名古屋で3本の指に入る安産祈願神社
名古屋に1300年以上前からある緑に囲まれた閑静な佇まいの安産祈願神社。
市内の方だとこの神社で安産祈願する方が多いそう。
なんといっても歴史がすごい!
第40代天武天皇の御代(西暦673年)、この地で取れた稲を皇室に献上した際に建立されたと伝えられています。
1330年余りの歴史を持つこの地方でも有数の古社だそうです。
神社名の由来は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)の血をひく大年神(おおとしのかみ)と婚姻関係にあった伊奴姫神(いぬひめのかみ)。
伊奴姫神(いぬひめのかみ)は、子授け、安産、夫婦円満、家内安全等に大きな御神徳をお授けくださる神様として知られています。
犬の石像が凛々しく立派です。「犬の王」の立札が気になります。
犬のお産が軽いことから妊娠五ヶ月頃の戌(いぬ)の日に、お腹のお子さんが岩のような丈夫な子に育つようにと岩田帯(腹帯)を巻く風習があります。
この由来の話はよく耳にすることと思います。
これに加えて、名古屋市の民話資料集の中に伊奴神社の犬にまつわる話があります。
ある日、山伏が旅の途中で伊奴村(現稲生町)に泊まった時のこと。
村人から洪水で困っているという話を聞き、山伏は泊めてもらったお礼に御幣を立てお祈りをしてくれた。するとその年は洪水もなく豊作であった。
不思議に思った村人は、山伏から開けてはいけないと言われていた御幣をあけてしまった。
するとその中には一匹の犬の絵と犬の王という文字が書いてあった。
そして中身を見てしまった(ご利益がなくなる)ので次の年はまた洪水に見舞われた。
再び山伏が村を訪れたので御幣を開けてしまった事を謝り、もう一度お祈りして欲しいと頼んだところ、山伏は「御幣を埋め、社を建て祀れ」と云って立去った。
云われたとおりにしたところ、以後洪水はなくなり稲がよく穫れるようになった。」それが伊奴神社の始まりであると伝えられ、以後災難厄除けの神様としても崇められてきたそうです。「犬の王」の文字の謎が解けました。
初詣には毎年多くの参拝者(4万~5万人)で賑わうそうです。
名古屋 有数の古社であり、地元の人に愛されている社です。
〒451-0012愛知県名古屋市西区稲生町2-12
<アクセス>
(高速道路)
[名古屋市内、三河、知多半島方面からの場合]名古屋高速清須線 庄内通出口より3分[一宮、岐阜方面からの場合]名古屋高速清須線 鳥見町出口より3分
(地下鉄)
鶴舞線 庄内通駅下車 徒歩約10分(1)番出口を出て右手(北)に進む、3分程歩くと庄内用水路が横切っているので用水路の遊歩道に沿って東へ7分程です。
(市バス)
名駅発12系統 如意車庫行き13系統 上飯田行き/中切町行き栄発13系統 安井町西行き11系統 如意車庫行き/平田住宅行き
※ 2016年4月 時点の情報を元に構成しています
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