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婿養子の場合の結納の流れ

2019.12.18

婿養子となる結婚の場合、その結納はどのように進められるのでしょうか?

結納金の相場はどれくらいなのか、結納返しとして女性側になにを贈ればよいのか、結納なしの場合は婚約記念品が必要なのか、知りたいことがたくさんありますよね。


1.婿養子とは

「婿」と「婿養子」の違いとは?

よく、男性側が女性側の姓を名乗ることを一般的に「婿養子」と思われているようですが、実は違います。

「婿」とは、女性側の姓に男性が改姓することをいい、単に女性姓を名乗ることを指します。

婚姻届には「結婚後夫婦の氏」を選ぶ項目があり、そこで女性側の姓(氏)を選ぶと男性は女性姓を名乗ることになります。

選んだ姓の方が戸籍の筆頭者となるため、この場合、戸籍筆頭者はその姓の元々の人である妻となりますが、名乗りだけのことで、「跡取り」ではありません。

したがって、女性の「家=両親」との相続関係は発生しません。 もちろん、住民票上の世帯主は、戸籍とリンクしていないので、夫でも妻でも、どちらがなっても構いません。

一方、 「婿養子」 とは、まず男性が女性側の両親と養子縁組をした後(女性側の姓となる)、その「家」の「娘」と入籍(婚姻届を提出)をすることです。

この場合、養子縁組届と婚姻届の2つの届けを提出します。 婚姻届を出す段階では、男性も女性も「同じ家の姓」を名乗っているため、姓を選ぶ必要はありません。

このことで、夫は女性の「家=両親」との相続関係が成立します。

なお、住民票上の世帯主は、夫でも妻でも、どちらがなっても構いません。

「婿養子」の結納

「婿養子」は跡継ぎのいない女性側の家に、男性に養子として婿に入ってもらう形態です。 したがって、結納品を納める側は、女性側となります。

基本的な流れや用意する品物などは一般的な結納とほぼ同じで、男性側と女性側の家の役割が逆になるだけのようです。

この場合、女性側の家が男性側に結納をおさめ、男性側から結納返しを贈り、自宅で結納をおこなう場合は、男性側の家へ女性側が出向くようです。

ただし、あまり女性側がリードするばかりでは…ということから、多くの結納と同じく、進行全般は男性側がリードする場合もあるようです。

「家」同士の話し合いによってケースバイケースで決めてよいのかもしれませんね。

「婿養子」を迎える場合の結納金

一般的には、結納金は「来てもらう側」が出すものとされています。 「婿養子」として迎える場合は、女性側から男性側に結納金を出すこととなります。

結納金の金額については、地域によっても、「家」の事情によっても変わります。 「婿」をもらう場合、「嫁」をもらう場合の2から3倍の結納金を納める、という説もあるようです。

結納品と婚約記念品

「婿養子」の場合、結納品は女性側が用意します。

品目や品数は、女性を迎える場合の結納と同じですが、結納品と結納返しの「結納飾りの色」が、男女反対になるのが特徴です。

女性側から男性側への結納飾り:グリーンまたは青
下に敷く「毛氈(もうせん)」:グリーンまたは青
男性側から女性側への結納返し:赤

結納の際の女性側から男性側への婚約記念品は、一般の結納返しと同じように考えてよいでしょう。

選ばれる品物も「腕時計」「スーツ」「礼服(仕立て)」などが多いようです。 また、男性が女性への「結納返し」として「婚約指輪」を贈っても構わないでしょう。

このように婚約記念品や結納返しはふたりで話し合って決めてもよいかもしれませんね。


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2.婿養子のメリット・デメリット

婿養子のメリット

嫁姑問題がない

女性がお嫁にいった場合、自分の母親とお嫁さんの関係に頭を悩ませる男性が多いものですが、婿に入ればその心配は少なくなるでしょう。

ただし、自分が妻の両親と良好な関係築いていく努力が必要になりますし、自分の実家と妻との関係がうまくいくかどうかという問題は変わりませんね。

遺産相続の権利が発生する

養子縁組した場合、妻側の両親からの相続権が発生します。

一方、妻側の両親からすると、相続人が増えたことにより相続税控除額が増え、節税対策として有効なので、「婿養子」は妻の両親、婿養子の双方にとってお得です。

さらに、実の両親との親子関係も継続しているため、夫には両家の遺産を相続できる権利が生まれます。

婿養子のデメリット

義両親の扶養義務が発生する

養子縁組した場合、自分の両親だけではなく、法律上、妻側の両親の扶養義務が発生します。 万が一、義両親に借金などがあった場合、それも相続されるリスクも考えられます。

離婚が大変に

養子縁組している場合、離婚をするだけでは、義両親と養子関係が続きます。

「養子離縁」をしない限り親族でありつづけ、遺産の相続権も継続するので、後々大きなトラブルにもなりかねません。 本当に縁を切ろうとすると手続きが複雑になることが予想されます。


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3.決断前に話し合うべき点

結納を行なうならば

ふたりが付き合っている段階から「婿養子」を前提としての結婚話が進んでいる場合は、双方の両親も納得済みである場合が多いでしょう。

かつては「養子をもらう」女性側の「家」が全面的に結納準備をリードする傾向がありましたが、現在では、両家のどちらが何を準備し、援助をするか、具体的な話し合いによって決められることが多いようです。

特に「結納金」については、金額を両家ですり合わせたほうがよいでしょう。

ちょっとこじれた場合

結納は「家」と「家」との結びつきの儀式です。 「婿養子」は通常の結婚のパターンよりも、「家」の事情が色濃く反映されます。

それだけに、「婿養子」において、「結納」はけじめとして大切に思われることが多いようです。

しかしながら、

・長男だが「婿養子」となることを本人が決断した場合
・「通常の結婚」のつもりだったが、女性側が「婿養子」を望んでいた場合

などは、「家」同士、本人同士でも多くの話し合いが必要となるケースです。

古いしきたりや風習が残る地域や「家」では、たとえ「家業」はなくとも、長男は「跡継ぎ」とみなされることが多くあり、「婿養子」などもっての外!でしょう。

また、この女性と結婚したい!と心から思っていても、「婿養子」となる決断ができない…という男性もいるかもしれません。

その場合は、

・自分にとって「婿養子」のメリット・デメリットはなにか
・「婿養子」となったあとの生活はどのように変わるのか

について、しっかりと考え、当事者同時で話し合うことをおすすめします。

なお、結婚当初は両家がぎくしゃくしたり、「婿養子」となったことで「名乗り」に違和感を感じていても、時間が経つにつれて慣れていくパターンは多いようです。

どのようなことがあってもふたりで力を合わせて乗り越えていけるかどうか、一番大切なのは、結婚の形態というよりも、ふたりの絆かもしれませんね。

みんなのウェディング相談デスク

※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています