結婚式のエンドロール(エンディングムービー)は定番の演出です。
ゲストへの挨拶やお礼を述べるコメントを流します。
英語を使用したり、比較的自由な演出でよいとされています。
一方で、両親や親族、主賓、上司や同僚などの会社関係へのメッセージを並べる順番や挨拶文の内容には悩みますよね。
そこで今回は、 結婚式エンドロールのメッセージ文例とコメントの順番も解説します。
1.コメントの順番
エンドロールにいれるコメントは新郎新婦からゲストに贈る「感謝の言葉」「信頼の言葉」であることがポイントです。
そのため、会場にいるゲストすべてに、新郎側のゲストなのか新婦側のゲストなのか、また新郎や新婦との関係が順番を追うだけでわかるような構成にして流したほうが見やすいでしょう。
一番シンプルなパターン
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新郎側ゲストと新婦側ゲストに分ける
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上席のゲスト(主賓)から流す
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新郎新婦と近い身内は最後にする
順番の一例をご紹介しましょう。
【1】新郎側のゲスト
新郎主賓→新郎上司(恩師)→新郎会社関係者→新郎友人→新郎親族(血縁が濃いほど後に)
【2】新婦側のゲスト
新婦主賓→新婦上司(恩師)→新婦会社関係者→新婦友人→新婦親族(血縁が濃いほど後に)
【3】新郎父、新郎母
【4】新婦父、新婦母
ゲストの名前にはそれぞれ「○○○○様」あるいは「○○○○先生」など敬称をつけます。
一方で、新郎新婦の両親は「ゲストをもてなす側」とみなされる場合が多いため、敬称は付けないほうが自然でしょう。
もちろん、メッセージの対象には「子ども時代からお世話になった近所のおじさん・おばさん」「お稽古の先生」など、その他、式に参列しているゲストが含まれる場合があるでしょう。
2.コメントの文例
では次にゲスト別に文例をご紹介します。
大切なのは、会場のゲストすべてが、楽しく温かい気持ちになるようなメッセージであることです。
会社関係者向け
会社関係のゲストは、直属の上司を始め、その上長から先輩、同僚まで幅広くなる場合があるでしょう。
順番としては、主賓格のゲストが最初、近い同僚が最後の方になると収まりがよいかもしれません。
もちろん、招待しているゲスト構成によって、臨機応変に順番を考えましょう。
上司へ
厳しくも温かいお励ましをいつもありがとうございます。
ビジネスマンとしてお手本とさせていただいています。
将来の目標です。
先輩へ
先輩からたくさんのことを学びました。
先輩との出会いが自分を変えました。
どんなピンチにも立ち向かう先輩です。
先輩のようなあたたかい家庭を作りたいです。
同僚へ
いつもきめ細やかなご配慮ありがとうございます。
社内での笑顔ナンバー1です。
近くにいるだけでほっとします。
いつもまわりには笑いであふれています。
友人向け
友人に対しては、親しみを込めたメッセージがよいでしょう。
ただし、笑いをとりたいあまり、下品にならないように、節度をもったコメントを心掛けましょう。
男性向け
絶対遊びにこいよ!
結婚しても飲みに行くぞ!
ウチのおいしい手料理、食べにこいよ!
タフで頼りになるやつです。
心の友です。
女性向け
すごくキレイ好き、見習いたいです。
ずっと友達でいようね。
いつも相談にのってくれてありがとう
みんなの素敵なファッションリーダー
今度おうちに来てね。
親族向け
子どものころからかわいがってくれた親族には、その思いをギュッと凝縮したようなメッセージが素敵です。
一方、両親の関係で招待したものの、実は自分との接点はほとんとない、という親族もいるかもしれません。
そのような場合でも、所帯を構えるほどに成長しました、という気持ちのメッセージを贈りましょう。
お二人にあやかって仲良し夫婦になります。
子どものころから見守っていただきありがとうございます。
遠方からかけつけてくださって感謝です。
いつまでもお元気でいてください。
おじさんみたいにかっこいい男になります。
○○ちゃんと行った花火大会、忘れないよ。
△△祭りのころには、毎年帰ります。
両親向け
エンドロールが流れる前に、「花嫁の手紙」などの演出で、すでに両親への思いを伝えている場合もあります。
また、両親は招待する側、と見なされる場合が多いことを考慮して、熱いメッセージになりすぎないほうがよいでしょう。
感謝の思いはつきないものですが、なおさら短いメッセージでまとめましょう。
一杯の愛情をありがとうございます。
いままで育ててくださって感謝です。
これからはきちんと家庭を守ります。
まだまだ現役、身体に気をつけてね。
これからも時々叱ってください。
今日までありがとうございます。
愛情料理を受け継いでいきます。
締めの言葉
それぞれのゲストに対してのコメントのあと、全体のまとめとしての「締めの言葉」もいれましょう。
披露宴のキメの部分です。
会場ゲストに向けて、ふたりの気持ちをそのまま伝えましょう。
また、ゲストではないですが、準備期間をさせてくれた式場スタッフ全員に向けてのメッセージを入れてもよいですね。
1)本日は本当にありがとうございました。
この感動を忘れずにふたりで力をあわせて歩んでいきたいと思います。
これからも末永く見守っていただけますようお願いいたします。
2)本日は本当にありがとうございました。
今日のかけがえのない素晴らしい日のことを忘れずに、ふたりで力をあわせて楽しい家庭を築いていきます。
これからも温かく見守ってください。
3)本日はお忙しいなかお越しいただきありがとうございました。
この日のことは一生忘れません
まだまだ未熟なふたりですが、ふたりで力をあわせて温かい家庭を目指します。
これからもよろしくお願いいたします。
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
「ウェディングムービー」 の キホン に含まれています