もともとおふたりは従来の結婚式のカタチに違和感があり、自分たちが開催する予定はなかったそうです。ただ、「結婚式を挙げてほしい」というこちゃんさんのお母さまの強い希望もあり、開催を検討することに。「やるのであれば、自分たちらしさとやりたいことを詰め込んだホームパーティのような楽しい結婚式にしたい」との思いがありました。おふたりが、これからも自分らしく生きていくことをきちんとゲストに伝えられるよう、演出ひとつひとつに意味を込めた結婚式をされました。
開催時期 | 2022年3月 | ||
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総額 | 301万円〜400万円 | ||
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鎌倉で一番古く、縁のあふれる場所であることに惹かれ、甘縄神明宮で撮影することに。神社までの道中は、車夫さんの先導で鎌倉を練り歩きました。
朝一番で、車夫さんもおられたため、程良い緊張感があり、かっこいい世界観となるように意識して撮影に臨まれました。撮影が進むにつれて楽しさも増し、「今日の結婚式が良いものとなる!」という確信がもてたのだそうです。この撮影時間のおかげで気が引き締まり、良い一日のスタートをきれたとのこと。
ウェディングドレスを着て仲睦まじいショットは自分たちらしくない。そんな思いもあり、新郎りょうさんが好きな横浜中華街にて私服で撮影されたファッションフォト風のものなんだとか。会場のレトロモダンな雰囲気にも合うボードに仕上げ、まわりにはゲストのみなさまに春を感じてもらえるようにと桜の花を添えました。
バージンロードは、おふたりがそれぞれひとりで歩かれました。こちゃんさんのジェンダー観から生まれるバージンロードを父親と歩く演出に対する違和感をプランナーさんに伝えた際に、そのお気持ちを汲んで提案してくださった演出なんだそう。自分たちにとって自然な姿で挙式をできたとのこと。
ホームパーティーのような楽しい場づくりができる邸宅風の会場を探されており、日本家屋調の会場がしっくりきたそう。なかでも従来の結婚式のカタチに沿わず、自分たちらしさを表現するための演出ひとつひとつについて、おふたりの思いに寄り添いながら提案してくださったのが萬屋本店さんだったそう。『風立ちぬ』のワンシーンをオマージュしたような雰囲気も会場の魅力として感じられたポイントのひとつ。
会場の定番の演出のひとつで、入場時には車夫さんより口上を述べていただき、会場の雰囲気もグッと引き締まり格式高い披露宴になりました。ゲストにとっても印象深い演出に映ったそう。
慣習として新郎のみが挨拶することも多いですが、こちゃんさんはフラットな関係性であることがわかる結婚式にしたかったため、おふたりそれぞれから挨拶をすることに。コロナ禍で外出しづらい状況もあったため、ゲストには自分たちの晴れの日を存分に楽しんでいただき、明るい気持ちになってもらいたいという思いを込めて挨拶されました。
おふたりにどんな友人、仲間がいるのかを自分たちの家族に知ってもらいたいというお気持ちから、テーブルごとにおふたりのご友人を紹介する時間をつくりました。
初めての共同作業は、定番ではない自分たちらしい演出をしたいと考えていました。
プランナーさんからの提案もあり、鏡開きをすることで場に区切りをつけることができました。また、バージンロードをひとりで歩くなどで家族揃っての撮影の機会がなかったため、家族写真を撮る機会にもなりました。
高砂装花やブーケについて、淡い色はしっくりこなかったため、エキゾチックでパキッとした空間をつくるために極彩色を。季節のお花やプロポーズされた月とこちゃんさんの誕生月のお花であるパイナップルも装花に盛り込み、お花ひとつひとつにも意味を込められました。
立体的な松と鶴の刺繍が施された、こちゃんさんお気に入りの黒打掛をゲストにも見ていただけるよう土間に展示されました。
幸せいっぱいで仲睦まじい姿を記録に残すよりも、キリッとした世界観で自分たちらしさにフォーカスした撮影に。着物にもドレスにも合うようにヘアカラーに暗めの青を入れ、シックに「私らしさ」を表現されました。
30代 東京都 & 20代 東京都
個性的、計画的・几帳面、とことんこだわる、トレンドに敏感
ペット・動物、音楽鑑賞・演奏、美術品・工芸品、ファッション
「自分たちらしさ」を表現するには、ふたりにとって結婚式はどんな意味をもつのか、また、ふたりにとって譲れないポイントは何かを明確にすることからはじまるのかもしれませんね。結婚式に対する思いや譲れないことをプランナーさんに明確にお伝えすることで、自分たちらしく開催するための手段を見つけられるという点も参考になりそうですね。