新型コロナウイルスの影響で多くの結婚式が延期。
そんな状況でも、オンラインによるLIVE配信型リモート婚で結婚式を叶えたカップルがいました!
これがふたりのリモートウェディング!
https://www.youtube.com
Manamiさん&Keitarouさんのリモート婚の様子はこちらのYouTubeで見ることができます♡
滋賀県の白髭ビーチで行われた開放感あふれるロケーション。
22分の映像には、これぞ結婚式という魅力と感動がいっぱい!
いったい、どうやってこのリモート婚を実現したのか!?
テレビ電話取材で、ふたりに直撃インタビューしました!
準備期間は3日
2020年4月4日にリモート婚を挙げられたとのこと、おめでとうございます!
動画を見て、映像配信によるリモート(遠隔)の結婚式を実現されていることにとても驚きました。
このリモート婚はいつ開催を決めたんですか?
リモート婚は開催の3日前に決めました。
4月4日はもともと自分たちの結婚式をする予定でしたが、新型コロナウイルスの状況から式3日前に延期を決めたんです。
でも何かできることはないかと考えてリモート婚をやってみようと。
なので、準備する時間が全くなかったんです。
当日はリハーサルもできず、ぶつけ本番でした。
3日間という短期間で準備されたと思えない内容でした!
どうやってリモート婚の準備をされたんですか?
予定していた結婚式は、プロデュース会社のBridal Plus
さんに依頼していたんです。
その流れでリモート婚もどんな内容にするか、Bridal Plusさんと私たちで意見を出し合いながら決めました。
リモート婚のプログラムはこちら
- 挨拶
- プロフィールムービーの放映
- 新郎新婦入場
- 誓いの言葉
- 指輪の交換
- ウエディングキス
- 讃美歌の演奏
- 移動
- 結婚証明書にサイン
- 質問コーナー
- 承認の拍手
- 終了の挨拶
動画を見ていて思ったのですが、全体を通してゲストがコメントしたくなる構成になっていますよね。
表現が難しいですが、カップルの動画となるとラブラブな雰囲気が前面になって見ている人が入り込めないケースもあると思うのですが、このリモート婚にはそれがない!
リモート婚のプログラムは、画面の向こう側にいるゲストを想像して考えました。
例えば、2019年12月に親族のみで挙式は行っていたので、リモート婚はそれとは違う挙式にしようという話になりました。
見るゲストも友人たちだけだし、ゲスト参加型の挙式がいいよねとなり牧師さんもリモートすることにして、友人に依頼しました。
ご友人は牧師だったんですか?
いえ、牧師ではないんですが、僕たちの依頼を快く引き受けてくれて。
じつは前日の夜に依頼したんですが、当日は牧師の言葉も衣装もしっかり準備してくれました。
こちらが牧師役を担当したご友人
黒いビニール袋に白いテープで十字架を描いた手作り衣装にもご注目
ゲストからはこんな風に見えています。
画面を通じて一体感がうまれていますね。
リモートで登場してもらうアイデアは、ソーシャルディスタンスを守りつつも、ゲスト参加型の結婚式が叶いますね。
讃美歌の演奏シーン
リモート婚のために急遽考えた演出なんだそう!
みんなで歌って大盛り上がり!
ソーシャルディスタンスと予防対策
リモート婚では映像に写っているのはふたりだけですよね。
滋賀県が緊急事態宣言の対象地域になったのは4月16日からで、4月4日時点では今のような自粛体制ではなかったと思うですが、本番はスタッフなしだったんですか?
ふたりだけでなく、プロデュース会社の方、メイクさん、カメラマンさんなど最小限ですがスタッフ立会いのもと行いました。
映像は固定カメラですが、写真はプロのカメラマンさんに撮影してもらっています。
スタッフの方が画面に映っていないということは、感染予防を徹底されていたと思うのですが、当日はどんな対策をされていましたか?
撮影時以外のマスク着用とソーシャルディスタンスの徹底ですね。
メイク中も換気をして空気がこもることがないようにしました。
ふたりだけで行う方法もあったと思います。
ですが、休業前のプロデュース会社さん・会場さんが一緒に作り上げてくれました。
会場は既に休業中でしたが、ご厚意で私たちのためだけに貸し切らせていただきました。
また、会場へも直行直帰しました。
予防には細心の注意をはらいましたが、それでも完璧ではないので、万が一を考えYouTubeの動画公開は開催日の2週間後にしました。
関わってくださった方々は、私たちが泣きながら延期を決断した時も、リモート婚を決めた時も、本当に全力でサポートしてくれました。
だからこそ私たちもできる限りの予防を考えて行動するのが当時の精一杯でした。
4月はじめから毎日状況が変わる中で、当日はもちろん動画の公開までしっかり考えて開催されたんですね。
ポイントは機材とネット環境!
会場となった滋賀県の白髭ビーチ
開放的なビッグパーティーをするのに抜群のロケーションです!
リモート婚では、ツイキャス(※ライブ配信サービス『TwitCasting(ツイットキャスティングの通称)』)を使って配信されていますが、配信方法はどうやって決めたんですか?
動画を配信すること自体が初めてだったので、まずどうやって動画を配信できるかをネットで調べました。
その中で、ライブ配信ができて視聴するゲストの登録不要なYouTubeライブとツイキャスの2つを候補にしました。
直前まで迷ったのですが、携帯電話から配信できるツイキャスに決めました。
配信された動画自体も、手振れがなく綺麗に撮影されていますが、どんな機材を使ったんですか?
なるべく高画質で映像配信するため、当日は一眼レフで撮影しました。
手振れしないように一眼レフは三脚で固定しています。
ノートパソコンに一眼レフをキャプチャーボードで繋ぐことで、一眼レフで撮影した高画質な画像をパソコンから配信することができます。
あと音声を撮るのに外部マイクも設置しました。
カメラを固定してLIVE配信するふたり
撮影部材はすでに持っていたんですか?
ノートパソコンは自前で、一眼レフは新婦のお兄さんから借りました。
映像を配信することなんて今までしたことない初めてのことだったので、足りない機材はネット通販のAmazonで購入しました。
Amazonプライムに入っていたので、即日荷物が届きました!
ネット通販は強い味方ですね。
彼がネットで調べるのが得意なので、そこはおまかせしました。 リモート婚は実際にやってみないことには、ちゃんと撮影できるかどうかはわからないので、万が一の時はスマホで撮影して配信しようねと話していました。
準備をされた上で、万が一に備えてどうするか話しておくのって大切ですね。
リモート婚となるとネット環境も重要になってきますが、そこはどうされましたか?
リモート婚する場所がキャンプ場で屋外だったこともあり、当日用にポケットWi-fiをレンタルしました。
スマホもあるけれど、不安だったので用意するに越したことはないかなと。
すごい!予備までしっかり考えて準備されたんですね。
リモート婚は撮影機材とネット環境の準備が重要だと改めて思いました!
装飾と衣装で結婚式の世界観を演出
装飾もとても素敵ですが、どうやって準備したんですか?
ブーケは新郎行きつけの植物屋さんで多肉植物の寄植えを、数日前にふたりで作りました。
装飾は、式で使用する予定の物と、自宅にあったものを使いました。
映像に写っている椅子はキャンプ場の備品をお借りしました。
当日の装飾は空間デザイナーさんによるもので、私たちが用意した部材を素敵に飾り付けしてくれました!
プロデュース会社さんやスタッフの方が入ることでハイクオリティな空間づくりになるんですね!
衣装も、ロケーションにぴったりですがこちらはどうやって用意したんですか?
出来るだけ予定していた結婚式に近い雰囲気を演出したかったので、もともと着る予定だった衣装を着ました。
私の衣装は、兄夫婦がリゾート婚していたので、義姉の衣装を借り、彼の衣装はH&Mで購入しリメイクしました。
装飾も衣装も、自分たちの結婚式の世界観の一部を切り取って映像に残したいと考えました。
ずっと準備されてきたウェディングアイテムをリモート婚に取り入れることで、完成度がUPされたんですね。
100人を超えるゲストがリモートで参加!
リモート婚に参加されたゲストは何名ぐらいでしたか?
リアルタイムで見てくれたゲストは130人ぐらいですね。
家族で一緒に見てくれたケースもあるので、実際の人数と言うより世帯数なのですが。
すごい!
ゲスト100人超えとなると、普通の結婚式では超大規模ですよね。
リモート婚でありながらビッグパーティーだったんですね。
当初の結婚式では、仕事のため欠席だった人もいたんですが、リモート婚になったら休憩時間に見てくれたんです!
当初の式参列のゲストより多く、たくさんの友人に参加してもらえました!
それはリモート婚ならではですね。
事情があって直接参加できないゲストにとってもいいですね。
でも、どうやってその人数のゲストをリモート婚に招待したんですか?
もともと招待状は、ネット上のWEB招待状で案内していたんです。
式は延期にしましたが、WEB招待状のページをリモート婚の案内に変更してゲストに呼びかけました。
WEB招待状をリモート婚の案内に切り替え!
このページにリモート婚を配信するツイキャスのURLを設置して、ゲストにはここから入ってもらいました。
リモート婚の場合は出欠をとる必要がないのもいいですね。
ゲスト同士が気軽に会話できるようにLINEのオープンチャットも設置しました。
LINEオープンチャットのアイコンを設置
グリーンのアイコンをクリックするとLINEオープンチャットに移動
リモート婚の質問コーナーの質問もこのチャットで募集しました。
ふたりの誓いを承認する拍手もゲストがLINEで参加
拍手のパチパチを8の数字で表現!
祝福コメントがいっぱい!
ゲストのみなさんがコメントでリアルタイムに参加することで、一体感を感じますね!
リモート婚の後に、ゲストによる二次会が開催されたとのことですが、詳しく教えてください。
僕の後輩が幹事となってリモートで二次会を開催してくれました。
リモート婚が終わった15時ぐらいからスタートしたみたいで、僕たちは家に帰ってから参加しました。
さらに偶然にも新婦側の友人も別でリモート二次会を企画してくれていました。
それぞれの二次会画面を見せ合ったり、盛り上がりました!
二次会は本当に予想していなくて、まさかこんな風にゲストが盛り上がってくれると思わなくてすごく嬉しかったです。
リモート婚の盛り上がりをすごく感じる、素敵なお話ですね!
誓ったのは「リベンジすること」
ふたりが結婚式開催のリベンジを誓うシーン
結婚式を挙げることをみんなの前で誓うという、いままでにない発想!
ぜひリモート婚動画をチェック!
リモート婚のラストで、ふたりがリベンジすることを誓うシーンが本当に素敵でした。
プログラムを考えたときに、みんなの前で何を誓うか考えて、リベンジを誓うことにしたんです!
リモート婚を見終わって、とても晴れやかな気持ちになりました!
新型コロナウイルスの影響で結婚式を延期されるカップルも多く、弊社にも多くの相談が寄せられています。
リモート婚はそんなカップルにとって、新しい選択肢になりそうですね。
私たちも去年の5月から1年間かけて準備をしてきたので、結婚式の延期を決めた時は涙が出ました。
でもリモート婚で「この日にお披露目するぞ!」と決めて実行することで、消化できる気持ちもあると思います!
いまの状況だと、延期したけれどいつ開催できるかわからないですよね。
僕たちもリモート婚を挙げましたが、実際に結婚式ができるタイミングになったらすぐにでも挙げたいです!
結婚式に向けてポジティブに前進するために、リモート婚で区切りをつけてみるのも一つの方法だと思います。
おふたりのインスタグラムに投稿されたリモート婚=0.5次会という言葉も、すごく新鮮だなと思いました。
リモート婚=0.5次会をして、結婚式にステップアップするという流れが今後出てくるかもしれませんね。
リモートウェディングを考えるカップルへのアドバイス
これからリモート婚を考えるカップルへアドバイスがありましたら教えてください!
私たちの場合は、結婚式を予定していた場所でリモート婚をしましたが、日々状況が変わっていくと思うので、自宅や室内で行うケースが多くなると思います。
でも、室内の方が通信環境も安定するしリモート婚に適していると思いますよ。
Wi-fiだけじゃなくて、固定回線があるなど通信環境のいい場所を選ぶのがポイントですね。
あと、音響にも気をつけた方がいいなと、自分たちのリモート婚で実感しました。
パソコンで流していたBGMの音量が大きすぎて、牧師さんをやってくれた友人の声が、全然ゲストに聞こえなかったらしいです。
当日に依頼したとは思えないぐらい、バッチリ牧師をしてくれたんで、ゲストにも聞いて欲しかったですね。
音響スタッフはいなかったので、自前でリモート婚をするとなると音響の事前チェックはしておいたほうがいいと思います。
あと、リモート婚当時はインカメラで撮影していて反転して映っていたんです。
YouTubeの動画は後で、反転を処理して編集したんですが、自分たちがどうやって映っているかのリハーサルはしておいたほうがいいかと。
讃美歌の歌詞も当日は反転して放映していたので、今となっては笑い話ですが。
配信・通信・音響の環境は事前にチェックをおすすめします。
リモート婚ならではのチェックポイントですね!
そうなると配信サービス選びも重要ですよね?
僕たちはツイキャスで配信しましたが、配信サービスはゲストに合わせて選ぶといいと思います。
例えば、いつもLINEでやり取りしている親族だけのリモート婚なら、LINEで行うなど相手の通信手段に合わせるといいですね。
画面の向こうのゲストを想像して気配りすることが、リモート婚のおもてなしとも言えますね!
今回のリモート婚は、ゲストは友人のみ。
ちょっとした失敗やアクシデントが起きても、気の知れた仲が見守る中だったのでやりやすかったです。
そうなると、結婚式の二部制のように友人編、親族編に分けてリモート婚するのも良さそうですね!
リモート婚についてたくさんお話をお伺いさせていただき、ありがとうございました!
リモート婚を叶えた、Manamiさん&Keitarouさん。
ずっと準備を頑張っていた結婚式の延期は、想像を絶する決断だったと思います。
そのなかで、スタッフの方々と力を合わせて作り上げたリモート婚は、ゲストはもちろん見る人の気持ちを幸せにしてくれる結婚式でした!
ふたりのポジティブなアイデアを、ぜひ参考にしたいですね!
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※ 2020年5月 時点の情報を元に構成しています
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