アフターコロナ・withコロナと呼ばれるこの時代、結婚式のスタイルにもソーシャルディスタンスを意識した『オンライン結婚式(リモートウェディング・リモート婚)』という新しいスタイルが登場!
今回は、オンライン結婚式でファミリー婚を叶えたカップルを取材しました!
オンライン結婚式を挙げた理由
2020年5月にとても素敵なオンライン結婚式を挙げられたおふたり。
結婚して子供が生まれたことの報告と感謝の気持ちを伝えるために結婚式をしたいと考えていたものの、お子さまがまだ小さいこともあり、具体的な結婚式の準備は進められていませんでした。
そんな中、『CRAZY WEDDING』を運営する株式会社CRAZYの新サービス『Congrats(コングラッツ)』でオンライン結婚式を挙げるカップル募集を発見しました。
結婚式を挙げるチャンスだと思い応募したところ見事当選!
おふたりがオンライン結婚式に利用したサービスは、『CRAZY WEDDING』を運営する株式会社CRAZYのオンライン結婚式サービス『Congrats(コングラッツ)』。
ネット環境さえあればどこでもオンライン結婚式ができるサービスです。
正直まさか当選するとは思ってなくて。
そもそもオンライン結婚式ってどんなことが出来るかわからなかったのですが、当選後にCRAZY WEDDINGさんから説明を受けオンラインでも充実した結婚式が挙げられそうと思い、お願いすることにしました!
これがふたりのオンライン結婚式!
オンライン結婚式当日のスケジュール
- 9:00 スタジオ入り/衣装・ヘアメイク
- 11:00 ウェディングフォトの撮影
- 12:00 オンライン結婚式スタート
- 17:00 終了
おふたりのオンライン結婚式は、ゲスト170人超えのビッグパーティー ♡
さらに5時間にも及ぶオンライン結婚式だったというから驚きです!
いったい、どんなオンライン結婚式だったのか詳しく聞いていきます。
オンラオン結婚式を『感謝を伝える場』に
おふたりのオンライン結婚式では、フリートークを中心としたプログラムだったとのことですが、詳しい内容を教えてください。
「結婚して子供が生まれたことの報告」と「感謝の気持ち」の2つを伝えるために、グループごとに分けてのトークタイムと手紙を読むプログラムにしました。
オンライン結婚式は、自由になんでもできるので結婚式っぽいプログラムを入れることもできたのですが、いろいろ考えて私たちが結婚式で叶えたいことは『感謝を伝える場』を設けることだと思い、会話と手紙に絞りました。
170人超えのゲストとのコミュニケーション
ゲスト170人という大人数のパーティーですが、当日はどのようにプログラムを進行されたんですか?
まず最初に、参加してくれたゲストに向けて挨拶と感謝のスピーチをしました。
次に、両家親族への感謝の手紙を読む時間を20分ほどとりました。
挨拶とスピーチ、親族への手紙は、ゲスト全員に参加してもらいました。
ゲスト全員が見守るなか、親族への手紙を読むというスタイルは、挙式の人前式みたいですね!
そうですね。最初はみんなで画面上で顔を合わせて、そのあとは感謝の気持ちをしっかりと伝えるために、グループごとに分けてフリートークをしました。
全部で12グループに分けて、ゲストにはグループごとに参加してもらいました。
なるほど!グループ分けをすることで、満遍なく話せるようにしたんですね。
従来の結婚式だと「ゲストと話す時間が思ったより短かった」というケースもありますが、オンラインだと会話が基本的なコンテンツになるので、しっかり会話のコミニュケーションができそうですね!
ウェディングのプロの手をオプションでプラス!
おふたりが利用した『Congrats』は、基本的にふたりで作っていくスタイルで、プログラムから衣装・場所など自由に決めることができます。
一方で、希望をすればオプションで、プロの手を借りることができるのも魅力。
おふたりのオンライン結婚式ではどんなオプションを取り入れたのでしょうか。
ドレス&タキシードは提携ショップからレンタル
おふたりの衣装、とっても素敵ですがご自身で用意されたんですか?
僕たちの衣装は、CRAZY WEDDINGさんの提携ドレスショップからレンタルしました。
衣装のレンタルとなると、試着や決定までに時間がかかるイメージですが、どれくらいで決めましたか?
1日で試着から決定までしました。
というのも、オンライン結婚式までの開催が10日間しかなくて、準備期間が短かったので。
オンライン結婚式はスタジオから配信!
『Congrats』のオンライン結婚式の場合、自宅でライブ配信するなど場所を自由に選ぶことができると聞きました。
今回の場所はどうやって選びましたか?
自宅でオンライン結婚式をやるとなると、生活感が出てしまうこと、自宅がオンラインで放映されることに抵抗があったので、スタジオで行うことにしたんです。
場所は、『Congrats』のプランの中から選べる『IWAI OMOTESANDO』の『ANNIVERSARY ROOM』にしました。
スタジオでのライブ配信は、ネット環境や照明・マイクなどオンライン結婚式に欠かせない設備が充実!
白を基調としたナチュラルな雰囲気の『ANNIVERSARY ROOM』は、オンライン結婚式にぴったりなロケーションですね。
プロのヘアメイク&カメラマンでウェディングフォトもバッチリ!
カメラマンによる、ウェディングフォトの撮影も可能!
衣装のレンタル、スタジオのレンタルにプラスして、ヘアメイクさんカメラマンさんをお願いしました。
プロの技術をオプションで付けられるのは心強いですね!
前撮りができるのも、ポイント高いです!
こちらが当日のヘアメイクの様子
マスクも着用し、しっかり対策されています。
両家親族へ料理でのおもてなし
当日は、お料理を手配されたと聞きました!どのように用意したんですか?
オプションで追加できる『IWAIのお祝いごはん便』を利用しました。 私たちの分と、遠方にいる両家親族の分のコース料理をお願いしました。
式当日の僕たちの料理やドリンクのサーブはスタッフの方がしてくれました。
ご飯を食べながら、会話もできてよかったです。
衣装を着てプロ作ったコース料理を味わえるのは、本当に結婚式らしいですね!
準備期間は10日間!ほぼネットで準備完了
5時間170人超えのゲストを招待するオンライン結婚式の準備は、仕事も子育てもあるなか大変だったと思うのですが、どのように準備されたのか教えてください。
準備期間は10日間で、衣装の試着以外はインターネット上で完結しました。
おふたりの準備スケジュールはこちら
- 1日目…CRAZY WEDDINGとのオンライン打ち合わせ
- 2日~4日目…招待するゲストのリストアップ
&ゲスト向け『結婚式専用チケットサイト』の作成 - 5日目…衣装の試着/ゲストへの招待連絡
- 6日目~8日目…招待したゲストへの対応
- 9日目…参加ゲストの締め切り
- 10日目…参加ゲストへのフォロー
招待するゲストのリストアップが3日ほどかかり、一番大変でした。
僕と彼女とのそれぞれのゲストをリストアップして、当日トークをしていく12グループに分けました。
あと、『Congrats』は参加するゲストにオンライン結婚式のチケットを購入してもらう『結婚式専用チケットサイト※』という機能を使うんです。
※『Congrats』とネットショップ開設サービス『BASE(ベイス)』が共同して製作した専用サイト
『結婚式専用チケットサイト』というシステム自体は提供されるとのことですが、記入や作成は新郎新婦側でやるんですか?
そうですね、『結婚式専用チケットサイト』の内容は新郎新婦が自分たちで作成しました。
チケットには『エール』というご祝儀がわりにゲストが新郎新婦に渡せるお金がありまして、費用の発生は新郎新婦側で設定できるんです。
この金額設定に悩みましたね。
機能自体というより、ご祝儀の金額設定が自由にできる分、いくらにしたらいいかはお悩みポイントですね。
従来の結婚式ですと郵送で招待状をゲストに送るケースが多いと思いますが、ゲストの招待はどのようにしましたか?
ゲストには、主にLINEを使って招待しました。
LINEのメッセージにオンライン結婚式の説明と、『結婚式専用チケットサイト』のURLを入れて送りました。
ゲストはLINEを受け取ってURLをクリックするだけだから手軽でいいですね!
ただ何通か送ってみて、まずオンライン結婚式というものを理解してもらう必要があり説明を入れたのですが、どうしても長文になってしまうんです。
LINEって普段そんなに長文を送ることがないので、結果ゲスト側がどうアクションしていいのかわからないという状態になってしまいました。
そこで、僕たちはオンライン結婚式の内容を『note(記事公開サービス)』にまとめ、LINEでそのURLを送るというスタイルに変更しました。
LINEのコミニュケーションを考えた上での、ゲストへ配慮した変更ですね!
送られてくる方も、記事にまとめられていたら読みやすいしわかりやすいですね。
オンライン結婚式!ゲストの反応は?
オンライン結婚式に参加したゲストの反応はどうでしたか?
ゲストからは「いい結婚式だった」「新しいことしているね!」と好評でした。
あと「リアルな結婚式はやるの?」「結婚式はオンラインだけ?」という質問もありました。
実際に、リアルな結婚式を挙げることは考えましたか?
今回のオンライン結婚式で『エール』という形でご祝儀をいただいているので、いまのところ考えていません。
もしやるとしても、会費制のウェディングパーティーなど従来の挙式・披露宴とは別の形になるかなと思います。
それだけ、オンラインの結婚式の満足度が高かったということですね! おふたりが目指した『感謝を伝えるの場』は、お話を聞いていて叶ったかなと思いました。
オンライン結婚式の配信中に、涙する新郎の姿も。
ネットを通じてのコミニュケーションですが、そこで感じたことはリアル!
オンライン結婚式のここが良かった!
オンライン結婚式でとくに良かったところを教えてください。
一番は費用の面で、とても助かりました。
従来の結婚式を挙げるとなると費用がネックになりますが、それがオンライン結婚式だと衣装・スタジオのレンタルを入れても格段に費用が抑えられます。
また、ゲストから『エール』をいただけたので、本当にご祝儀の範囲内で挙げることができました。
オンラインの結婚式でも、衣装などのオプションが付けられること、CRAZY WEDDINGさんの手厚いサポートを受けられることで、納得した内容の結婚式を挙げることができました。
ステイホームが推奨されているこの時期だからこそ、多くの方に参加いただけたのも良かったです。
久しぶりの友人とも話せたり、式の最後に「落ち着いたら会おう」と約束したり、オンラインだけどちゃんと感動がありました。
オンライン結婚式を挙げる人へのアドバイス!
withコロナのこれからの時代、オンライン結婚式を挙げる人も増えてくると思います。
今後オンライン結婚式を挙げる人へのアドバイスがあれば教えてください。
『congrats』のオンライン結婚式では、会議などのミーティングツール『ZOOM』を使うんです。
僕の職業柄、会社関係者はZOOMを使い慣れていましたが、親族や地元の友人は初めて使う人が多く、ツールに関して事前にそのフォローが必要でした。
遠方のゲストを気軽に招待できる反面、配信ツールでのハードルは一定数あるんですね。
なので、式の前日にゲストにお試しで繋いで不安を解消しました。
当日は安心して使ってもらえたようです。
一度使ってみるのは、いいアイデアですね!
オンラインだからこそ、ツールの確認は安心に繋がりますね。
会話を中心とした場合のオンライン結婚式だと「トークが盛り上がらなかったらどうしよう」という心配もあると思うのですが、その点はどうでしたか?
僕が「では次、誰々さんどうぞ」というゲストを指名する形で会話をふってました(笑)
新郎さんが司会進行をされたということですね!
トークを回してくれる司会がいるとゲストも話しやすいですね。
とくに、私の友人グループの時、彼が司会をしてくれたことですごく会話が盛り上がったんです!
ゲストによっては、新婦のことは知っているけれど、新郎のことはよく知らないという場合もありますよね。
新郎ゲストの場合は新婦が、新婦ゲストの場合は新郎が司会者になると話がしやすいと思います。
司会してみて思ったのですが、グループの人数は最大8人ぐらいが会話しやすかったです。
僕の会社関係のグループは60人超えで、会話が大変でした。
これはオンライン結婚式でやってみないとわからないところですね。
すごく参考になりました!
本日はお時間をいただきありがとうございました!
今回の取材を終えて、おふたりのように「結婚式を挙げたい」そう思っても、さまざまな理由で結婚式を叶えることがまだできていない人にとってオンライン結婚式は自分たちの結婚式を諦めずに叶える新しい方法だと思いました。
新型コロナウイルスの影響で、注目の高まるオンライン結婚式ですが、オンラインだからこそ自由に自分たちらしく作り上げることもできそうですね!
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