結婚祝いにプレゼントには何を贈ろうか、あれこれ考えている人は多いのではないでしょうか?
さて、忘れてはいけないのは、プレゼントを贈る際の送り状です。お祝いの気持ちを込めた文章を書きましょう。
1.結婚祝いの送り状とは
結婚が決まった人に、お祝いの気持ちを込めて贈る結婚祝い。
本来、出向いて直接手渡すのがよいのですが、それができないときは、配送の手配をして贈ります。
そのとき、 「贈り物をお届けする手配をしました」ということを、贈り物の到着の前に別便で知らせる手紙 が 「送り状」 です。
現代は、だんだんと送り状の習慣が減ってきています。
その背景には、かつては、品物を手配すると同時にポストに投函すると、手紙のほうが先についたのが、現代は、宅配便の発達でプレゼントのほうが早く着き、本来の送り状の役割を果たしていないことも原因の一つとしてあるようです。
しかし、手紙にはメールにはない味わいがあります。
別便での手紙は面倒!という人は、プレゼントと一緒に同封して手紙やカードを添えましょう。
お祝いを贈るタイミング
結婚祝いは本来、 吉日(六曜の大安や先勝など)の午前中 に品物を、ご自宅へ持参するのが正式なスタイルでした。
今は本人から結婚の知らせや披露宴の招待状を受けてから、
挙式の1~2ヶ月前から遅くとも1週間前までに 送り届けるのがよいとされています。
結婚式や披露宴の当日に持参して渡すのは、荷物の保管や持ちかえりの手間を増やしてしまうので避けましょう。
そして、もし、挙式当日までにお祝いの品が間に合わない場合は、その旨を断って、後日送ることも可能です。
また、披露宴に招かれなかった場合、 出席しない場合でも 、 お祝いは事前に贈ります 。
2.送り状の文例の基本的な構成
送り状の基本的な構成は、次のとおりです。
拝啓 早春の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは、ご結婚のお知らせをうかがい、心からお祝い申し上げます。
ご家族の皆様もさぞお喜びのことと思います。
つきましては、ささやかですが、本日お祝いの品をお送りいたしましたので、
ご受納いただければ幸いに存じます。
まずは略儀ながら書中にてお祝いのごあいさつを申し上げます。
敬具
頭語
「拝啓」「謹啓」など、フォーマルな文章の決まり言葉です。
時候のあいさつ
季節に応じた言葉を添えます
例)早春の候 初夏の候… 春の日差しがやわらかなこの頃…
(○○様には)ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
前文
お祝いのあいさつを書きます。
例)このたびは、ご結婚おめでとうございます。
さぞ、ご家族もお喜びのことと存じます。
本文
お祝いの品を贈ったことを書きます。
例)つきましては、お祝いの品をお送りしましたので、お受け取りいただけましたら幸いです。
末文
直接手渡しないことを「略儀ながら」とわびつつ、文章を締めます。
例)まずは略儀ながら書面にてご結婚のお祝いを申し上げます。
結語
「敬具」「敬白」など。
女性が書く場合は「かしこ」と締めることがあります。
目上の人に送る場合には、フォーマルな手紙の形式を踏まえて送り状を書くように心掛けましょう。
一方、親しい相手に送る場合は、
堅苦しい形式的な部分を省き、「ご結婚おめでとう!」と手紙を書き始めたほうが、気持ちが伝えられます。
相手との関係に応じて、構成を考えるとよいでしょう。
3.送る相手別、送り状の文例
友人に送る場合
恵美ちゃん!このたびはご結婚おめでとう。
田中さんとゴールインするという素敵なお知らせは、自分のことのようにうれしいです。
頼もしい田中さんと、明るく楽しいご家庭を築いてくださいね。
ささやかですが、結婚のお祝いとして、私たちの3人から、ルクルーゼのお鍋をお贈りします。
おふたりの楽しい食卓の彩りに加えていただけたらうれしく思います。
当日、晴れ姿を拝見できることを楽しみにしていますね。
親戚に送る場合
拝啓
初夏の候、○○伯父様ご家族皆様にはご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは○○ちゃんのご結婚、まことにおめでとうございます。
お相手はとても素敵でご立派な方とうかがっております。
披露宴にてのお目もじを楽しみにしております。
本日はまずは書面にてお祝い申し上げたく存じます。
なお、心ばかりのお祝いの品を別送いたしましたので、どうかお納めくださいませ。
敬具
上司や先輩に送る場合
ΟΟ先輩、ご結婚おめでとうございます。
いよいよ結婚式も近づき、ご準備にお忙しいことと思います。
ΟΟ先輩の美しい花嫁姿を想像すると、私たちもとてもわくわくしています。
いままでΟΟ先輩にはご指導をしていただき、ありがとうございました。
私たちも○○先輩のお教えを忘れずに、これからも一生懸命努力してまいります。
本日、心ばかりのお祝いの品をお送りしました。お気に召していただけましたら幸いです。
これからもお体にお気をつけて、幸せな家庭をお築きください。
部下や後輩に送る場合
ΟΟさん、このたびはご結婚おめでとうございます。
いよいよ結婚式も近づき、ご準備にお忙しいことと存じます。
○○さんの晴れ姿を当日拝見できることを楽しみにしています。
○○さんなら、家庭と仕事をうまく両立できると思います。応援しています。
本日、心ばかりのお祝いの品をお送りしました。お気に召していただけましたらうれしいです。
どうぞ幸せな家庭をお築きください。
新郎新婦の親に送る場合
拝啓
風薫る季節となりました。
皆様にはご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、お嬢様の○○様におかれましては、このたびご結婚なさるとのこと、まことにおめでとうございます。
お相手はとても素敵な方とうかがっております。
披露宴の際、お会いできるのを楽しみにしております。
本日はまずは書面にてお祝い申し上げたく存じます。
なお、心ばかりのお祝いの品を別便にてお送りいたしましたので、どうかお納めください。
敬具
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
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