大人気企画の【結婚式レポ】!
今回ご紹介するのは、日本への留学・就職をきっかけに中国から日本に帰化した花嫁ひめさんの結婚式です!
夫のマルさんもポルトガルご出身とあって、日本や中国、ポルトガルをはじめいくつもの国のゲストを招待しての国際色豊かな結婚式はひめさんがずっと「ここでやりたい」と心に秘めていた美術館を舞台にした挙式と、日本の素晴らしさをゲストに伝えるホテルレストランでの披露宴で構成された1日に。
それではおふたりの結婚式をご紹介していきましょう!
「この人と結婚するな」と直感した運命の出会い!
日本の大学に留学をし、そのまま日本で就職したひめさん。
とある日に目にしたインタビュー記事からダウンロードしたSNSアプリがきっかけで、ポルトガルからはるばる日本を旅していたマルさんと知り合います。
マルさんの日本滞在中に何度かやりとりしていた矢先、彼の滞在先だった東京にたまたまひめさんが出張になったため、初めて会うことに!
グラフィックデザイナーでありイラストレーターとしても活躍しているマルさんとは、「旅行先では必ず美術館に行く」という共通点もあって初対面であるにもかかわらず、話は大盛り上がり。
それ以降もマルさんの滞在中に会う回数を重ね、ついにおふたりのお付き合いがスタートします♡
そして彼の帰国後も毎日の連絡を取り合い、1カ月後には年末年始の休暇を彼のいるポルトガルで過ごすことに!
お付き合いが始まるずっと前から、年末年始はオーストラリアで休暇を過ごそうとチケットも押さえていたひめさんですが、「彼と結婚します」と家族に宣言してオーストラリア行きをキャンセルしてポルトガルへ!
そのポルトガルでの休暇以降、中国や日本へも行き来してお互いの家族を紹介しながら絆を深め、お付き合いがスタートしたぴったり1年後の同じ日・同じ時間の、初めて会った場所でマルさんがひめさんにプロポーズしたのでした♡
内緒で申し込み済みだった結婚式場!
アートや美術館が大好きで、何度か徳島の大塚国際美術館に足を運んでいたひめさんは、この美術館で結婚式ができるということをずっと知っていました。
「日本でもたくさんの結婚式に出席してきて、結婚式場はどこも同じような感じに見えていたんです」というひめさんは、こんな素敵な場所で結婚式ができるなんて!と、ここ大塚国際美術館での挙式以外は考えられなかったのだそう。
さらにここでの結婚式ができるのは、実は1カ月に2組限定という狭き門。
どうしても大塚国際美術館で結婚式を挙げたいという思いが高まっていたひめさんは、プロポーズされる1カ月前になんと彼に内緒で挙式の申し込みを!
その後プロポーズを受けた時に「もう申し込んでるからね」とマルさんに事後報告すると、笑って「君に任せるよ」と言ってくれたのだとか♡
その後打ち合わせを兼ねてふたりで徳島に行ってみたら、海に恵まれたその風景が「故郷のポルトガルに似てる!」とマルさんも大興奮。
かくして、結婚式へと歩み始めたのでした。
美術館の展示室が挙式会場に!
挙式会場となったのは、大塚国際美術館の展示室のひとつ「スクロヴェーニ礼拝堂」。
イタリア・パドヴァにある礼拝堂を再現した空間で、ジョットの名画に囲まれながら教会式が執り行われました。
挙式中は新郎新婦と家族、そしてゲストだけの厳かな空間に。
「なぜ絵を飾るためだけの場所で結婚式がしたいの?」と多くのゲストが疑問だったそうですが、そんなゲストたちも実際足を踏み入れたら大塚国際美術館の素晴らしさやスケールの大きさにびっくり!
そして挙式直後のフラワーシャワーには、事前に館内放送でアナウンスされていたこともあり、居合わせたお客さんも自由に参加してくれました。
土曜日の挙式だったこともありたくさんのお客さんも参加してくれて、とてもとても長いフラワーシャワーロードに♡
みんなでシェアできる結婚式なんて、貴重な体験!とっても素敵ですよね。
国際色豊かなゲストに、日本の良さを知ってほしい!
厳かな挙式の後は、大塚国際美術館からすぐのところにある鳴門パークヒルズのレストランで披露宴を。
テラスから見えるこの景色も、会場を選んだ理由のひとつだったそう!
この日はふたりの故郷である中国やポルトガルからはもちろん、おふたりが住む日本から、そして日本に住むイギリス、トルコ出身の友人たちととにかく国際色豊かなゲストが顔を揃えました。
初めて日本を訪れるゲストも多く、ひめさんとマルさんは披露宴のテーマを「日本の文化」に決め、「全員が楽しめる場になること」を目指しました。
長年日本で暮らす自分と、空手を20年以上続けている日本通であるマルさんの共通点でもある「日本」の文化を知ってほしいと、実際に体験ができる演出をたくさん取り入れました。
ふたりの家紋を旦那様がデザイン!
中国もポルトガルも「家紋」という概念がなかったため新郎・マルさん自らでふたりの家紋をデザイン!
招待状やさまざまなペーパーアイテム、乾杯用の升にも採用しました。
家紋を中国の伝統的工芸に用いられる「中国結」でつなげ、家と家のつながりをデザインで表すグッドアイデアですよね。
鯛のステッカーを手作り!
日本ではおめでたいとされる鯛のステッカーをマルさん自らがデザイン!
ゲストにサインをした上でボードに貼り付けてもらい、ゲストブック代わりに。
「招待したゲストの住所はみんな知ってるから、お名前のサインだけで十分だったし、子供たちもペタペタ貼るのが楽しかったみたいです」とひめさん。
名前だけなら小さなゲストも自分で署名してくれています♪
お面や金魚、絵馬で神社の縁日の雰囲気を
ウェルカムスペースには自由に手にとって遊べるようにお面やでんでん太鼓を並べたり、テーブルには金魚すくいから発想を得て金魚を入れた大きな鉢を置いて日本の縁日の風景を演出。
特に金魚の演出には海外からのゲストはもちろん、日本のゲストからも「面白い!」と大好評!
マルさんによるデザインの家紋入り絵馬は、各ゲストのテーブルにセットしてメッセージを書き入れてもらい、ゲストそれぞれがふたりで手作りしたという鳥居に結ぶというお楽しみも演出。
ひとつひとつのメッセージに目を通すのも愛おしい時間になりますよね。
ゲストみんなで阿波踊り!
徳島の結婚式では、終盤に阿波踊りを取り入れている人が多い聞いたひめさんは、「これなら国籍関係なく、みんなで盛り上がれるでしょう? 絶対に自分の結婚式でみんなで踊りたいと思っていたんです」 と、阿波踊りの連にも来てもらいゲストたちもみんなで踊る阿呆に(笑)!
これこそ日本の良さであり、ここでしかできない体験のひとつ。
そんな風に日本を楽しみながら、日本を学べる場になればというひめさんの思いは成就したのでした♡
中国流の結婚式の要素もちょこちょこ取り入れて
披露宴の入場では、花嫁が顔を隠して花婿と握り合った紐で誘導してもらうという中国スタイルを採用。
白いドレスとは正反対の、ビビッドな赤い色と金の刺繍が印象的なチャイナドレスも素敵!
そして高砂の後ろの壁や、会場のガラスには赤い「喜喜」の文字を貼って。
これは中国の結婚式や新婚家庭には貼られる「双喜字」という縁起の良いもの。
日本の良さを伝える披露宴の中に、ひめさんは故郷の要素も忍ばせたのでした。
いろんな国の人に日本の文化を知ってもらいたい・体験してもらいたいということをテーマにした披露宴は大成功!
ゲストたちからは、「ここまで楽しい披露宴を開催されたら、次の人はやりにくいよ!」とまで言われたんだそう。
ひめさんとマルさんのおもてなし精神のなせた技ですよね。
国際派の結婚式だからこそ、大変だったこと・楽しかったこと!
ひめさんとマルさんの普段の会話は、英語。
そして国際色豊かなゲストたちは中国語、ポルトガル語、日本語を話す人々…と言語が様々だったこともあり、ペーパーアイテムや披露宴で使用した映像などには訳語が!
挙式当日に配布した「本日のご案内」。
当日のスケジュールや席次をひとつにしたこの冊子は、3カ国語で表示されています。
「彼がデザインできることもあって、訳なども全て含めてふたりで手作りしました。買ったり、業者さんに頼むこともできたけど、やっぱり自分たちで作りたいという思いがとても強かったんです。大変だけど楽しかったですね」とひめさんは話します。
そして、遠くポルトガルから参加することができなかったマルさんのご家族やお友達にもこの日を見守ってほしいと、ひめさんがサプライズ!
マルさんの親友の協力を得て、ビデオメッセージをプレゼント!
このサプライズにマルさんは…
涙涙となったのでした。
そんな結婚式と披露宴を終えたひめさんは「自分たちのやりたかったことは100%やりきりました」と笑います。
「もうこれ以上のものはできません」とも。
ひめさんとマルさんが作り上げた最良の日は、異国で手を取って暮らしていく自分たちの選択をたくさんのゲストや家族に示せたようなそんな1日になったのでした。
日本人の私たちも日本の良さを再確認できる演出がいっぱいだったと思います。
これから結婚式というプレ花さんも、一度日本の良さを見直してみませんか?
この結婚式が行われた会場はこちら
会場名 | 大塚国際美術館 |
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式場ジャンル | その他 |
住所 | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1 |
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※ 2017年6月 時点の情報を元に構成しています
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