結婚式のコンセプトは、「持続的美しき変容」。式のプロデュースを手掛けるアートディレクター・ワキリエ氏に、「どういう夫婦になりたいですか?」とヒアリングを受けた際、「いつでも離れられるけど、一緒にいることを選択する関係性でありたい」と答えたことをきっかけに生まれたそうです。お互いにやりたいことをやり、「個」を大事にしつつも、持続的な関係を築けるように変容していこうというおふたりの思いが込められた結婚式となりました。
開催時期 | 2022年8月 | ||
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ご家族やご友人などお世話になったゲストたちに証人となってもらいたいという思いから、人前式をおこなうことに。ゲストに背中を向けるのではなく、顔がしっかり見えるスタイルで、おふたりのお披露目をおこないました。
お互い内容を知らない状態で手紙を読み上げたおふたり。新婦しろくまさんは、ずっと大切にしているくまのぬいぐるみを引っ越しの際に新郎くろくまさんが大切に扱ってくれた姿を見て、「この人は私の大事なものを大切にしてくれる人なんだ。今後もいろいろ大変なことはあると思うけれど、この人となら乗り越えていきたい」と思った、というエピソードを語られたそうです。
姪っ子ちゃんと甥っ子くんが退屈しないようにと、インスタントカメラ「写ルンです」を用意し、カメラマンになってもらうことに。式の序盤でフィルムがなくなるほどとても好評な演出となりました。一風変わった子ども視点の写真をあとから見返すのも楽しく、何より子どもたちが主体的に参加して楽しんでくれたことが嬉しかったそうです。
歓談時間中は新郎新婦が高砂席に座ったままゲストを待つのではなく、おふたりが自由に動いて、ゲストの席まで出向くことに。ゲストの近くの席に、白と黒のくまのぬいぐるみを置き、テーブルには「まもなく新郎新婦が参ります」というメッセージを添えました。
友人との歓談をメインとした披露宴にしたいという思いから、ウェルカムスペースを話題作りの場として活用しました。「ウンダーカンマー(驚異の部屋)」をテーマに、しろくまさんの好きな展覧会の図録や、くろくまさんが所属していた研究室に関連する植物の種など、おふたりにまつわる様々なアイテムが並べたことで、話に花が咲きました。
地元の友人の紹介で出会い、2022年結婚。美術関係の話で盛り上がり、結婚に至りました。
30代 千葉県 & 30代 千葉県
ちょっぴり背伸びしたい
お酒、美術品・工芸品
取材で印象的だったのが、「結婚式は人生の交差点。お互いの大切な人を紹介できる貴重な機会だと思います」というしろくまさんの言葉。ゲストの方々との歓談の時間を多めにとり、ゲストどうしの会話が弾む雰囲気づくりを心がけたことで、式全体が和やかムードに包まれたようでした。