契約時の当初見積は参考にならない

最終的には約80名・約470万円であった。下見の際に高めで見積もってほしいと伝えて見積作成してもらった。その時点では当然詳細は決まっていないが、そこから上がっても100万円ほどであろうと言われ、そうであればと思い契約したが実際は様々な交渉や自助努力をしたうえで150万円ほどアップすることになりこの点に関しては残念であった。詳細を決めていくことで総費用が上がることは当然であるが、最初の見積の時点で高めでと依頼しているにもかかわらず、実際はそれぞれの項目において最低ランクのもので設定されていた。下見時点でそれぞれの項目の相場がわかるはずもなく、当然平均的あるいはそれより上のランクで見積作成されていると思っていたが、打合せを進めていくと実際は大半の人が選ばないorパンフレットにすら乗っていない最低ランクのものであることがわかった。式場側に苦情したが、当初見積時点では詳細が未決定のため式・披露宴が最低限開催することができるように見積作成したとのことで、こちらの依頼と異なる点に滅入った。契約時は相場感を持っていない新郎新婦がほとんどであると思うので、今後の花婿花嫁を幻滅させないために可能な限り現実に即した提示を期待したい。("詳細が未確定なのでわからない"ではなく、新郎新婦と話して色々なことを引き出すことで少しでもイメージ感に近い適正見積を作成することもプランナーの力量だと思う。)

細かい点(チャペルや披露宴会場の椅子他)も綺麗な式場であることを条件に下見していたが、その条件をクリアしている。入館からゲスト控室、チャペル、披露宴会場までの導線はコンパクトでわかりやすい。白基調のチャペルは天井が高く日光が差し込み美しく、純白のドレスやタキシードが映える。チャペル後方端に新郎新婦の待機所があり、始まる前のゲストの表情を垣間見ることができる。挙式後はウェルカムパーティーがある点はこの会場ならではのもの。最大のメリットは挙式と披露宴の間にゲストを退屈させずに一緒に歓談や写真撮影したりりできること。ゲストと一緒に新婦のドレス全身を写した写真を撮ることは、高砂に着席したままの披露宴では撮ることができないためゲストにとっても良い点と思う。ここでの軽食・ドリンクメニューも豊富。披露宴会場は3種類あるがどの会場にもオープンキッチンが備えられており演出の一つとなるが、実際にゲストからも高評価であった。私たちが利用したのはアンジェブランシュ(通称パリス)という最大100名ほど収容可能な会場で、天井が高く白を基調としている。プロジェクターは高砂後方上部に設置してあるためゲスト全員から見やすい位置にある。プロジェクターの映像は部屋を暗くせずともはっきり見ることができ、披露宴に区切りができず一連の流れとして演出可能。流れを途切れさせないことはムード作りの点でも有効であり、ゲストに精神的な疲れを与えない。また会場後方の壁を使用してプロジェクションマッピングを行うこともできる。

演出もこだわってたくさん要望したが、実現のために各担当の方も工夫・協力してくださった。

提携先の衣装サロンは予約が取りづらく遠方在住の私たちにとっては不便であった。ドレスの種類はある程度豊富であると感じた。実際にウェディングドレス・カラードレスはこちらのものから選んだ。タキシードに関しては色味やデザインの種類が圧倒的に少なく、またサイズが合うものがなかった(新郎：身長178cm、細身、肩幅少々広め)。新郎の体型は特異ではないと思うが…。そのため別でタキシードをレンタルした。

担当プランナーの方は私たちの意見を聞いて一緒に検討してくださり、問合せした場合も確認等の対応は迅速であった。不安を感じることはなかった。ヘアメイクさんはとてもフレンドリーで、色んな要望にお応えしてくださった。写真・映像に関しては、事前に指示書をお送りして伝えていたが、当日いくつかのショットを撮影できておらず、残念であった。写真の出来についてだが、担当が見習いカメラマンであったかと思うほどのものであった。表現するのが難しいが、構図やピント合わせが下手で何を見せたくて撮ったものなのかいまいちハッキリとしない写真が多かった。端的に言うとセンスに欠けていた。使用しているカメラは性能が良いため写真の質は良いが、友人の方が余程センスのある写真を撮影してくれていた。

最寄りの表参道駅から徒歩8分程度なので徒歩圏内。駅から式場への道は落ち着いた街並みで雰囲気が良い。ゲスト用のタクシーチケットを式場側で手配してくださるので天候が悪かったとしても問題なし。