結婚式の会場装花は、披露宴会場を彩り、ふたりらしいイメージを作る重要な役割があります。使う花の種類や色、花以外のアイテムまで、そのスタイルはさまざまです。
近年はどんな会場装花が流行っているのでしょうか。新しいカタチの結婚をプロデュースする株式会社エニマリの“中の人”6人が「会場装花」をテーマに座談会を決行!人気の花や色の傾向、個性的なアイデアなど、リアルトレンドをお届けします。会場装花に悩むプレ花嫁さんはぜひ参考にしてくださいね。
トップ画像:花コミュ
座談会のメンバーはこちら!
Nさん:「みんなのウェディングニュース」編集部
Hさん:リゾート挙式会社を主とした代理店営業
Kさん:「みんなのウェディングストーリー」編集担当
Aさん:「みんなのウェディングストーリー」編集担当
Sさん:「みんなのウェディング」SNS担当
Iさん:エニマリプロデュース担当
▼前回の座談会記事はこちら!
高砂装花のトレンドは?
Nさん:最近流行っているな~と感じる高砂装花はありますか?
Kさん:やはり一輪挿しを使った装花でしょうか。フラワーベース(花瓶)をたくさん並べた高砂装花、おしゃれですよね。
Iさん:最近すごく増えましたよね!
Sさん:花の高低差で奥行きがでて華やかな印象になりますし、まとまった花を飾るよりも安くすむケースが多いようです。
Kさん:高砂装花に合わせて、高砂のうしろに花をたくさん吊るしている装飾もSNSでよく見かけます。
Sさん:「フラワーカーテン」ですね!ウェルカムスペースに取り入れるカップルも多いですよね。
Nさん:素敵!写真映えもばっちりですね。
Sさん:最近は高砂テーブルをなくしてソファやチェアだけにしたり、サイドにミニテーブルを置くスタイルが増えているので、シンプルすぎないように…という理由で上やうしろにも装飾を施しているのかもしれません。
Kさん:それでいうと、花に合わせてファブリック(布)にこだわるカップルも増えた気がします。サテンのような光沢のある生地や、チュール生地をふわんと垂らしていたり。
Nさん:少しくしゅっとさせたり、ボリュームを出すことでおしゃれさが倍増しますね。
Aさん:高砂にアーチを置いて、ファブリックや花を吊り下げているSNS投稿もよく見かけます。
Sさん:アーチは「サークルアーチ」や「ウェディングアーチ」など、いろいろな呼び方があるみたいですね。
Nさん:どうやって手配するんだろう…。
Iさん:フローリストさんが持っていることが多いようです。AmazonなどのECモールで購入して組み立てて持ち込むのも◎。ひとつ持っていれば前撮り・後撮りでも活躍してくれそうですよね!ただ、持ち込みをする場合は装飾をふたりで完成させないといけないことがほとんどなので、デコレーションが苦手なカップルは要注意です。
Nさん:調べてみると、スクエア型やハート型、トライアングル型などサークル型以外にもいろいろな形があるんですね。高砂装花は“花以外のアイテムにこだわる”というのもおしゃれに見せるポイントですね。
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ゲストテーブルの装花はミニマルが主流!?
Nさん:ゲストテーブルはどんな装花がトレンドだと思いますか?
Kさん:最近はプロフィールブックやスナップカードなど、さまざまなペーパーアイテムを卓上に置くカップルが増えているので従来のようなボリューミーな装花よりも、物がたくさんあってもバランスがよく見えるよう“ミニマルな装花”が主流になっている気がします。
Sさん:高砂もそうですが、ゲストテーブル装花でもフラワーベースをよく見かけるようになりましたね。小分けにできるので隙間を作ることができ、向かい側のゲストの顔が見えやすいのもグッドポイントです。
Nさん:ゲストテーブルならではの注意点ってあるんでしょうか?食事の場なので、高砂装花よりも気を遣わないといけないですよね。
Sさん:アレルギー性の高い花や香りが強い花は避けたほうが無難です。
Kさん:そのほか配慮が必要なものでいうと、装花+持ち込みキャンドルの組み合わせでしょうか。花に合わせてキャンドルにこだわるカップルも増えていますが、防火などの理由からキャンドルの持ち込みを禁止している式場もあるので下見の際に確認しておくといいかもしれません。
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花のトレンドは?
Kさん:最近ははっきりしたカラーの花の人気が高まっている気がします。
Sさん:たしかに!くすみカラーブームが少し落ち着いてきましたね。
Kさん:色の傾向としては、オレンジやピンクメインの装花が増えたかも?寒色系より暖色系のほうが前向きで明るいイメージなので、あたたかい色をメインに使うカップルが多いように思えます。
Sさん:季節によっても変わりそうですよね。秋冬はどうなるのか気になります。
ちなみに日比谷花壇の2024年春婚トレンド予想では、アプリコットカラーの花が流行るかも…とのことでした。ブーケやカラードレス、会場全体のテーマカラーでもオレンジ系は人気が高い傾向にありますね。
Nさん:淡い黄赤色の中にビビッドカラーの花が数本はいるだけで、メリハリが出てより素敵に仕上がりますね!ちなみに、花やグリーンの形にもトレンドがあったりするのでしょうか。
Hさん:動きのある花やグリーンを使うカップルが増えた気がします。茎が長くてうねうねしている花をよく見るんですが、なんていう名前だったかな…。
Sさん:「タンチョウアリウム」かな?
Hさん:それです!装花のメインではないですが、少しずつ入っているイメージです。
Iさん:珍しい花材、増えましたよね。
Aさん:この花はネギ科だそうで、近づくとほんのりネギの香りがするそうなので置く場所には少し気をつけたほうがいいかもしれません。
Hさん:そうなんですね…!そのほかだと、ラン科の花も人気ですよね。反対に、結婚式で使われるイメージが強いバラを見かける機会が減ったかも?
Sさん:たしかに、最近見ないですね。
Nさん:ちなみに、造花やドライフラワーはどうですか?
Sさん:ブーケで使用する花嫁さんは増えていますが、会場装花ではあまり見かけないですね。やはりゲストを目で楽しませるものなので、生花を選ぶカップルが多い印象です。
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フルーツにバルーン…花+〇〇が定番!?
Sさん:装花+なにか別のアイテムを組み合わせるカップルが増えてますよね。例えばバルーンとか、切り株とか。
Kさん:花と合わせて、空のフラワーベースをたくさん並べる事例も良く見かける気がします。
Nさん:最近はおしゃれなフラワーベースが安価で手に入りますもんね。
Sさん:フラワーベースは、流行というよりもはや定番化しつつありますね。
あと、フルーツを置く事例も増えてませんか?春先はブドウやレモン、ピンクグレープフルーツ、秋冬だとリンゴやカキなど、季節に合わせたフルーツをそのまま配置するのはもちろん、輪切りにしたものを並べるカップルもいましたよ。そのほかライム、マンゴー、パッションフルーツ、さくらんぼ…なんてフルーツも。
Nさん:みずみずしさがアップしますね。これは真似したいかも!
装花のデザイン・バランスはどうやって決める?
Nさん:装花のデザインや雰囲気って、どういう基準で決めているんですかね。ドレスにあわせているの?それとも装花のイメージが先で、あとからドレスや小物を決めるのかな?
Iさん:最近姉が結婚式を挙げたのですが、そのときはフローリストさんと打ち合わせをして、ドレスの色・会場の雰囲気・結婚式のテーマカラーのバランスを見ながら考えていましたよ。
会場の写真や高砂の幅も参考にして、花の長さを考えたり、花の色とテーブルクロスの色を合わせたりして、主にフローリストさんがコーディネートしていました。
Nさん:全体のバランスを見ているんですね。
Iさん:そうですね。そのうえで好みにも合わせつつ、今風な要素を取り入れたり。
Nさん:ちなみに、花の高低差やボリュームなどのバランスもフローリストさんが考えてくれるのかな?センスが問われる部分ですよね。
Kさん:私が以前働いていた結婚式場では、フラワーコーディネーターさんが装花デザインと合わせて装花まわりの空間デザインも担当していましたよ。持ち込みたいアイテムがある場合は、写真を見せてどのへんに置くか相談したり。
Nさん:なるほど、迷ったらフローリストさんやフラワーコーディネーターさんに相談するのがベストですね。
SNSでフローリストさんを探すカップルが増えている!?
Aさん:最近はフローリストさんをSNSで探して依頼するカップルも多いですよね。
Nさん:そうなんですね!たしかに、会場の雰囲気を大きく左右するものなのでこだわりたい気持ちは理解できます。
Kさん:持ち込みができなかったり、持ち込み料が発生する会場が多いので花にこだわりたいカップルは下見の際に確認しておくと安心ですよ。
Sさん:エニマリの結婚式は持ち込み料無料ですよね。フローリストさんを持ち込むカップルは多いですか?
Hさん:たまにいる程度です。フローリストさんというよりは、花そのものを持ち込む人が多いかも。
Nさん:結婚式の装花は日々進化してきているので、今後フローリストさんを持ち込むケースも多くなりそうですね。
会場装花にもふたりらしさを盛り込んで!
最近は結婚式そのもののテーマを決めたり、イメージカラーを決めたりする人も多く、自分たちらしい自由な結婚式を作るカップルが多くいます。会場装花は結婚式のイメージに大きく関わるため、ぜひこだわりたいところ。いろいろな例を見て、イメージを膨らませてみてくださいね。
結婚式演出のヒントが満載!『みんなのウェディングストーリー』
会場装花のデザインに悩んだら『みんなのウェディングストーリー』をチェック!先輩カップルの結婚式レポやInstagramの投稿、独自に取材した"物語"にアイデアのヒントが隠れているかもしれません。気になる方はぜひ覗いてみてくださいね。
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※ 2023年8月 時点の情報を元に構成しています
「ゲストテーブル・装飾」 の トレンド に含まれています