結婚式を華やかに彩り、ケーキセレモニーの演出にも使われるウェディングケーキ。デザインや段数、演出は、時代やトレンドを反映して多様に変化しています。
近年は、どんなウェディングケーキが流行っているのでしょうか。新しいカタチの結婚をプロデュースする株式会社エニマリの“中の人”5人が「ウェディングケーキのトレンド」をテーマに熱く語り合いました。ケーキ以外の変わり種アイデアも、必見です!
座談会のメンバーはこちら!
Nさん:「みんなのウェディングニュース」編集部
Kさん:「みんなのウェディングストーリー」編集担当
Aさん:「みんなのウェディングストーリー」編集担当
Sさん:「みんなのウェディング」SNS担当
Iさん:エニマリプロデュース担当
▼前回の座談会記事はこちら!
今気になっているウェディングケーキは?
Nさん:最近気になっているウェディングケーキはありますか?
Aさん:私は、東京會舘(とうきょうかいかん)のトラディショナルケーキが気になってます。見た目はザ・ウェディングケーキという感じで、高さのあるケーキなんですが、プチギフトとしてゲストに配れるのが特徴的だなぁと。
Sさん:リボンが垂れているデザインがキレイ!
Aさん:ウェディングの時にしか用意できないらしいので、特別感もありますよね。ケーキの生地にはブランデーに漬け込んだフルーツとナッツが入っていて、周りはホワイトチョコレートでコーティングしているらしいです。
Nさん:ウェディングケーキは、コース料理のデザートのあとに小菓子として出されるのが一般的ですが、なかなか食べきれないので“持ち帰れる”というのはありがたいですね。どうやってゲストに配るんでしょうか?
Aさん:小さく切って、東京會舘デザインのギフトボックスに入れてもらえるようです。
Nさん:裏は箱詰めで大変そうですね(笑)。
Sさん:私は、水玉模様のケーキが気になっています。おもちゃのような雰囲気で、かわいい雰囲気のウェディングにぴったり!
Nさん:パールのようにも見えますね。かわいさの中にも、品がある!
Kさん:ポップな雰囲気のケーキでいうと、私は2Dケーキが気になっています。
Sさん:韓国で流行っていますよね。
Kさん:チョコペンなどでふちを描いて2Dっぽく見せてるんですよね。撮影すると、まるでイラストのように見えるのがおもしろい!“2Dウェディングケーキ”はまだ見たことありませんが、今後トライする花嫁さんも増えそう!
ケーキのトレンドは?
Sさん:最近、ウェディングケーキの高さが低くなっていませんか?
Iさん:そうですね。一段もしくは二段で、シンプルなデザインのケーキをSNSでよく見かけます!
Sさん:ホテルウェディングの場合は、定番の三段ウェディングケーキを選ぶ新郎新婦も多そうですが、ゲストハウスウェディングなどは特に一段ウェディングケーキが増えているように思います。
Nさん:三段ウェディングケーキも、デコレーション控えめなデザインが増えましたよね。
Iさん:ケーキの上に飾るデコレーション「ケーキトッパー」を使うカップルもぐんと減った気がします。デコレーションは、“エディブルフラワー(食べられる花)”の人気が高いかも?
Sさん:もはや花がメインのデザインもありますよね!花材だけでなく、ドライフラワーやリーフを使ったケーキも大人っぽくて素敵です。
Nさん:もはやアートですね!
Iさん:あと、筆跡のようなチョコがデコレーションされているケーキもよく見かけます。
Aさん:「ブラッシュストロークケーキ(ブラシストロークケーキ)」かな?海外では定番人気のデザインのようです。ロシアのベーカリー発祥なんだとか!
Sさん:まるで本物の絵の具を塗ったようなデザインもありますよね。
Aさん:ナッペを活かしたデザインですね!
Sさん:ケーキ入刀の代わりに、真っ白なケーキにブラッシュストロークを加える「パレットケーキ」という演出も人気が高まっているそうですよ。
Kさん:ブラッシュストロークやエディブルフラワーのほか、ゴールドの装飾が流行っているように思いますが、以前取材した花嫁さんの中には、ゴールドが嫌で飴と銀箔でデコレーションしている方もいましたよ。
Nさん:チョコだけでなく、飴をブラッシュするケースもあるんですね!
Sさん:SNSの投稿を見た限りでは、ケーキのデコレーションでおなじみの“フルーツ”をのせる人が減っているように感じますが、どうですか?
Iさん:SNSではシンプルなケーキの投稿をよく見かけますが、総数としてはフルーツあり派がやはり多い印象です。
Nさん:使うフルーツの種類や、デコレーションの仕方は少し変わってきていますよね。
Sさん:たしかに!いちじくやベリー、シャインマスカットなど、シンプルなケーキにもマッチするフルーツを使っている事例が多いかもしれません。
Kさん:いちごもただのせるだけでなく雪崩のようなデザインにしていたり、オレンジも薄く輪切りにしたりと定番フルーツのデコレーションも進化している気がします。
Nさん:形はどうでしょう?やはり丸型が人気ですかね。
Sさん:丸型ケーキの人気が高いですよね。ただ、個人的には三角形も気になっています!
ケーキなし!?変わり種デザインが増えている
Nさん:最近、SNSでケーキ以外の食べ物に入刀している投稿をよく見かけます!
Sさん:そうですね。私はとくにハンバーガーケーキが気になっていました。大きいハンバーガーを用意するほか、小さなハンバーガーをタワーにするなど、デザインも色々あっておもしろいです。
Nさん:「みんなのウェディングストーリー」で見かけた、ひとつのハンバーガーを新郎新婦が両端から同時に食べるファーストバイトの演出が気になっていました!盛り上がりそうですよね。
@____1111wdさんのインスタグラム 「みんなのウェディングストーリー」より
Aさん:同じく「みんなのウェディングストーリー」にあがっている、唐揚げがたっぷり積まれた「唐揚げタワー」もインパクト大ですよ。甘いものが苦手な人でも食べやすいのがうれしいですよね。
@93__aiaiさんのインスタグラム 「みんなのウェディングストーリー」より
Kさん:パン屋さんめぐりが好きなカップルで、ウェディングケーキの代わりとしてブレッドタワーを選んだ方もいましたよ。それをシェフの提案でゲストに配れるパンビュッフェにしたとか。小麦の花言葉って“子孫繁栄”で、縁起もいいんですよね。
Nさん:ふたりの好きなものや思い出深い食べ物をケーキの代わりにすると、より記憶に残る結婚式になりそうですよね。
Sさん:そもそもケーキなし派もいるのかな?
Iさん:ケーキではなく、ゲームやゲストと楽しめる演出に時間とお金をかけたいということでケーキなしを選択するカップルもいますよね。
Kさん:大人婚の方には、植樹の儀(苗木の入った植木鉢にふたりで水を注ぐセレモニー)という演出の人気が高い気がします。甘いものよりお酒が好き、ということで鏡開きを取り入れる新郎新婦もいましたよ。
Nさん:結婚式のスタイルの多様化で、ウェディングケーキの在り方もどんどん変わっていきそうですね。
アイデアはどうやって見つける?
Nさん:ウェディングケーキのアイデア探しにぴったりなSNSを教えてください。
Sさん:「Instagram(インスタグラム)」はもちろん、「Pinterest(ピンタレスト)」でアイデアを見つける方も多いと思います。
Aさん:ピンタレストは海外花嫁さんのおしゃれな事例を探しやすいのがメリットですよね。
Sさん:画像をクリックすると記事に飛ぶので、詳細をしっかりと把握できるのも魅力です。
Aさん:色々なツールで情報収集をして、気になるものを掛け合わせてオリジナルのアイデアにするという花嫁さんもいましたよ。
会場によっては、オーダーメイドケーキが難しい場合も…
Nさん:「このデザインを発注したい!」と思っていても、式場でそれができるかどうかはわからないですよね。そのあたりはどうしているんでしょう?
Sさん:私が結婚式を挙げた会場では、プランナーさんが「やりたいことはありますか?」「イメージの画像があればLINEで送ってください」というふうに事前にヒアリングしてくれて、そのイメージをかけ合わせて「こういうデザインはどうですか」と提案してくれましたよ。
Nさん:なるほど。かなり高難度のデザインケーキを依頼したい、となった場合はどうなるんですかね。飲食持ち込み不可な会場も多いと思うので、少し気になりました。
Kさん:うーん、ウェディングケーキで希望が叶わなかった…という話はあまり聞いたことがないかも?
Aさん:私もあまり聞いたことがないかも。会場によってはパティシエがいたり、ゲストハウスだと提携のパティスリーに発注したりすることも多いようなので、よほど難しいデザインでない限り、要望に答えてくれるのかもしれませんね。
Sさん:ただ、会場によってはウェディングケーキのデザインが決まっているところもあるようです。
Nさん:私の結婚式はまさにそれで、カタログがあり決められたデザインの中から選ぶスタイルでした。最近は自由度が上がってきているのかな?
Iさん:ゲストハウスやホテルはわりと自由な気がします。レストランや昔ながらのホテルだとオーダーメイドが厳しいところもあるかもしれません。
Nさん:そこは、会場選びの際に合わせてチェックしておきたいポイントですね。
ウェディングケーキでふたりらしさを表現して♡
ウェディングケーキも時代の変化やトレンドを反映して多様に変化しています。デザインだけでなく、演出やゲストへの提供の仕方など、いかに“ふたりらしさ”を出せるかがポイントになってきそう!
最新トレンドをチェックして、ふたりにとってベストなウェディングケーキの在り方を考えてみてください♪
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※ 2023年3月 時点の情報を元に構成しています
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