおふたり。
元々オンライン結婚式を知らなかったとのことですが、実際にされてみたご感想が気になります*
オンライン結婚式をしてみて、あらためてここが良かったというのはどんなところですか?
映像があることで、後日自分たちで神前式という貴重な体験を見返せるというですね。
プロの映像と音声と編集のおかげですごく映像も綺麗でした!
神前式には決まった所作があるので「間違えたらどうしよう!」と緊張してたんですが、家族以外のゲストがいないオンライン配信だと、まだあがらなかった気がします。
あとから映像を見たら、綺麗だなと思いました!
私は恥ずかしがりやなので、ゲストを実際にいっぱい呼ぶよりも、オンラインで見てもらうくらいの距離感がちょうどよかったです。
僕は逆にオンラインだからこそ緊張しました!
生で配信されてるので「失敗が許されない!」って…。
でも新鮮みがあって、良い経験になりました!
後から映像で彼の顔を見て、「緊張してる~」って思いました。
挙式中だと自分たちの目でしか見られないけど、配信を見返すと細かいところまで見られるのがいいですね♪
平日の昼の挙式だったので、友達もリアルタイムでなく夜に見てくれた人が多かったのです。
「神前式は初めて見る!」と言って楽しんでくれた人も多くて、ありがたかったです。
オンライン結婚式をするならここに注意!
逆に、オンライン結婚式で困ったことやトラブルなどはありましたか?
私としては、親の顔もオンライン結婚式の画像に映したかったですね…。
でも、親が恥ずかしいから嫌だって言ったんです(笑)。
映像に入れられたらよかったなぁ。
新郎新婦様も親御さんも、恥ずかしがり屋なんですね(笑)!
困ったというわけではないですが、現場にいたみんなが初めてのオンライン結婚式だったので、カメラマンさんも大変そうでした。
神前式をオンライン配信という初の試みとのことで、新聞記者3社と、テレビ2社とかが来ていてバタバタしていましたね。
リアルで対面する結婚式でもリハーサルや打ち合わせが多いように、オンライン結婚式を入れた場合どうするかなどのシミュレーションは今後、オンライン結婚式をする式場側・新郎新婦の課題になりそうですね。
これからオンライン結婚式をする人へメッセージ*
それでは最後に、これからオンライン結婚式を考えているという方にアドバイスやメッセージをお願いします!
オンライン結婚式はとっても新鮮で、やってみて良かった!と思えましたよ♪
これから式場の方でも、神前式をオンライン配信する新郎新婦さんが増えてきたみたいです。
コロナの影響だけじゃなく、オンラインなら海外にも繋げるし、今の時代に合っているなぁと感じます*
大井神社ではコロナ安全対策の試みとして、和紙と水引きをつけた手作りのオリジナルマスクを配布予定だそう。
おふたりが挙げられたような親族のみ参列する『神前式』とどんなゲストも参加できる『オンライン結婚式』のハイブリットな組み合わせ、これからの時代にぴったりですね!
厳かな神前式を親族と共に行い、美しい映像や音とともにオンライン結婚式として多くのゲストに配信したおふたり*
みんなでわいわい話す以外にもオンライン結婚式の可能性はいっぱい!
今回のようなオンライン神前式の形もぜひ参考にしてみてください♪
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※ 2020年7月 時点の情報を元に構成しています
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