結婚式は、さまざまなプロフェッショナルなスタッフが集まって一つの結婚式をつくりあげると言われます。
・美しい花嫁をつくるヘアメイクアーティスト
・会場の装飾やブーケをつくるフラワーコーディネーター
・披露宴を盛り上げる司会者
・美味しいお料理をつくるシェフ
・お客様へお料理やドリンクをサービスするサービススタッフ
・絶妙なBGMをかけてくれる音響スタッフ
・一生に一度のシャッターチャンスを捉えるカメラマン
それぞれの専門分野での仕事があります。
そのなかの一つに介添人(かいぞえにん)という方がいます。
日常、あまり耳にすることのない言葉「介添人」。
結婚式場の見学に出掛けて、見積書の説明を受けたときに初めて聞いたという新郎新婦は少なくありません。
今回は、介添人についてご説明します。
【目次】
- 介添人とはいったい誰?
- 介添料とは?
- 最近の傾向
- 介添人に伝えておくべきことは?
- 介添人より素敵な新郎のエスコート
介添人とはいったい誰?
別名アテンダーと呼ばれることもありますが、結婚式当日の花嫁のそばに付き添い、新郎新婦のサポートをしてくれる方です。
結婚式当日の新郎新婦は、常に注目の的。
そして、華やかな衣装に包まれて思うように自由に行動することができません。
ましてや、ハンカチを手にもって行動することや、時計や、小さなバックを手にしている花嫁はあまりいませんので、介添人が必要なものを持っていてくれたりします。
特に花嫁が一日中美しくいられるようにと、動きづらい衣装で歩くときのサポートをしたり、次への行動をエスコートしたりと、挙式披露宴がスムーズに進むよう周りのスタッフと連携をとりながらサポートしてくれる方です。
もともとは、神前式で挙式を行い、和装姿での披露宴を行っていたこともあり、介添人も和服姿でありましたが、時代の流れとともにウエディングドレス姿の花嫁に付きそうスーツ姿のアテンダーと呼ばれるようになりました。
介添料とは?
結婚式の見積書を見ると、挙式や美容の項目に“介添料”と記載され、式場ごとに一律の金額であることが多いのですが、2万前後の金額が計上されます。
介添料の記載がない式場の場合は、何かの金額に介添料を含んでいることがありますので一度、スタッフに確認してみると良いでしょう。
よく介添人は必要ないのでは?という質問をされることがありますが、披露宴は新郎新婦とゲストの方とで過ごすリハーサルのない宴。
そして新郎新婦は一生に一度の晴れ姿、いつどのタイミングでおじぎをすべきか、立着席するべきか、いつ次への進行のための準備をすべきかなど、さりげなく新郎新婦へ伝えることができるのは介添人しかいないので、必ず必要な存在なのです。
また、美しく仕上がった花嫁姿も、ブライズルームで自分自身の姿を鏡で確認して部屋をあとにしたら、挙式や披露宴中に新婦が鏡で姿を確認することはまずできません。
介添人は、花嫁の姿を常に見守り、美しさが乱れないようにとサポートし、崩れたときには手直ししてくれる、そんな存在でもあります。
最近の傾向
さて、介添人としての役割を理解していただいたところで、最近の傾向をお話しましょう。
介添人といっても、以前のように新婦の横にペタっとくっついて、新郎新婦の写真には必ず一緒に写っているという介添人は少なくなり、会場の隅で見守りながら必要に応じてさりげなく手を差し伸べる…ということが多くなっています。
レストランウエディングやゲストハウスウエディングなど、よりナチュラルでカジュアル感のあるウエディングパーティーでは、介添人の役割をキャプテンとヘアメイクアーティストでサポートする会場もあります。
披露宴を進行するキャプテン、そして花嫁のヘアメイクをバッチリと手直ししてくれるヘアメイクアーティスト、このふたりが新郎新婦をサポートしながら披露宴を進めてくれます。
介添人に伝えておくべきことは?
介添人との事前打合せがあることは少なく、当日はじめて顔を合わせることが多いのですが、予め伝えておきたいことがあれば担当者から伝えてもらうことは可能だと思いますので、お願いしておくと良いでしょう。
たとえば、当日の体調、緊張しやすい、視力がよくない、衣装の特徴(裾を踏みやすい、靴のサイズが合っていない、ヒールが高い)、アクセサリーの注意点(外れやすい、壊れやすい)、どうしても一緒に写真を撮りたい方がいる、声を掛けたい方がいる、ハンカチなど渡してほしいタイミングがある、合図の方法など。
自分が不安に思っていることは、介添人と共有しておくと良いでしょう。
そして、気づいてもらえるかな?と口にしないのではなく、気づいてほしいことは口にしておく、これが披露宴をハッピーに過ごせるポイントにもなります。
ただ、あまりに多すぎる情報は介添人の方にとっても間違いのもとになりますので、これだけは!と絞って伝えることが重要です。
介添人より素敵な新郎のエスコート
新婦が歩きやすいようにサッと手を引いてあげる、こんな自然なエスコートは介添人よりも新郎がやってあげると、それだけで幸せの演出になってしまいそうですね。
特に、妊娠をみなさんに報告している新郎新婦なら、少しくらい大胆に新婦を気遣う姿を見せても良いのではないでしょうか。
ゲストのみんなも新婦の体調を温かく見守っているなかで新郎の優しいサポートを目の当たりにできればホッと心が和みそうです。
新郎にしかできない最高の演出です。
今回のポイント
1.結婚式当日、新郎新婦にとってこころ強い存在となる介添人。
不安なことは伝えておけば、安心して 結婚式の一日を楽しめるでしょう。
2.新婦のエスコートは、介添人よりも新郎がしてあげるほうが素敵な演出になります。今日だけは 照れずに堂々と…。
3.新婦のエスコートは、介添人よりも新郎がしてあげるほうが素敵な演出になります。今日だけは 照れずに堂々と…。
4.式場によって介添料の金額や介添料を含む項目が異なります。不明なことは確認しましょう。
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
「結婚式準備」 の 雑学 に含まれています