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日本の独身事情とは!?「生涯独身」を選ぶ人が増えている

2021.07.28

日本の独身事情!生涯未婚率は年々増加

まず、国勢調査を元に生涯未婚率をまとめている「国立社会保障・人口問題研究所の2020年版の資料をみていきましょう。
生涯未婚率(50歳時の未婚割合)の増加率を見ていくと、下のようになっています。

  • 1980年 男性2.6% 女性4.5%
  • 1990年 男性5.6% 女性4.3%
  • 2000年 男性12.6% 女性5.8%
  • 2015年 男性23.4% 女性14.1%

80年代には男女ともに1桁台だった未婚率が、年々増加傾向にあることがわかりますよね。 2000年までは顕著な変化が見られなかった女性も、近年になって一気に増えています。

2015年には50歳の時点で独身である男性は全体の2割以上、女性は1割以上いることがわかりました。

独身でいることのメリット

なぜこんなにも独身であることが選ばれているのでしょうか?
それは、結婚することで失ってしまう、独身者ならではのメリットがあるからです!
では、どんなメリットがあるのか一つずつ見ていきましょう。

自由に使えるお金・時間が多い

まず1つ目のメリットは、自由に使えるお金と時間が多いことです。
結婚生活にはお金がかかりますよね。
結婚資金や新居のためのお金、子供が生まれて家族が増えれば、養育費や教育費を確保して、マイホームの計画も立てなければなりません。

また、休みの日は家族優先になり、自分だけの自由な時間も減ります。
時間もお金も、家族のために使うのが当たり前!になってしまうことが嫌で、まだまだ好きにしていたいと独身を選ぶ人がが多いようです。

趣味に打ち込める

2つ目のメリットは、趣味に打ち込めること。
家の中が趣味のもので溢れていても、寝食を忘れて夢中になっていても、ひとりであれば誰にも干渉されることはありませんが、結婚後はそうはいきません。
パートナーが趣味を容認してくれる相手かどうか?にもよりますが、「邪魔だからこれ以上物を増やさないで」「趣味にお金を使いすぎじゃない?」なんて忠告される場合も!

趣味のために割ける時間もお金も減ることは確実なので、趣味のために全力投入できるのは、独身の間のみと考えておくのがよさそうです。

気楽であること

3つ目は、気楽なこと!
結婚をして一緒に暮らすとなれば、パートナーへの気遣いが必要です。
独身であれば、自分の好きなように整えた部屋で、自分が好きなタイミングで好きなものを食べていられますが、結婚をすると相手の生活スタイルやペースに合わせなければいけません。

また、結婚をするとパートナーの家族や親戚との付き合いも発生します。
イベントごとに義実家に行く、お歳暮やお年賀のやり取りをするなど、今までなかった人間関係にストレスを感じることが増えるはず。
独身でいることは、私生活の中でストレスを感じることがないのが魅力ですね。

独身でいることのデメリット

ここまで、独身でいることのメリットをご紹介しました!
魅力的なメリットが多く、結婚への憧れが遠のいてしまいそうですが、逆に独身でいることのデメリットにはどんなことがあるのでしょうか?

将来に不安を感じる

1つ目のデメリットは、将来を不安に感じることです。
若くて健康なうちは今のままで良いと思っていても、年齢を重ねていくごとに体調が優れなくなったり、大病を患う可能性も増えていきます。

結婚をしていればパートナーや子供に
頼ることもできますが、独身であればひとりでどうにかしなければいけません。 また、病気やケガで働けなくなった時、他の誰かの収入を頼ることもできませんよね。 両親に頼るのも両親が健在なうちのみ。
また、両親が老いていけば介護の負担が出てくることも考えられます。

孤独

2つ目のデメリットは孤独を感じる機会が増えることです。
いつも一緒に遊んでいる友人たちも、ずっと独身でいるかはわかりません。
結婚が決まれば会う時間が減っていき、家族中心の生活をしている相手との話しが合わなくなれば、自然と距離が生まれます。
普段はひとりが気楽でも、トラブルや人間関係で落ち込んだ時には、何気ない会話や気遣いが恋しくなることも。
独りの時間が増えることで、孤独を実感する場面も多くなりそうです。

「結婚しないの?」って聞かれる

3つ目のデメリットは、「結婚しないの?」と聞かれることです。
結婚するもしないも自由な時代になったとはいえ、結婚することで社会的に一人前になれると考えている人も一定数います。
「なぜ結婚しないのか?」としつこく聞いてきたり、「紹介してあげるよ」と世話を焼く人が現れることもありそう。

また、「〇〇ちゃんはもう二人目が生まれるよ」「〇〇ちゃんは家を建てるのよ」など、特に親からの遠回しなプレッシャーも独身あるあるですよね。
そのせいで帰省することが憂鬱になったり、親戚の集まりや同窓会に行くことを避ける人もいるようです。

「結婚したいと思う相手に出会わない」というのも大きな理由

生涯独身を選んでいる人は、結婚をしたくないという人ばかりではありません。
「結婚したいと思える相手がいない」ことから、結果的に独身になっているという人が半数を占めています。
参照:令和2年度「少子化社会に関する国際意識調査」報告書

結婚=幸せ、ゴールとというイメージがあった時代は、結婚への憧れや希望が高く、とにかく結婚したい!という人もいました。
でも、今は価値観の違いやライフスタイルのバランス、パートナーの家族との相性など、結婚の本質を重視して慎重になっている人が増えているよう。
この人となら結婚できる!という決定打がなければ独身でいることのメリットの方が多く、結婚へのハードルがとても高くなっているのが現状です。

独身でいることを決めたら必要なこと

日本人の平均寿命年々伸びていて、2019年の調査では男性が81.4歳、女性が87.5歳で過去最高を記録しています。
人生100年時代、独身でいることを決めたなら、一番のメリットである自由を謳歌したいですよね。

そのためには健康でいることが一番!
日々の食事管理や適度な運動はもちろん、健康診断や人間ドッグは定期的に受けることが大事です。
必要であれば医療保険に加入して、もしもの時に備えておきましょう。

また、老後のための貯蓄も必要になってきます。
総務省による家計調査では、35歳~59歳の単身世帯で、1ヶ月の消費支出の平均額は18万9,000円でした。
約19万円として年間で228万円、30歳から平均寿命の87歳までの57年間で1億2,996万円もの生活費が必要です。

定年後から考えても、平均寿命までは22年もあります。
シングル世帯の社会人の女性の年金収入平均額10万3,150円とした場合、22年間の生活費から年金収入を引いてみると、5,016万円-約2,720万円=約2,296万円。
1年で約104万円、1ヶ月で8.6万円の不足が出ることがわかりました。
参照:総務省 家計調査

年金額は働き方によっても変わってくるので、生活費を試算し、どれくらい貯蓄が必要なのか、積み立てや資産運用も検討したいところ。
ファイナンシャルプランナーに相談するのもおすすめです。

いずれは結婚したいと考えている人も多い

ここまで、独身でいることのメリットやデメリット、独身を選んだ場合のライフプランニングなどを解説していきましたが、結婚しない・したくないと考えている人も、一生結婚しないと決めているわけではありません。

国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)によると、男性85.7%、女性89.3%の人が「いずれ結婚しよう」と考えていることがわかりました。

結婚しても良いと思う人と出会えれば結婚したい、収入が上がって生活に余裕が出てきたら結婚したいと、将来結婚することについて前向きに考えている人は実はとっても多いですね。

参考:国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)

「独身」でいることも当たり前の時代に

女性の社会進出や低所得で、結婚にメリットを感じられることがなくなってきた今は、独身でいることも当たり前で、結婚を考えることの方が難しくなっているのかもしれません。

結婚してもしなくても、自分の人生を健やかに生きていけるのが理想です。

ライフスタイルも多様化しているため、今後はもっと独身者向けのサービスも充実してくるかもしれません。

どちらを選んでも後悔のないように、今できることを着実に重ねていってくださいね。

※ 2021年7月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー