ドレスは好きな似合うやつを着たくて妥協しませんでした。料理は豚か牛かなど見ただけでランクを下げてしまったのがゲストの方にもわかってしまうのでそう言った部分はランクを上げました。テーブルの花も最低ランクでは寂しかったので上げたら値上がりしてしまいました。
お花が高いので、メインテーブルやバージンロードの花の量、ブーケを1つ削ると安くなりました。あんまりゲストは見てないので本人がいいなら削ってもいいところだと思いました。ペーパー関係は外注することにより6万円削ることができました。招待状についてはWEBの方があとあと管理しやすいので紙の方がかっこいいですが、WEBの方が楽で費用も紙なら全然かかりませんでした。衣装代で前に参列した時にクーポンのような物をもらっていたので20%ほど引いてもらうことができました。
ただお祝いしてもらうのではなく、結婚式を通してゲストのみなさまが、自身の健康と未来の環境を考え、どのように生きていくかを考えるきっかけにしてほしいという想いから、結婚式を開催されたおふたり。とにかくこだわったのはお料理。ただのお食事ではなく、伝えたい想いをカタチにしたお料理だからこそ大変だったこともたくさんあったようです。当日はどのように結婚式のコンセプトを実現したのでしょうか。
開催時期 | 2021年10月 | ||
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総額 | 101万円〜200万円 | ||
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結婚式を開催しようと決めたきっかけは、誠輔さんのひとことでした。誠輔さんは結婚式をあげなくてもいいと思っていた実咲さんに、人生に一度の機会であることや実咲さんのご両親も晴れ姿を見たいと思っているのではないかと話されたそうです。その言葉をきっかけに実咲さんのなかで心境の変化があり、結婚式を開催することに決めました。結婚式では、お互いの大切なひとに御礼を伝えること、パートナーとしてふたりで頑張っていくことを宣言し、けじめの場にしたいと感じていたそう。
おふたりのご家族と大切なご友人の30名でおこなう神前式。神職さんや巫女さんを先頭におふたりとご家族、ご友人が列になって、神殿まで歩いていく参進は実咲さんの憧れでもありました。神前式のさまざまな儀式の意味を知ることができて楽しかったそうです。誓杯の儀では、お酒を全部飲まなくていいことを式中に誠輔さんからこそっと教えてもらったそう。とても厳かで静かな会場の雰囲気が素敵で忘れられない瞬間だったとのこと。
実咲さんから、おふたりの結婚式のテーマと今日一日をどんなふうに過ごしてほしいかを伝え、乾杯の挨拶をされました。おふたりが大切にするヴィーガンとは、動物性不使用のものを食べることで、環境にも身体にも優しい食生活のこと。ヴィーガンという考え方を伝えることで、ゲストのみなさまの人生を見つめ直すきっかけづくりや、選択肢として知ってほしいと感じていました。
コンセプトを叶えるうえで一番大切になるのがお料理。会場に聞かないと、ヴィーガンの料理を提供できるかは分からなかったそう。
とにかく手あたり次第に地元の会場へ電話をして、ヴィーガン料理を提供することができるかを聞いた実咲さん。さらに、会場へ行って試食したり、ヴィーガン料理を提供することができそうな別の会場をスタッフさんに紹介してもらったりしました。
植樹の儀を取り入れたきっかけは、ウェディングケーキをヴィーガンでつくるのは難しく、ケーキに代わる演出を取り入れたいと思ったことからでした。SNSで調べて知った植樹の儀。演出の意味や植物を使うことがコンセプトにぴったりだったこと、ゲストのみなさまで楽しむことができるものだったことから取り入れました。
お料理はシェフと直接打ち合わせを重ね、試食に対してリクエストを伝えることで、大満足のヴィーガンコース料理を完成させました。また、デザートはパティシエさんと打ち合わせ。試作段階ではクオリティに納得ができなかったおふたり。デザートをヴィーガンでつくることの難しさを知っていたため、諦めようかと思っていることをお伝えしたところ、パティシエさんとシェフの2人体制で納得のいくデザートを完成させてくれました。
せっかくゲストのみなさまに食べてもらう料理。「これがヴィーガンなのか」と残念な気持ちではなく、「ヴィーガンがこんなにおいしいならちょっとありかも」と好感を持ってもらうためには、お料理は間違いなくおいしいものでないといけないと感じたおふたり。お料理のクオリティは一番妥協したくないポイントでした。
おふたりは食を通じて出会いました。幼稚園の先生だった実咲さんはある病気を患い、自身の身体と見つめ合うなかでヴィーガンという考えに出会います。そこから、食の大切さを目の当たりにし、病気やアレルギーがある人にもない人にもヴィーガンを通じて食の選択肢を広めていきたいと活動していたそう。誠輔さんは、教員として体育を教えていたところ、生徒を評価しなければいけないことに違和感を感じ、海外留学へ。海外でとびきりおいしいポテトに出会い、北海道でアソンブロッソというお店を開業し、実咲さんと出会いました。結婚式のコンセプトやこだわりは、食を通じて出会ったおふたりならでは。
ヴィーガンについて知ってもらうために、選択式のクイズを用意されました。
ヴィーガンを少しでも知ってもらうこと、そしてそれが押しつけにならないようにとおふたりは、クイズを用意されました。同じテーブルのゲスト同士で話し合い、答えを出してもらいました。優勝したテーブルのゲストの方にはハンカチとヴィーガンのカップラーメンをプレゼント。
結びの挨拶では誠輔さんから、ヴィーガンへの想いを広めることと自分たちのお店が何をしていてどんなことを目指しているかを、みなさまへ涙ながらにお伝えされました。そして、挨拶の中盤では実咲さんへサプライズの花束を。「予想もしていなかったので、びっくりしたのはもちろんとても嬉しかった」と実咲さん。
ゲストのみなさまへの引き出物と引き菓子はおふたりのお店であるアソンブロッソのもの。自宅に持って帰ったご友人が「家族が気に入っておいしいと食べていた」と言ってくれたり、後日「友人への贈り物として購入したい」という注文があったりしたそう。「友人から友人へ、自分たちの想いが広がっていくのがとても嬉しい」と実咲さん。
おふたりのお店アソンブロッソのお菓子を食べたことのないご友人へ、おふたりが頑張っていることを知ってもらいたいとヴィーガンのお店のお菓子を引菓子とプチギフトにされました。
誠輔さんのご友人はお祝いの気持ちが溢れ、誠輔さんを胴上げされたそう。実はこの後、誠輔さんのお父さまも一緒に胴上げされたんだとか。
おふたりの大切なご親族やご友人が集まる結婚式。ゲストのみなさまの人生のなかでの選択肢が広がったら良いなという想いに溢れたおふたり。自然と誰かのきっかけをつくるようなことを取り入れていらっしゃいました。
食のイベントで出会い、主人の一目惚れをきっかけに共通の知人を通じて連絡を取り合うようになり、デートを重ね、意気投合しお付き合いし、2週間ほどで婚約。その3ヶ月後には入籍。
30代 北海道 & 30代 北海道
ポジティブ、個性的、おおらか・ずぼら、ひとを楽しませるのが好き
旅行・お出かけ、グルメ・料理
おふたりそれぞれの人生からお伺いさせていただいたため、ふたりの人生が交わり歩んでいく様子をみて、結婚の尊さを感じさせられました。大切な人がひとところに集まるまたとない結婚式という機会のなかで、おふたりがどんな生き方をしていくかを誓うような披露宴でもあったのではないかと思います。おふたりがご自身の生き方を強く持っているからこそ、意義深い結婚式になったように感じました。