1000年近くの歴史を誇る古社
「東京のへそ」大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)。
今回ご紹介する神社は、東京都杉並区にあります大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)。
創建は古く、康平6年(1063)と言われており、今年で御鎮座九百五十年となります。
また、東京のほぼ中央に位置する事より、「東京のへそ」と呼ばれることも。
さて、社名に入っている「八幡宮」。この名称に見覚えはありませんか?
「八幡宮」、または、「八幡神社」、というのは、八幡神(やはたのかみ、はちまんじん)様を祀られている神社の事で、その数は全国に約8,800社とも言われており、数ある神社信仰の中でも一二を争う数の多さです。
こちらの大宮八幡宮も、勿論そのひとつ。
京都にあります石清水八幡宮より御分霊いただいて、創建されたとの事。
八幡神ってなに?
諸説あるものの、一般的には、第15代天皇であられます応神天皇(おうじんてんのう)が八幡神とされています。
八幡神は、平安時代後期から中世にかけて、軍神として広く武士達に崇拝されるようになりました。
大宮八幡宮も、例に漏れず、平安時代に源氏の武将である源 頼義(みなもと の よりよし)公により創建されています。
さて、そんな八幡神が祀られている大宮八幡宮。何故安産祈願が行われているのでしょうか?
その謎を解く鍵が、応神天皇の母君であられる神功皇后(じんぐうこうごう)にあります。
八幡宮では、一般的に、八幡神と合わせて神功皇后も祀られています。
さて、その神功皇后。神話によると、身籠られたまま朝鮮半島に出兵して、新羅の国を攻め、見事討伐を成し遂げたとされています。
そして、その後筑紫に凱旋をはたし、無事に応神天皇をご出産されたの事。
臨月を迎えていた神功皇后は、3個の石を腰に巻きつけて、腰を冷やして出産を遅らせて、通常10ヶ月で産まれるものを、15ヶ月まで伸ばしたと言われています。
出産が伸びてしまったにもかかわらず、無事出産を果たされた事より、母子の固い絆から強く丈夫な子が産まれ育つという信仰が生まれ、安産祈願が行われています。
豊かな緑に囲まれた鎮守の杜
鳥居を抜け参道を歩くと、緑の多さに驚かされます。
都心とは思えないほど、神社の周りは自然溢れており、本殿も木々に囲まれています。
神社の隣には公園もあり、疲れたら公園で一休み、何てことも。
勿論、お守りもばっちり。マタニティマークの入ったお守りもあります。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。
アクセス;[電車]京王・井の頭線「西永福駅」下車徒歩7分。
詳しいアクセス方法はこちら。
※ 2016年7月 時点の情報を元に構成しています
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