結婚式や披露宴のお呼ばれドレスはフォーマルが定番。
しかし最近では、二次会ほどカジュアル過ぎず、披露宴ほどフォーマル過ぎない、カジュアルな結婚式や1.5次会が人気です。
1.5次会は、引き出物の用意があり、二次会のようなゲームもあり、女性ゲストはワンピースでもOKなパーティ形式が主流です。
そこで今回は、参列ゲストが確認しておきたい、1.5次会向け服装マナーの注意点についてご紹介します。
①1.5次会とは
1.5次会とは、結婚式披露宴ほどフォーマルではないが、二次会ほどカジュアルではないパーティ形式といえます。
・ふたりで海外ウェディングを挙げたが、帰国後は友達や親族にやはりお披露目をしたい。
・結婚式披露宴と二次会を一緒にまとめて挙げたい。
・ふたりの出身地が離れていて、どちらでも披露宴をしたいけれど費用を抑えたい
という新郎新婦には、まさに1.5次会はぴったりです。
義理で招待するゲストではなく、本当に結婚を祝ってほしい身内や恩師、親しい友人や同僚などを招待できるアットホームな結婚パーティ形式といえます。
◆1.5次会のパーティの内容
1.5次会はさまざまな形式で行うことが可能です。 パーティ形式には次のような種類がありますが、
・会費制
・ご祝儀制
・立食形式
・着席形式
・コース料理
・ビュッフェ料理
これらを自由に組み合わせ、披露宴ほど格式高くないけれど、二次会ほどくだけすぎない、ほどよいパーティ形式を作ることが可能なのが1.5次会です。
◆会費制orご祝儀制
1.5次会は、費用面において、より二次会の形式に近いことが多いようです。 具体的には、
・基本的には「ご祝儀なし」の会費制
・1万円から1万5千円
の設定が一般的です。
二次会よりは少し高めですが、「相場3万円」といわれるご祝儀制からすれば、リーズナブルですよね。 会費制の場合は、ご祝儀袋ではなく、直接受付での現金手渡しでOKです。
◆料理と会場
1.5次会の料理は、たとえカジュアル度が高い「ビュッフェ料理」、「立食形式」であっても二次会よりもグレードが高いものとなります。
フォーマル度が高くなるにつれて「コース料理」、「着席形式」となり、一般的な披露宴と変わらないことも。
基本的に、料理にこだわった会場選びをされているケースが多く、ゲストハウス、レストランが人気です。 そして、もちろんホテルでも1.5次会パーティを行われることもあります。
②1.5次会に適した服装
1.5次会の服装は、一般的な披露宴ほどフォーマルにする必要はないといわれています。けれども、そこはケースバイケース。ホテルで行われる1.5次会には、やはりドレスアップが無難でしょう。
ゲストハウス、レストランであっても、ご両親や親族、あるいは職場の上司が列席しているパーティであれば、カジュアル過ぎないことはマナーです。
やはりお祝い事であることには変わりないので、たとえ友人中心の1.5次会であっても、Tシャツでは会場で浮いてしまいます。最低限のマナーは心得ておきましょうね。
女性ゲスト向け服装マナー
ドレス、ワンピース
ドレスやワンピースの出来るだけフォーマルなものを選びましょう。「白」の服は新婦が着るもの。白以外の服にしましょう。
また、服装だけではなくバッグや小物に関してもアニマル柄やファー、毛皮はNGです。殺生のイメージがあるため着用しないようにしましょう。
靴
ヒールのあるパンプスを選びましょう。つま先のあいているものやミュール・サンダル・ブーツはNGです。
また、生足はNGです。ベージュのストッキングを着用しましょう。
アクセサリー
キラキラ派手に光るアクセサリーはNGです。写真を撮る時に反射してしまうことがあるので、パールなど控えめのアクセサリーを選びましょう。
バッグ
小さなフォーマルバッグやパーティーバッグを選びましょう。 ビジネスバッグはもちろんNG。革製、動物柄のバッグは殺生のイメージがあるので避けましょう。
男性ゲスト向け服装マナー
スーツ
結婚式や披露宴と同じく、フォーマルスーツにしましょう。スリーピースのスーツがあればフォーマル感も出て良いですね。 色は黒やグレー、濃紺、ネイビーなど、派手すぎないようにしましょう。 新郎の色とかぶりやすい「白」のスーツや派手すぎるスーツはNGです。
しかし、カジュアルな服装でOKというドレスコードであればジャケットスタイルでも問題ないでしょう。
シャツ
披露宴であれば、白の襟付き、レギュラーカラーかセミワイドといったマナーがありますが、1.5次会は若干カジュアルなシャツでも問題ないです。
スーツにカラーシャツを合わせると、おしゃれなパーティースタイルになりますね。
ネクタイ、蝶ネクタイ
黒のネクタイは不幸をイメージするのでNGです。シルバーや薄いピンク、黄色、ブルーなどが華やかで良いかもしれません。
最近はおしゃれやパーティー感のでる蝶ネクタイも人気ですね。
靴
靴は黒の革靴かエナメル素材のものにしましょう。「ストレートチップ」か「プレーントゥ」の靴を選ぶのが一般的です。
靴下は結婚式・披露宴では黒が基本ですが、カジュアルな会場であれば色はそこまで気にしなくても良さそうです。
③カジュアル?フォーマル?服装の注意点
1.5次会において、フォーマル度が高いのか、カジュアル度が高いのか、これは新郎新婦の考え方によって変わってくるものです。
たとえば、ゲストに「ご祝儀や服装の準備の負担をかけたくない」という思いであれば、カジュアル度が上がるでしょうし、「最低限のきちんと感は守りたいのであれば」フォーマル度が上がるでしょう。
出席するゲストが服装をどの方向性にするかは新郎新婦の方針を「読み解く」ことがポイント。もっとも、1.5次会という形式で開催するからには、それほど固苦しくはないはず。
たとえば招待状に「平服でお越しください」という一文が加えられていることが多いものです。あるいは、新郎新婦に、事前にゲスト層を確認し
・両親や親族、また職場の上司の出席がある⇒フォーマル度が高い
・友人中心⇒カジュアル度が高い
と判断して、服装を用意するとよいでしょう。
1.5次会のフォーマル
親族や職場の上司など目上のゲストが列席する1.5次会では、コース料理、着席形式がほとんどでしょう。 かなり披露宴に近いパーティとなり、新郎新婦の衣装もウェディングドレスとタキシードが一般的のようです。
したがって、ゲストの服装も、やはりフォーマルな服装で一般的な披露宴の際のドレスコードに準じるのがベスト。 小物としては、貴重品やハンカチなどを入れるフォーマルなバッグを用意しましょう。
ただし、挙式が行われないパーティ形式でもあり、多少の露出があるパーティドレスでも、ボレロなどの羽織りものを合わせればOKです。
食事がビュッフェ形式の場合は、着物では不便なシチュエーションがあるので、事前に確認しておくとよいですね。
【NGポイント】
披露宴よりもカジュアル度が高いとはいえ、ほぼフォーマル。
「白は避ける」、「毛皮や革製品はNG」など、いわゆるフォーマルマナーは守らなければなりません。
つま先のあいているオープントウタイプやミュールは避けたほうが無難です。
そして、過度な露出、身体のラインが目立つドレスは避けましょう。新郎新婦よりも控え目スタイルを心がけることが大切です。
1.5次会のセミフォーマル
この場合でも、フォーマルな服装や、いわゆるゲストドレスが適しているでしょう。色味も華やかに会場に華を添えるイメージでドレスを選んでみましょう。アクセサリーにはパールのネックレスが重宝します。
そして、必ずストッキングは着用です。 男性ゲストはネクタイやシャツに色が入るとおしゃれな感じでステキです。
【NGポイント】
ドレスの素材は、綿や麻だと「普段のお出かけ着」風のワンピースになってしまい、ちょっとくだけすぎ。
やはり、「ドレス」のカテゴリーから選ぶようにしましょう。
1.5次会のカジュアル
ガーデンウェディングなど、カジュアル形式の場合は、「きちんと感のあるおしゃれ着」のイメージでよいでしょう。 具体的には、
・ワンピース
・スーツスタイル
・ブラウス&スカートorパンツ
・革靴(基本ハイヒール。ミュール、パンプスも許容)
の範囲がOKとなります。
小物として、ハンドバッグやクラッチバッグを持つとスマートです。男性は、ジャケット、襟付きシャツであれば大丈夫です。
【NGポイント】
カジュアル度が高いといっても、招待状に「ジーンズOK」、「普段着でOK」といった記載があることが前提です。
やはりストッキング着用は基本ですし、露出の激しい服装はNG。
新郎新婦の晴れの場であるということを心得て、個人のファッションショーにならないように気をつけましょう。
1.5次会はカジュアル度が高いと言われていますが、そのゲスト層やパーティ内容によって服装マナーも変わってきます。
招待状をよく読み、事前に新郎新婦から内容を確認しておくと安心ですね。
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※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
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