おふたりが食事会を開催しようと決めたきっかけは、ご家族にありました。来てよかったと思ってもらえるように、おふたりから宿泊を贈りました。ドレス姿を見せることや食事会を開催することで、果たして両親が喜ぶのだろうかと悩みながら当日を迎えたおふたりでしたが、開催してよかったと思ったのはどんな瞬間だったのでしょうか。結婚式をしなくていいと思う方に伝えたい、kayokoさんの想い。ゆったりとした時間が流れ、幸せのひとときを堪能した、おふたりらしい滞在型ウェディング。
開催時期 | 2022年10月 | ||
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総額 | 101万円〜200万円 | ||
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入籍してから時が経ち、結婚式はやらないと思っていたおふたり。滞在型ウェディングをしようと決めたのにはいくつかの理由がありました。まず、職業がら転職を何度かしていたkayokoさんのことを、kayokoさんのご両親はずっと心配していたそう。そんなご両親へ安心してもらいたいと思ったこと、そして家族へ感謝の気持ちを伝えたかったこと。また、結婚式を挙げないとなると、tatsuさんのお姉さま夫婦とkayokoさんのお姉さまの会える場がなかったことも大きな理由のひとつでした。おふたりが家族へ感謝を伝えるためには、いわゆる挙式や披露宴というカタチではなく、両家の家族でお食事や滞在を楽しんでもらうことだと感じて、この日をつくろうと決めたとのこと。
同じように滞在型のウェディングをしていたtatsuさんのご友人を見て、滞在型のウェディングに好感を持っていたおふたり。星のやのホテルなら滞在するのにも間違いないと思ったそうです。いくつか候補にあったエリアのなかで、来てもらうのに大変なほど遠すぎず、特別感を感じてもらえるように近すぎないエリアの軽井沢を選ばれました。会場には、リビングルームやダイニング、キッチンがあり、まるで別荘に来たかのような雰囲気がお気に入りだったそう。
両家のお父さまどうし、お母さまどうしでくつろぐことができる空間。おふたりで用意したマスクケース、ウェットティッシュ、アルコール消毒が入ったウェルカムグッズも興味深く手に取ってもらえるなど、ご家族ならではのゆったりとしたひとときとなりました。
おふたりは、tatsuさんの生い立ちとkayokoさんの生い立ち、おふたりの思い出のアルバムを用意されました。
みなさまが退屈する時間や待たされていると感じたらどうしようと、とにかく不安に感じていたそう。
アルバムを用意することで、退屈な時間が生まれないようにしたそう。当日は、みなさまが自分の好きなスペースに着いてアルバムを読み、読み終わったらまだ読んでいない家族へ渡し、その際にちょっとした会話が生まれたようです。
お支度が整ったら、おふたりはみなさまのもとへ向かいます。リビングの扉が開き、みなさまとご対面。
ダイニングがライブキッチンになっていることで、お料理が出来上がる臨場感も楽しむことができます。ちょっとした演出として、おふたりがその場で選んだ2種類のスパイスでアレンジしたメイン料理が提供されました。シェフからハーブの花言葉やスパイスの意味を聞きながらおふたりで選ぶことができるそう。ご家族も興味津々な様子。
ケーキセレモニーはもともとおこなうつもりはなかったおふたり。というのも、まったく盛り上がる想像ができないと感じていたからでした。しかし、打ち合わせ時にケーキのセレモニーがないとデザートがないことを知り、盲点だったおふたりはびっくり。また、ケーキセレモニーに込められている意味を知り、現在までセレモニーが続いていることも初めて納得できたとのこと。SNSでさまざまなケーキセレモニーがあることを知り、姪っ子ちゃんに食べてもらうのが一番いいとおふたりで決めました。サンクスバイトとは少し違うけど、これからよろしくねという気持ちを込めたひとくちと、姪っ子ちゃんへのプレゼントを贈りました。
ケーキは出したいけど、盛り上がる想像がまったくできないと思っていたケーキのセレモニー。
ケーキセレモニーのおこなう意味を知り、素敵だと感じたkayokoさん。姪っ子ちゃんとセレモニーを行って想像以上に盛り上がり、ベタだけど取り入れて良かったと感じたそうです。
ケーキセレモニーの後はリビングでティータイム。すっかり緊張も解けてきたところ、おふたりを交えてアルバムのお話をされたりとご家族ならではのお時間だったようです。
ゲストのみなさまはルームシューズでお過ごしいただき、ドレスアップをしている新郎新婦は床が傷つかないヒールなどであれば着用しても良いことになっていたそうです。しかし、自分だけがヒールを履くことに違和感を感じたkayokoさんはみなさまと同じルームシューズで過ごされました。
滞在型ウェディングを決めた当初から、kayokoさんが唯一やろうと決めていたご両親へのお手紙の朗読。この言葉を伝える時間に、特別な思い入れがあったそうです。時間も人目も気にせずに本当に伝えたい想いを伝えることができたのは、ご家族だけの空間だったから。そして、リビングのように落ち着くソファーが心解くきっかけに。
結婚式は挙げなくてもいいかもと思っていたkayokoさんにとって、ご両親の涙ぐむ姿は驚きの瞬間だったそう。kayokoさんのお父さまがこの日を迎えてやっとおふたりが夫婦になったということを実感されたことを知ったkayokoさん。この日があった意味がやっと腑に落ちたようでした。
kayokoさんのご両親へお手紙を読んだあとは、おふたりからご家族一人ひとりへ想いを綴ったお手紙をお渡ししました。爽やかなグリーンの封筒もkayokoさんの手作り。姪っ子ちゃんにはかわいらしい小さな封筒を。
一人ひとりに手間をかけることができたり、しっかりと向き合う時間ができたり、より濃いひとときをお過ごしいただけました。
「また後でね!」と、滞在型ウェディングならではのお見送り。みなさまでホテルに向かい、各々好きなようにお過ごしいただいたよう。お見送りが寂しくなかったり、帰宅する時間を気にしなくても良いのが滞在ウェディングの良いところ。
この日を迎えるまでにウェディングを通じてたくさんの出会いがあったそう。素敵だなと眺めていた写真と、こんなイメージにしたいなと感じた卒花さんの写真を撮っていた方が偶然同じ方で、卒花さんから紹介してもらったカメラマンさん。好みを深く理解してたくさん提案してくれたドレスショップのスタイリストさん。SNSで仲良くなり、リクエストのヘッドパーツをつくってくれた方。「また会いましょうとはなかなか言えないけれど、そう思うくらい素敵な方に出会いました」とお話ししてくださいました。
ホテルでは家族が各々で好きなように贅沢な時間を堪能されたよう。夕飯はその場の流れでkayokoさんご家族とおふたりで。
昨晩は一緒に食べられなかったからと、tatsuさんご家族とおふたりで朝ご飯を一緒に。
2日目もホテルでたくさん温泉に入ったり、敷地内をお散歩したり、早めにチェックアウトをして軽井沢観光を楽しんだり、自由に過ごされました。振り返ると1泊では足りなかったと感じられたそう。両家での思い出をつくることができる機会も少ないなかで、おふたりの結婚を機に同じ思い出を残すことができたり、節目をつくることができたりと、尊い2日間となったようです。
10歳ほど歳の差がありますが、映画の趣味から始まり、お互いのこだわりやジェネレーションギャップすらシェアすることが楽しい、まるで同年代のような関係です。映画やライブ、ときには近所の散歩でも、どこへ行くにもほぼふたりで出かけます。ふたりともクリエイティブに携わる職業ということもあり、家族でありつつ、個々のクリエイターとして感性を尊重し合うことのできるパートナーです。
30代 東京都 & 20代 東京都
繊細、マイペース、効率的・せっかち、とことんこだわる
ヘルスケア・筋トレ、旅行・お出かけ、ライフスタイル・インテリア、カメラ・写真、ゲーム、ペット・動物、音楽鑑賞・演奏、美術品・工芸品、TV・映画・動画、アニメ・漫画
もともと結婚式を挙げなくてもいいと思っていたおふたり。しかし、気づかぬところでおふたりの晴れ姿を見たいと待ち望んでいた方はたくさんいらっしゃったのではないかと思います。おいしいお食事を食べながら両家での団らんの時間を過ごす結婚のカタチも、人生の中で特別な思い出になるのではないでしょうか。