ハネムーンの行き先として、モルディブに代表されるリゾート地や、フランスやイタリアなどヨーロッパに根強い人気があります。
一方、ピラミッドや地上絵など悠久の世界遺産を巡る旅も素敵です。世界の絶景を背景に撮った写真は一生の思い出となることでしょう。
1.新婚旅行におすすめの世界遺産
新婚旅行には、リゾート地などの離島や、ヨーロッパなどが人気ですが、世界遺産も一生に一度の記念旅行先として素晴らしいですね。
世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて「世界遺産リスト」に登録された、「遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持つ、移動が不可能な不動産やそれに準ずるもの」を指します。
歴史の重みを感じさせる壮大な建造物や絶景は感動的です。
世界遺産には、ツアーがたくさん組まれている地域もあれば、あまり観光地化されていない地域や秘境もあり、一部には多少の危険が伴う地域もあるようです。
それだけに、家族で訪れるには向いていない地域も多く、新婚旅行のタイミングを逃すと、世界遺産を訪れることはなかなか難しいかもしれませんね。
アジア
アジアはいくつもの古代帝国が存在した地域でもあり、世界遺産に登録された遺跡が多くあります。
代表的な遺跡は次のとおりです。
- インドネシア:ボロブドゥール寺院遺跡群/プランバナン寺院遺跡群
- カンボジア:アンコールワット
- インド:タージマハール
- 中国:万里の長城/秦の始皇帝陵及び兵馬俑坑
中近東
中近東地域にも多くの世界遺産があります。
ただし、紛争が絶えない地域でもあるため、治安や安全が十分確保された世界遺産の場所を訪れるよう、綿密な計画をたてたうえで行くようにしましょう。
- トルコ:トロイ遺跡/イスタンブール/カッパドキア
- エジプト:ギザのピラミッド/ルクソール/カイロ/アブシンベル
ヨーロッパ
ヨーロッパの世界遺産には、考古学的な遺跡から隆盛をほこったヨーロッパ文化の建造物まで、数多くあります。
人気の場所であるため、世界遺産を巡るツアーも多く企画されています。
数あるヨーロッパの世界遺産のうち、一部をご紹介します。
- イギリス:ウエストミンスター寺院/ストーンヘンジ
- イタリア:ローマ・バチカン地区/ピサの斜塔/アマルフィ海岸/ベネチア
- ギリシャ:アクロポリス/オリンピア/ロードス島/デルフィ
- オーストリア:シェーンブルン宮殿
- スペイン:アルハンブラ宮殿/ガウディの作品群
- フランス:ベルサイユ宮殿/モンサンミッシェルとその湾
- ドイツ:ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群/ヴィース教会/ケルン大聖堂
北米・中南米
この地域の世界遺産には広大な自然が織りなす絶景や謎を秘めた遺跡が数多く登録されています。
標高が高い地域では、服装の準備を十分に整えて訪れるようにしましょう。
- アメリカ:グランドキャニオン/イエローストーン国立公園/ヨセミテ
- カナダ:カナディアンロッキー/グロスモーン国立公園/ケベック
- メキシコ:ウシュマル/テオティワカン/チチェン・イッツァ/メキシコシティ
- エクアドル:ガラパゴス
- ペルー:マチュピチュ/クスコ/ナスカの地上絵/リマ
- ブラジル:リオデジャネイロ/イグアスの滝
- チリ:イースター島
2.観光に際しての準備
体調管理
観光地化されていない世界遺産の地域を訪れる場合には、海外旅行保険に加入しておくことはもちろんのこと、体調管理が最も大切なポイントです。
具合が悪くなっても、すぐに病院にかけつけることができないかもしれません。十分に体調を整えて旅行に臨むようにしましょう。
また、国や地域によっては、予防接種が義務づけられています。
予防接種の種類によっては、すぐに接種できなかったり、接種間隔をあけなければなりません。
旅行を思い立っても、すぐに訪れることができる地域ではないことを念頭に、事前の準備を計画的に行うようにしましょう。
治安への心構え
世界遺産には、治安が万全とはいえない地域もあることは確かです。また、現地の状況の急変によって、旅行を続けることが危険となる場合もあるでしょう。
せっかく来たのだから…という気持ちはもっともですが、まずは身の安全が優先です。
日本の常識から「これくらいなら大丈夫だろう」という油断をすることなく、事前に情報をよく集めて、万全の態勢で臨むように心掛けましょう。
服装の準備
標高の高い所などは寒暖差が激しくなっています。 ウィンドブレイカーのような、かさ張らない防寒着は必携です。
また、体調管理の面でも、高山病に気をつける必要があります。
高山病を防ぐためにも、ゆっくりと無理せず登り、温度調節に気をつけながら、体調が優れない場合には断念することも念頭に臨みましょう。
持ち物
どの地域を訪れる場合でも、日焼け対策・紫外線対策は必須です。 日焼け止めクリームやサングラスで肌や目のダメージを防ぎましょう。
水辺を訪れる場合には防水グッズを忘れずに。
急な雨に降られてカメラが台無し!ということのないよう、機械類は防水機能付きのほうが安心かもしれません。
そのほかジッパー付きビニール袋は何かと役立ちますし、着替えの準備はいつでもしておきましょう。
※ 2016年3月 時点の情報を元に構成しています
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