結婚式の人気演出「フラワーシャワー」。取り入れ方や生花・造花それぞれの花びらの特徴、おすすめの曲に持ち込みする際の注意点など気になるポイントをまとめました。リボンシャワーにバブルシャワーなど、花以外を使ったフラワーシャワーの代わりになる演出もたっぷり14アイデア紹介します。
トップ画像:花コミュ
結婚式の演出「フラワーシャワー」って?
「フラワーシャワー」は、挙式の後、式場から出てきた新郎新婦にゲストが花びらをまいて祝福する演出です。
フラワーシャワーの由来にはいくつか説がありますが、一説では、古代ローマで新郎新婦に小麦を振りかけていたことが始まりだとされています。当時、小麦は豊かさの象徴であり、新郎新婦が食べ物に困らないようにという思いが込められていました。
その後、子孫繁栄の象徴であるお米を振りかける「ライスシャワー」になり、さらに時を経て「フラワーシャワー」になったといわれています。シャワーに花を使うことは、花の香りで新郎新婦の周囲を清め、悪魔を追い払う意味があります。すなわち、新郎新婦を災難から遠ざけ、幸せを願うという意味が込められた演出なのです。
約6割のカップルが取り入れている!フラワーシャワーが人気の理由
みんなのウェディングが2023年8月に実施したアンケートでは、約6割のカップルがフラワーシャワーの演出を取り入れたと回答。
とくに「写真映えすると思ったから」「結婚式の定番だから」という声が多く寄せられました。新郎新婦とゲストの弾ける笑顔とひらひらと美しく舞う花びらの組み合わせは、まさに絶好のシャッターチャンス!記憶に残るシーンになること間違いなしです。
また、新郎新婦を見守るシーンが多い結婚式において、フラワーシャワーはゲストと一緒に楽しめる参加型の演出としても人気を集めています。子どもや年配ゲストも参加しやすく、距離が近いのでゲスト一人ひとりから直接祝福の言葉をもらえるのも◎。
最近は「ほかとは違うユニークな演出にしたい」という理由から花に代わるシャワー演出を取り入れるカップルも増えています。こちらについてはまた後ほど紹介しますね。
フラワーシャワーの値段は?
フラワーシャワーの値段は式場・招待するゲストの人数で異なります。例えば、生花を使ったフラワーシャワーはゲストひとりあたり300円~500円程度で、300円の場合は60名招待すると18,000円かかる計算です。
中には人数ではなくバスケット単位で値段が決まっている会場もあります。最近では「ペタルフラワー」という造花の花びらを使うケースもあり、生花に比べて値段は安くなります。
持ち込みで節約できる場合も
フラワーシャワーができる会場では、使う花などのアイテムを持ち込める場合もあります。生花を持ち込む場合は、鮮度に注意して購入のタイミングや持ち込みの方法を検討しましょう。造花はネットでも購入できるので早めの準備が可能です。
持ち込みによって費用を節約できることもあります。ただし、持ち込み料金がかかる場合は反対に費用が高くなってしまうこともあるので、注意が必要です。
造花もアリ!花の色や種類の選び方
フラワーシャワーに使う花は、生花だけでなく造花もOKです。生花を使ったフラワーシャワーは、見た目だけでなく香りも楽しめるのがポイント。季節や花の種類によって値段の変動がある、水分量が多いため舞い落ちるスピードが早いなどの特徴があります。ただ、踏まれて床に張り付いてしまった場合に掃除が大変という理由で、生花がNGの会場もあります。
一方で造花は、手軽に準備ができ費用が安く済むのがポイントです。生花に比べて軽いので、ひらひらと舞ってシャッターチャンスが多くなります。ただし、ゲストが手に持つアイテムなので、造花のクオリティには注意が必要です。
花の色は、ふたりの好きな色や結婚式のテーマカラーにあわせて選ぶといいでしょう。カラードレスと同系色をそろえたり、会場の雰囲気に合わせたりと、写真映えするようシーン全体をコーディネートするつもりで選んでみてください。花言葉や季節感にこだわるのもおすすめです。
バラやラベンダー、マーガレットがおすすめ
フラワーシャワーといえばバラを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。香りが高く、色鮮やかで幸福感たっぷりのバラは祝福のシーンにぴったり。赤いバラの花言葉は「愛情」、ピンクは「感謝・感銘」、オレンジには「絆・信頼」などがあります。
同じく香りが楽しめるラベンダーもおすすめです。ふんわりやさしいラベンダーの香りはゲストに安心感を与え、アットホームな結婚式を演出することができるでしょう。小ぶりの花がかわいらしく、ナチュラルなガーデンウェディングにも最適。花言葉は「優美」などです。
白や黄色、オレンジ、ピンクなどのバリエーションがあるマーガレットは、ポップで楽しい雰囲気の結婚式に◎。花言葉は「真実の愛・信頼」です。そのほか、季節感のある桜や、アイビーやオリーブといったグリーン系を取り入れてもいいでしょう。
▼結婚式で使いたい花の種類一覧
何枚必要?投げ方は?フラワーシャワーを盛り上げるコツ4
フラワーシャワーを盛り上げるために、押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
1.写真映えを狙うなら枚数が重要!
華やかな写真や動画を残すためには、花びらの枚数が重要です。ひとりあたり5枚~10枚を目安に用意しましょう。花びらが小さい場合や人数が少ない場合は、すぐに終わってしまって寂しい印象になりかねないので、少し多めに用意しておくのがポイントです。
2.舞い方も考慮して
フラワーシャワーに使う花は、重さや形によって舞い方が変わります。一般的に生花より造花のほうが軽く、ひらひらとキレイに舞います。生花を使いつつ写真もキレイに撮りたい場合は、種類の異なる花を混ぜたり、リボンや色紙などを混ぜたりするのがおすすめです。また、花びらを高く投げ上げてもらうようにゲストにアナウンスしてもいいでしょう。
3.結婚や花にちなんだ曲をBGMに
フラワーシャワーは屋外でおこなわれることが多いのでBGMはなくてもOKですが、「場を盛り上げたい」というカップルは音楽をかけるのもおすすめです。上品、楽しい、和やかなど、作りたい雰囲気をイメージして選んでみてください。結婚や花にちなんだ曲を選ぶのもいいですね。
おすすめの曲は以下のとおりです。
フラワーシャワーのBGMにおすすめの曲
- 結婚行進曲(Wedding March)/フェリックス・メンデルスゾーン
- Butterfly/木村カエラ
- にじいろ/絢香
- Marry You/Bruno Mars
- 優しいあの子/スピッツ
- Love so sweet/嵐
- アイノカタチ/MISIA
- フラワー/KinKi Kids
- 世界に一つだけの花/SMAP
会場によっては別途スピーカー料が発生する場合もあるようなので、会場やプランナーさんへの確認もお忘れなく!
▼結婚式におすすめのBGM
4.入れ物の手作りもおすすめ
フラワーシャワーは、演出の少し前のタイミングで花びらが配られるため、ゲストは手がふさがってしまいます。カメラを構えて楽しんでもらうために、花びらを片手で持てる入れ物があると便利です。
花びらの入れ物には、紙をクルッと巻いたコーンタイプや、コロンとかわいいテトラパック、中身の見える袋タイプなどがあります。紙コップをデコレーションするだけでもかわいい入れ物ができるので、自分たちらしく手作りするのもおすすめです。
フラワーシャワーの代わりにおすすめの演出
挙式後にゲストに祝福してもらう演出として、花以外を使ったフラワーシャワーの代わりの演出を紹介します。
コンフェッティシャワー
コンフェッティは日本語で紙吹雪を意味し、紙吹雪をまいて新郎新婦を祝福する演出が「コンフェッティシャワー」です。コンフェッティの形や色を工夫して、華やかな雰囲気やかわいいシーンにしてみては。色紙を簡単に型抜きできるクラフトパンチを活用して手作りするのもおすすめです。
フェザーシャワー
「フェザーシャワー」は、ふわふわとゆっくり舞い落ちる羽が幻想的なシーンを生み出してくれます。羽は天使を連想させ、天使は災いから守り幸福へと導いてくれるとされています。あたたかな印象を与えるため、秋や冬のシャワー演出としてもおすすめです。
▼フェザーシャワーを100均で手作りしてみた
ライスシャワー
フラワーシャワーの起源をたどり、「ライスシャワー」を取り入れてもいいでしょう。もともとのライスシャワーは生のお米を振りかけていましたが、最近ではお米をチュールで包んだり巾着に入れたりするケースが多くなっています。
リボンシャワー
カラフルなリボンを使った「リボンシャワー」は、かわいい雰囲気の結婚式にぴったり。蝶々結びにしたリボンは「縁を結ぶ」という意味があります。ドレスとのバランスを考えながら、光沢のあるサテンや透け感のあるオーガンジーなど、リボンの素材や色にこだわってみてください。
バブルシャワー
楽しくてポップなシャワー演出がしたいなら、シャボン玉を使った「バブルシャワー」がおすすめ!キッズゲストがいる場合にも喜ばれます。ゲストにシャボン玉を吹いてもらうほか、専用のバブルマシーンでシャボン玉を作る方法もあります。
スパイダーシャワー・クラッカー
豪華なシャワー演出には、蜘蛛の糸のようにカラーテープが舞い降りる「スパイダーシャワー」や「クラッカー」があります。テープが散らからないものを選べば片付けもスムーズです。掛け声などをしてゲストにタイミングをあわせてもらい、映える写真を残したいですね。
パールシャワー
「純粋・健康・富」といった意味を持つ縁起のいいパールモチーフのアイテムを振りかける演出が「パールシャワー」です。パールビーズを用い、ライスシャワーのようにチュールやレースで包んで投げるのが定番。新郎新婦にはもちろん、持ち帰ったゲストにも幸せが訪れるとされています。
折り鶴シャワー
和婚のシャワー演出におすすめなのが、千代紙などで作った折り鶴をまく「折り鶴シャワー」です。新郎新婦とゲストが平和に、健康に過ごせるようにとの意味を込めておこないます。水引や紙風船を混ぜてボリュームアップするのもおすすめです。
スターシャワー
紙テープで作った立体的な星をまく「スターシャワー」はポップでかわいい演出です。紙の色や素材、組み合わせを変えればいろいろな雰囲気を演出できます。フラワーシャワーにスターを混ぜるのもおすすめです。
▼スターシャワーの作り方はこちらをチェック!
リボンワンズ
「リボンワンズ」は、杖のような棒の先にリボンをつけて、ゲストに振って祝福してもらう演出です。ゲストが楽しく参加でき、シャッターチャンスも多いのがポイント!リボンと一緒に鈴もつければ、その音色も楽しめますよ。
▼リボンワンズの作り方をチェック!
バルーンリリース
カラフルな風船を空へ飛ばす「バルーンリリース」は屋外でできる華やかな演出です。ふたりの幸せが天まで届くようにという意味が込められています。結婚式のテーマやドレスにあわせて色を選び、カウントダウンしてゲストと一緒に飛ばすと盛り上がるでしょう。
菓子まき
ゲストへのおもてなしの気持ちを演出に込めたいなら、挙式後に「菓子まき」を取り入れてみてはいかがでしょうか。新郎新婦がゲストに向かってお菓子をまく演出で、東海地方の風習がもとになっています。小さな子どものゲストがいる場合にも喜ばれるでしょう。
花火シャワー
ナイトウェディングにおすすめなのが「花火シャワー」です。手持ち花火をゲストに持ってもらい、アーチを作ればキラキラ光る幻想的な通り道に。花火は火の勢いが弱いものを用意しましょう。また花火が使える会場・施設は限られているのでプランナーさんへの確認もお忘れなく。
花のトンネル
大好きな花のトンネルをくぐって祝福されたい!そんな願いが叶うのが「花のトンネル」の演出です。ゲストに花を一輪ずつ配り、新郎新婦の両側でかかげてもらうというもの。大好きなゲストと花に囲まれて、笑顔いっぱいの写真が撮れそうですね。
花や花以外のものを使ったシャワー演出は、新郎新婦とゲストの笑顔にあふれる幸せなシーンです。撮りたい写真もイメージしながら、どんな演出にするか考えてみてください。新郎新婦はもちろん、家族やゲストの記憶にも残る素敵な演出になるといいですね。
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※ 2023年8月 時点の情報を元に構成しています
「挙式演出」 の キホン に含まれています