厳しい暑さが和らぎはじめ、秋の気配を感じられる9月は結婚式に人気の季節！
この記事では、9月の結婚式を検討中のふたりが知っておきたいポイント、めいっぱい楽しむためのアイデアを紹介します。
9月は秋の結婚式ハイシーズンに向けて人気の月
9月は1年の中で結婚式の実施件数が四番目に多い月です。夏本番の8月が過ぎて朝晩の気温が下がりはじめ、冬に向けて植物たちも色づきはじめることから、屋外の演出を検討中のカップルも多いですよね。ただし8月に引き続き気温や天気に注意が必要な季節でもあります。
選択肢が多い！9月の結婚式のメリット
9月の結婚式にはメリットがいっぱい！主な魅力を紹介します。
祝日が多く遠方のゲストも参加しやすい
9月は敬老の日（9月の第3月曜日）と秋分の日（例年9月23日頃）の、2回の祝日があります。お休みの日に結婚式を挙げたいと考えているカップルは、選べる日が増えるのがメリットです。
特に敬老の日は3連休になるため、土日を利用すれば遠方からのゲストも参加しやすくなるのもうれしいポイント。
また、この2つの祝日はその年によって日付が変わる移動祝日なので、うまく土日が挟まれると秋の大型連休（シルバーウィーク）になることも。リゾートウェディングや滞在型ウェディングを検討しているふたりにもぴったりの月です。
夏と秋どちらの演出も楽しめる
暦のうえでは秋でも、まだまだ夏らしさも感じられるこの季節。リゾートや祭りといった夏に人気のテーマも、実りの秋やアンティークといった秋に人気のテーマも、どちらを選んでも違和感がないのが9月の魅力です。
ゲスト参加型でワイワイ楽しみたいなら、夏らしいバーベキューや花火の演出を取り入れたり、しっとりと大人っぽい雰囲気が好きなら、装飾に秋のテイストをふんだんに取り入れて…と、季節の魅力をいいところ取りできます。
暑さも落ち着いて演出の幅も広がる
2023年9月の東京の日平均気温は26.7度、最高気温は31.2度、日最低気温は23.6度です。9月も下旬になると平均気温は25度を下回る日も出てきて、屋外でも心地よく過ごせる日が増えてきます。ガーデンやテラスでの挙式やケーキカット、デザートビュッフェなど、演出の幅もぐっと広がります。
※気象庁の過去の気象データより
秋らしい景色が楽しめる
9月はコスモス、ケイトウ、コキアなどの秋の花が見頃を迎えます。秋の花畑をバックにロケーションフォトを楽しめるのもこの季節だけ。清々しい秋空の下、ドラマティックな抱っこショットやキスショットを撮影してみてはいかが？
9月の結婚式のデメリット
魅力の多い9月の結婚式ですが、中には注意したいことも。結婚式準備の参考に！
実はまだまだ暑い！厳しい残暑に注意
9月中旬までは最高気温が30度を超える日も多く、日中はまだまだ暑い日が続きます。中旬までは屋外の演出は避けた方が良さそう。それ以降でも、結婚式場は当日の気温に合わせて屋内・屋外が選べる全天候型にする、演出は短時間にするなどの配慮が必要です。
台風やゲリラ豪雨にも注意
下旬になると気温は下がってくるものの、秋雨前線の影響で天気が崩れやすくなります。また、台風やゲリラ豪雨が多く発生するのもこの時期。万が一の悪天候に備えて、駅近くの会場や全天候型の会場を選ぶと安心ですね。
天候の影響でキャンセルせざるを得ない場合など、もしもの場合は延期が可能か、キャンセルになるのか、式場側に確認しておくのを忘れずに！
紅葉にはまだ早く景色が寂しい
秋といえば紅葉ですが、9月中に紅葉が楽しめるのは北海道や中部地方の一部の地域のみ。そのほかの地域では10月から11月にかけてが見頃になっているため、山を望む式場や庭園が魅力の式場ではちょっと寂しく感じられるかもしれません。
予約が取りづらく費用も高め
9月は人気月とあって、予約が早めに埋まってしまう式場も！気になる式場の予約は早めが肝心です。また、ほかの月と比べて費用も高めに設定されているのが一般的なので、予算にも余裕をもたせておきましょう。
9月の暑さ＆天候対策とおもてなしアイデア
気候が不安定な9月も、ゲストに心地よく過ごしてもらうにはどうしたらいいのでしょうか。暑さや天候対策のおもてなしアイデアを紹介します。
ゲストの移動手段を確保
暑い日や雨の日にネックとなるのはゲストの式場への移動。駅から距離がある場合はタクシーチケットや送迎バスを用意しましょう。また、ゲリラ豪雨が発生しやすい午後3時～5時頃は要注意！移動や屋外での演出時間と被らないようにしておくと安心です。
ゲストが助かるアメニティを用意
ワキ汗や臭いが気になる時の制汗スプレーや、突然の雨で足元や服が濡れてしまった時用に使えるタオルやストッキング、ヘアスプレーなど、ゲストが助かるアメニティを用意しておきましょう。招待状に用意しているアイテムを記載しておけば、ゲストが余計な荷物を持ち歩かずに済むので喜ばれます。
ナイトウェディングもおすすめ
少しでも涼しい時間帯に結婚式を挙げたいというふたりにはナイトウェディングもおすすめです。ただし9月は朝晩と日中の気温差が激しいため、夜は気温が一気に下がることも。その場合はブランケットを用意する、使い捨てカイロを配るなど寒さ対策を忘れずに！
9月の結婚式はいつがいい？縁起がいい日をピックアップ
9月の結婚式は日中も過ごしやすくなる下旬が人気！2025年9月のカレンダーをチェックしながら、結婚式におすすめの日をみていきましょう。
【2025年9月】結婚式におすすめの縁起のいい日は20日と14日、28日
2025年9月で結婚式に人気の日取りになりそうなのは9月14日（日）、20日（土）、28日（日）です。
9月14日は大安の日曜日で、慶事に良いとされている「母倉日」が重なる吉日です。ただし翌日が敬老の日で連休の中日になるため、旅行やレジャーの予定を立てる人も。結婚式をおこなう場合は早めにゲストに連絡しましょう。
20日の土曜日も大安。さらに「すべてがうまくいく」といわれている吉日「大明日」「母倉日」が重なるとても縁起がよい一日です。
28日は友引の日曜日。友引も「幸せに友を引き込む」といわれる縁起がいい日です。
気を付けたいのは9月の20日～26日の6日間です。秋のお彼岸に当たる日で、休日となる20と21日はお墓参りを予定している人もいるかもしれません。こちらも早めにゲストに相談するのがベストです。
9月の結婚式に選びたいおすすめテーマ5選
9月ならではの美しい自然や、実りの季節ならではの雰囲気を楽しめるテーマを結婚式に取り入れるのがおすすめ！卒花嫁さんたちの実例から、すてきな演出や装花をピックアップして紹介します。
秋
9月に人気のテーマといえばやっぱり「秋」！暖色系をメインにしたクロスや装花を取り入れれば、会場は一気に秋ムードに。穏やかな日差しが降り注ぐ、あたたかな秋の空気を感じさせてくれます。
テーマは「ナチュラルウェディング×秋」＊ナチュラル空間で行われた披露宴
ドライフラワーをふんだんに使ったこちらの結婚式は、色味を抑えて「ナチュラルウェディング×秋」を表現。パンパスグラスやスモークツリーなど、ドライな質感の花を取り入れるとぐっと秋らしさが深まります。布や松ぼっくりも、秋らしさをプラスしてくれるアイテムです。
憧れを叶えたホテル婚＊「アーバン×ナチュラル」がテーマの結婚式
「実りの秋」をテーマに、秋の食材をふんだんに使ったウェディングケーキや料理でおもてなしするのも素敵ですよね。「読書の秋」をテーマに、本をモチーフにした装飾やペーパーアイテムをつくるのも面白そう！
月
9月の行事といえば「十五夜」。この日は月がもっとも明るくきれいに見えることから「中秋の名月」と呼ばれています。そんな”月が美しい日”になぞらえて「月」をテーマにするのはいかがでしょうか。
憧れを叶えたホテル婚＊「アーバン×ナチュラル」がテーマの結婚式
高砂席に煌めく月のオブジェはインパクト抜群！ふたりとゲストのフォトスポットとしても活躍しそう。
憧れを叶えたホテル婚＊「アーバン×ナチュラル」がテーマの結婚式
結婚証明書代わりとなるウェディングドロップスも、月の形を模したムーンドロップスをセレクトすれば、世界観がより深まります。
憧れを叶えたホテル婚＊「アーバン×ナチュラル」がテーマの結婚式
会場の灯りを抑えて、夜を思わせるムーディーな雰囲気を演出するのもおしゃれ。ライトやキャンドルをふんだんに使って、ロマンチックなムードを楽しんで。
クラシカル
ゲストが楽しめる結婚式！ナチュラルでクラシカルなオリジナルウェディング
クラシカルとは中世ヨーロッパをイメージさせる、伝統と格式のあるスタイルのこと。木とファブリック、落ち着いた色味でつくる、華美すぎず上品な空間は秋の空気感とよく合います。
ツタ模様が描かれたメタル素材のフレームも、クラシカルな雰囲気を演出するアイテム。まわりに飾られた松ぼっくりやドライフラワーが、秋らしさをプラスします。
重厚感のあるテーブルに、キャンドルやシーリングスタンプのアンティーク小物を飾れば、おしゃれで洗練されたウェルカムスペースが完成します。
アンティーク
王道ウェディングを話題の「トランクホテル」で！アンティーク風DIY＆装花でナチュラルに空間演出
クラシカルと似たテーマの「アンティーク」も、ノスタルジックな世界観が秋に人気のテーマです。アンティークとは骨董品のこと。時間の経過を感じさせるようなくすみカラーや、レトロさを感じるアイテムを使うのがポイントです。
ネイビー＆ピンクとアンティーク調で統一感を！いつまでも色褪せない大人かわいい王道ウェディング
大人可愛くまとめたい人には、白とアンティークピンクの組み合わせがぴったり。
洋書もアンティークな雰囲気を演出してくれるアイテム。本立てを利用して立てて飾ったり、装花や小物の高さを出したい時の台代わりにも使えます。
アウトドア・キャンプ
秋も人気のアウトドアやキャンプは、くすみカラーの花やドライフラワーをふんだんに使用して、秋らしさを出すのがポイント！
マクラメのタペストリーを装飾に取り入れれば、海外ウェディングを思わせるボーホースタイルに変身！
ドライフラワーとの相性も抜群で、雑誌の1ページのようなおしゃれな秋ウェディングが完成します。
9月の結婚式だから着たい！ウェディングドレス・カラードレス
9月におすすめのドレスは、秋の気候や雰囲気をたっぷりと味わうデザインが魅力です。9月にぴったりなウェディングドレス・カラードレスを紹介します。
袖ありドレス
空気が秋めいてくる9月なら袖ありのウェディングドレスもすてき！トレンドでもある袖コンシャスのドレスは、ボリューミーなものや大胆なデザインを選ぶとぐっと今っぽくなります。
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クラシカルやアンティークテイストなドレス
クラシカルやアンティークは秋のファッションでも人気のテーマ。ウェディングドレスやカラードレスなら、ロイヤルウェディングを思わせるシルエットや、レースをたっぷり使ったものを選びましょう。会場装飾と合わせることでより世界観が深まり、おしゃれな結婚式を演出します。
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秋を先取り！ダークカラーのドレス
カラードレスは人気のブラック、チョコレートブラウン、ディープレッドなど、ダークカラーを選んで秋を先取りして。クラシカルやアンティークがテーマの結婚式のお色直しにもぴったり。雰囲気をガラリと変えて、上品な大人っぽさを纏いたい人にもおすすめです。
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9月の結婚式におすすめ！秋の花のブーケ＆会場装飾
9月の結婚式におすすめの花を使ったブーケと会場装飾のアイデアを紹介します。
コスモス
秋の花といわれてまず思いつく人も多いコスモス。ピンクのイメージが強いですが、ほかにも白、赤、オレンジ、チョコレート色があります。ウェディングシーンで特に人気なのは「優美」「純潔」の花言葉をもつ白。定番のバラやカスミソウの装花に、どこかほっとするようなあたたかみをプラスしてくれます。
楽しく節約♪「ヒルトン東京お台場」で家族の夢を叶えるホテルウェディング
ブーケにプラスするとぐっと秋らしい印象に。可憐な花姿から脇役に使われることが多い花ですが、コスモスをメインに無造作に束ねてクラッチブーケにしたり、ぎゅぎゅっと束ねてラウンドブーケにしても可愛いですよ。
ケイトウ
日比谷公園の緑の中で！リラックスムードで行うボタニカルウェディング
ビロードのような質感と色合いが秋の結婚式にぴったりなケイトウ。写真のケイトウは鶏のあたまの形が特徴的な「トサカゲイトウ」ですが、公園でよく見るカラフルなケイトウは「ヤリゲイトウ」と、同じケイトウでも種類が異なります。どちらもブーケや会場装飾でも使われている花です。
ケイトウの花言葉は「おしゃれ」「個性」、ろうそくの炎のような形から「希望の光」という花言葉もあります。上質なファブリックのようなツヤのある質感は、クラシカルやアンティークのテーマにもよく似合います。
アキイロアジサイ
日比谷公園の緑の中で！リラックスムードで行うボタニカルウェディング
くすみカラーがおしゃれ花嫁さんに人気のアキイロアジサイは、季節の移り変わりで色が変化して、アンティークカラーになったものを指します。生花のみずみずしさと、ドライのような色合いを兼ね備えているので、青々としたナチュラルな装花とも、クラシカルなドライの装花ともよく合います。
花言葉は「辛抱強い愛情」。長距離恋愛や障害を経て結婚に至ったというふたりにぴったりの花言葉です。
ドライフラワー
みずみずしい緑より、秋らしい繊細なナチュラル感を楽しみたいというふたりは、ドライフラワーを使ったブーケや会場装花がおすすめ。
ネイティブフラワーをメインにしたドライのブーケは、ボーホースタイルのウェディングドレスにぴったり。ナチュラルでも個性的に、存在感を出したいブーケにおすすめです。
ウェディングケーキの装花もドライフラワーをプラスすると、ぐっとおしゃれな雰囲気に。金箔をちりばめれば儚げな雰囲気はそのままに、華やかさがアップします。
9月は秋の味覚満載！料理に取り入れたいおすすめの食材
9月は夏と秋の味覚が同時に楽しめる月。そんな9月の結婚式で取り入れたい食材を紹介します。
甘みがぎゅっと！9月に旬を迎える野菜
・サツマイモ
・里芋
・レンコン
・みょうが
・ナス
・かぼちゃ
秋が旬の野菜といえば、ほっくりとして甘みがある根菜類です。水分をたっぷりと含んだ夏野菜と比べると、秋野菜は水分が少なめ。歯ごたえがあって味が濃く、甘みが強い野菜が多くなります。黄色やオレンジなど、秋らしくあたたかみのある色合いも、お皿を華やかに彩ります。
色でも秋を感じて！9月に旬を迎える果物
・梨
・柿
・ぶどう
・イチジク
・りんご
・栗
夏から人気のぶどうは9月になると巨峰やシャインマスカットなどの大粒系が旬を迎えます。丸ごと食べられるシャインマスカットは子どもから大人まで大人気の果物だから、デザートに取り入れると喜ばれそう。秋が深まるにつれ見た目の色も落ち着いてくるので、秋らしい色合いを活かして、素材を丸ごと飾ったウェディングケーキも素敵です。
風味と甘みを味わう！9月に旬を迎える魚介
・サンマ
・カツオ
・カマス
・クロダイ
・アマダイ
9月の魚介は水の冷たい北の海でたくさんのエサを食べて戻ってくる魚が多いのが特徴です。夏はさっぱりと食べられる白身の魚が主流でしたが、秋の魚はほどよく脂がのっていて栄養たっぷり！風味や甘みも増して一層美味しくなるので、シンプルなメニューも凝ったメニューもどちらでも旬のおいしさを堪能できます。
9月ならではのおもてなしで記憶に残る結婚式に
夏と秋両方の雰囲気を感じられる9月は、みんなでワイワイもしっとりも楽しみたい欲張りなふたりにおすすめの月。天候の変化や暑さへの対策を完璧にして、大切なゲストと9月の結婚式を楽しんでくださいね。
※ 2024年3月 時点の情報を元に構成しています
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