挙式から宿泊まで全てバリアフリー

親族だけの披露宴だったため少人数プラン（6名）に追加していく形にしました。最低限の料金しかプランに入っていなかったため値上がりするのは覚悟の上でした。ブーケやメイン装花、ウェディングケーキなども追加しました。それでも削れるところは削り20名で100万円強で収まりました。
補足すれば、友人たちを招いての結婚パーティーも披露宴後に行うことにしていたため、テーブル装花を転用できるようにしたり、担当者もそのまま引き継いで付いていただいたので無駄を省くことができました。

新郎が車いすのためバリアフリーであることが絶対条件でした。全天候型の設備であり挙式から披露宴、結婚パーティー、宿泊まで１つの施設で対応できるホテルモントレ京都は私たちの希望通りの施設でした。チャペルは長いバージンロードとステンドグラスが素敵で、後から写真を見てもとても綺麗です。
披露宴会場のエスカーレは天窓があり、天気が良ければ日が差し込みます。パーティー会場はケンジントンで広々としていました。大きなマルチモニターもあり、会場を暗くしなくても映像を見ることができます。
残念なのは多目的トイレが1階にしかなく、会場が2階だったため車いすの方は移動が大変だったこと。2階にもあるとうれしいです。
客室はユニットバスの入り口に段差がなく車いすでも使用することができました。ユニバーサルルームも1室だけあります。

チャペル内の祭壇は15cm程の高さがありましたが、新郎が上がるためにはどうしたらいいかと担当の方をはじめ結婚式スタッフの方々と話し合って色々な提案をしていただきました。スロープを準備していただき、新婦父が新郎の車いすを押し挙げるという演出も提案していただき、参列者も感動していました。
披露宴は親族だけだったので派手な演出はなかったのですが、新郎新婦がテーブルを回り1品ずつ食事を一緒にするという提案をしていただいたことでゆっくり話をすることができました。親族にも好評でした。

ウェディングドレスの種類は豊富で迷ってしまうくらいです。一方新郎の衣裳はデザイン、サイズともにバリエーションが少なく、希望するデザインや色で着られるサイズのあるものは1種類しかありませんでした。それでも車いすを操作する時に上着が広がらないよう工夫していただきました。
基本プランの上限額が新郎13万円、新婦23万円だったため気に入った衣裳を着るためには当然追加料金が必要でした。ベールや手袋、アンダーブラウスは自前で安いものを用意しました。

担当の方がとてもいい方で、こちらの無理難題にも真摯に対応していただきました。進行や演出についても色々と提案をしていただいたので、頭の中でモヤモヤしていた「自分たちらしい結婚式」を形にすることができたように思います。挙式や会場サービス担当の方も私たちの事情を知った上で細やかに準備や誘導をしていただきました。

地下鉄の駅から近く交通の便は非常にいいです。立体駐車場が併設されており車での出席も可能です。車いす用の駐車スペースは数台分あります。事前に頼んでおけば確保していただけます。ただ台数に限りがあるため、車いすの方が多い時には一旦平地で降りて、他の方に立体へ入れていただく必要があります。