結婚式のテーマを「Wish」とし、ゲストのみなさまのことを想いながら準備を進めた結婚式。振り返ってみれば、おふたりが普段使っているもの、ゲストのみなさまが日常的に使うであろうアイテムが盛りだくさんで、おふたりらしさが溢れる結婚式となったようです。「願い」「希望」「想い」を表すWishにどんな意味を込めたのでしょうか。
開催時期 | 2022年9月 | ||
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総額 | 501万円〜600万円 | ||
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おふたりが結婚式をおこなうと決めた日にはある願いが込められていました。それは、「晴れますように」。おふたりは毎年同じ日にテーマパークへ行っており、その日はいつも晴れていたそうです。台風も多い9月ですが、なんとかお天気のいい日になってほしいという願いを込めて、同じ日に決めました。
遠方のゲストの方が多くいらっしゃった結婚式でゆっくり楽しんでもらいたいと感じていました。きっと、参列するには旅行になるだろうなと感じていたそうです。
行きも帰りもゆったりと過ごしていただけるように、選んだのは3連休の真ん中の日に。
カメラが大好きなおふたりは、度々ご友人の結婚式のお写真を撮りに行ったこともあったそう。せなさんは、以前参列した結婚式でウォールアートを見つけ、あすかさんに話しました。「このウォールアート、すごく良くない?きっと自分たちの結婚式でやったら、俺たちらしいよね!」。あすかさんもそれには大賛成、そして同時にせなさんから初めてやりたいことを話してくれたのも嬉しかったとのこと。「カメラが好きな自分たちらしさがでるだけではなく、ゲストとの写真で迎えられるのは私だったらすごく嬉しいし、入り口で盛り上がってくれたら嬉しいなぁと思いました」とお話してくださいました。
制作はあすかさんが担当し、会場では壁の長さを測り、準備したものを当日の朝初めて持ち込んだそう。設置するときはドキドキだったとのことですがとってもきれいな仕上がりに。
このウォールアートをやりたいというところから始まった会場探し。ブライダルフェアではまずはじめに、ご友人のウォールアートの写真を見せて「できますか?」と訊き、ウォールアートができる会場を探しました。
キャンプが好きなおふたりは、自分たちらしさを出すためにおふたりが持っていた大きなテントとキャンプグッズでお出迎えをすることに。テントなどは、事前に公園で設営の練習をされたそうです。
大きなテントやキャンプグッズを設置したかったおふたり。それには広くて自分たちで自由に飾れる会場が理想でした。
会場見学の時には、大きなテントを設置できるくらいのロビーの広さと、既に会場側でウェルカムスペースの飾りつけがされていないというところをポイントに見ていたそうです。
あすかさんは「人生のなかで一日でいいから自分が主役になる日があってもいいよね」と感じてから、結婚式をやりたいと考えるようになり、妥協はしたくなかったとのこと。そして、何か辛いことがあった時にその一日を思い返してまた頑張れるような、人生のなかでかけがえのない財産をつくりたいという思いを抱きながら当日を迎えました。
カメラ好きのおふたりが譲れなかったのは、チャペルに自然光がたっぷりはいること。会場の写真を見た段階で気に入っていた雰囲気だったそうです。
結婚式を開催するまでにさまざまな面で大変なことはありますが、なかでも意外に大変だったとお話ししてくれたのが、親族へのご案内。日にちはいつなのか、どこから会場へ来るのか、当日おふたりはすぐに連絡ができないので分からないことがあったら誰に連絡をしてほしいのか。これはおふたりがそれぞれお伝えする必要があります。また、ご両家でゲストの方へどこまでご挨拶するのかなどおふたりを介してお話を進めることも大変だったそうです。
ご親族が多かったため、親族紹介をしても覚えきることは難しい。また、堅苦しくなくアットホームな時間にしたいと感じていました。
おふたりとそれぞれのご親族でアットホームな時間を過ごすために、ご両家で10分ずつお時間をとって、ファミリーミートをおこないました。
大事だからこそ、しまい込んでしまいがちな結婚証明書。押し入れに眠らせないためには何が良いか、おふたりで悩んだそう。
ミラーの結婚証明書にしている卒花さんをInstagramで偶然見つけたあすかさん。おふたりは、おでかけの時に鏡をみたら写真を撮ることがよくあるのだそう。そんなおふたりは、日常的なアイテムである鏡にすることで、時が経っても思い出を刻むことができると思い、ミラーの結婚証明書にされました。
「Wish」という結婚式のテーマのきっかけは、おふたりの結婚指輪に付けられた「想いやり」という指輪言葉と同じ意味を込めたかったことだったとのこと。調べていくなかで、「願い」「想い」「希望」の3つの意味を持つ「Wish」という言葉に出会いました。ゲストのみなさまに楽しんでもらいたいという「願い」と、感謝の気持ちを伝えたいという「想い」、結婚式を通しておふたりの絆をさらに深めたいという「希望」が込められているとのこと。
長い結婚式の準備期間にばたばたして結局大切にしたかったことを忘れて、後悔してしまうかもという不安がありました。
何かを決めるうえで判断の軸になるテーマをつくろうと、おふたりで何度も話し合って決められたそうです。
おふたりは、開放感がある会場が良かったとのこと。また、せっかく来てくださったゲストの方へお料理も楽しんでもらいたいという想いから、試食して一番おいしいと感じた会場に決められました。
呼びたいご親族が多かったあすかさん。両家のご親族の人数が大きく違うので、ご友人含め両家のゲストの人数をバランスよく合わせるのが難しかったそうです。
おふたりとも面識のあった共通のご友人の席をバランス良く配置することで解決することができたそう。
おふたりの結婚式は、おふたりらしいアイテムや日常に溶け込むようなアイテムがたくさん。そのなかのひとつである席札。どんな席札にしようか悩まれていた時、せなさんが持っている小さな靴べらのキーホルダーから着想を得ました。外出時に持っていると便利だというせなさんの考えから、男性のゲストのみなさまには名前入りの靴ベラキーホルダーを席札に。そして、女性のゲストのみなさまには、持ち運びできる小さな鏡に名前をあしらった席札を準備されました。
おふたりは、結婚式に参加するゲストのみなさまの人数が多いため、お見送りに時間がかかりプチギフトを渡すことに精一杯になってしまうことを避けたいと思っていたそう。
お見送りはしっかりと目を見て話したいという思いから、プチギフトは用意しないと決めたおふたり。でも、プチギフトを用意しない分、席札を日常的に使えるものとして用意したそうです。
ご親族のお子さまたちがおこなってくれたことをとても嬉しそうに話していたあすかさん。注射器のケーキスプーンを使うことを事前に話していたこともあり、たくさん練習してくれたお医者さまの寸劇のプレゼント。おふたりが医療関係のお仕事ということもあり、ご友人も一緒に大盛り上がりの余興だったそう。
ひっそりと考えていたあすかさんの裏テーマは、せなさんを目立たせること。
ドレスだけではなくタキシードの色も当ててもらうことに。色当てに正解したみなさまでじゃんけんをおこない、じゃんけんに勝ったゲストの方へプレゼントを用意。プレゼントも、せなさんからのものを少し豪華にしたそうです。
会場のInstagramの投稿を見て、パンサーブをしたいとリクエストされたせなさん。しっかりと会場のシェフの衣装を身にまとって、ゲストのみなさまへサービスされました。
かさばる荷物にならないようにという配慮から、引き出物はカードタイプの食器カタログギフトにされました。引き菓子には、百貨店勤めのご両親のおすすめを聞き、おふたりで購入し、一番おいしいと思うものに決められたそう。後日ご友人から、「これにしたよ!」「かわいい食器届いたよ!」とたくさん連絡を取り合うことができたのもすごく嬉しかったとのこと。
引き出物を持ち込みたいことを会場見学時に伝えると、それは難しいと言われることが多かったとのこと。ただ、見学に行ったなかで唯一「理由」を聞いてくれたのがこの会場だったそう。ご両親が百貨店にお勤めされていることもお伝えし、それならと希望を叶えてくれたとのことでした。
共通の趣味であるカメラの講座で知り合い、交際に至りました。共通の趣味だけではなく、お互いの趣味も一緒に楽しむようになり、気がつけばたくさんの同じ趣味ができていました。結婚式では、私たちの好きなものや大切なものを詰め込み、最高の一日にすることができました。これからも結婚式の思い出を糧に、お互いに思いやりをもってふたりで何事にも乗り越えていきたいと思っています。
30代 大阪府 & 20代 大阪府
計画的・几帳面、おおらか・ずぼら、ひとを楽しませるのが好き、とことんこだわる
アウトドア、美容・メイク・コスメ、旅行・お出かけ、ライフスタイル・インテリア、カメラ・写真、アニメ・漫画
おふたりはゲストの方が本当に喜んでくれることを考えていたからこそ、生活に寄り添うアイテムが多く取り入れられていたのではないかと思いました。おふたりが全力で一日に向けて走ることができたのは、やりたいと思うことを叶えることができるかという視点で会場を選ばれていたことが大きかったのではないでしょうか。