花嫁のブーケや会場装花など、結婚式に欠かせない花。
見た目の美しさやイメージから花を選ぶ人が多いと思いますが、一つひとつの花に込められた花言葉から選ぶのもおすすめです。
花の個性やイメージを表現した花言葉は、ゲストに伝えたい想いを込めた会場作りや、雰囲気作りのための演出にもなります。
今回は結婚式で使う花の選び方や、おすすめの花の種類を、花言葉と合わせてご紹介します!
結婚式のお花!どんなところに使う?
結婚式のお花は、そんなところにまで?と思う、意外なところにまで使われています。
実際にどんなところに使われているのかチェックしていきましょう。
- 花嫁のブーケ・ヘッドパーツ・リストレット
- 新郎のブートニア
- 受付・ウェルカムスペース周辺
- 挙式会場の装花(祭壇・バージンロード)
- 披露宴会場の装花(ゲストテーブル・メインテーブル)
- ウェディングケーキの装花
- ケーキナイフやキャンドルトーチの手元
- マイクの装花
- 両親への贈呈品のブーケ・ブートニア
花を飾る場所については事前の打ち合わせで決めるため、上記が必ず必要になるというわけではありません。マイク・キャンドルトーチ・ケーキナイフなどのお花は、なしにする花嫁さんも多いですよ。
ただ、ケーキカットや友人スピーチなどで写真に写る場所なので、お花を飾ると写真が華やかになるというメリットもあります。
結婚式で、花を飾るのは新郎新婦の特権。
ゲストがヘアスタイルやアクセサリーで花を使ってはいけないのは、そういった理由からなのです。
花は、自分たちの結婚式だからこそ使える、特別なアイテムなんですね。
結婚式で使う花の種類は?「花言葉」「季節」を考えて選ぼう
そんな特別は結婚式の花ですが、たくさんの種類があってどんな花を選んだらいいのか迷いますよね。
基本的には好きな花を選んでOKです!
ですが、結婚式を挙げる季節によっては準備が難しかったり、シーズンオフのお花を選ぶことで価格が上がってしまうこともあるので注意が必要です。
また、花言葉には結婚式にふさわしい言葉もあれば、「別れ」や「浮気」をイメージさせる花言葉を持っているものも…。
そこでここでは、結婚式にぴったりな素敵な花言葉をもつ花を、通年手に入る花と季節ごとの花に分けてご紹介します。
1年を通して結婚式で使われる花の種類
- バラ:愛情・情熱・あなたを愛しています
- トルコキキョウ:優雅・清々しい美しさ
- カスミソウ:感謝・幸福
- ガーベラ:希望・前向き
- カサブランカ:純粋・高貴
- カーネーション:無垢で深い愛
- スターチス:変わらない誓い
- カラー:華麗なる美・凛とした美しさ
- アンスリューム:情熱・飾らない美しさ
- デンファレ:純粋な愛・魅惑
- アイビー:永遠の愛・信頼
▼バラは色によって花言葉が違う!
春の結婚式におすすめの花の種類と花言葉(3~5月)
- 桜:優美な女性・純潔
- チューリップ:真実の愛・思いやり
- アネモネ:あなたを愛します
- ミモザ:真実の愛・感謝
- ライラック:友情・思い出
- ラナンキュラス:華やかな魅力・光輝を放つ
- マーガレット:信頼・誠実
- スズラン:純粋・純潔
- ヒヤシンス:変わらない愛情
- デルフィニウム:高貴・清明
※アネモネの赤い花は「君を愛す」など情熱的な意味がありますが、全体的な花言葉として「はかない恋」「見放された」など失恋をイメージさせる意味があります。
夏の結婚式におすすめの花の種類と花言葉(6~8月)
- 紫陽花(あじさい):家族・寛容
- プロテア:風格・豊かな心
- ひまわり:情熱・あなただけを見つめる
- シャクヤク:はにかみ・必ず来る幸せ
- ラベンダー:期待
- ダリア:優雅・気品
- ブルースター:幸福な愛・信じあう心
- アナスタシア:真実・高貴
- 千日紅:色あせぬ愛
- バンダ:上品な美しさ・個性的
- モカラ:優美・気品
※紫陽花には同様に「移り気」「浮気」「冷たい人」という花言葉もあります。また色が移ろうことから安定しないこと、枯れて色あせていく様子からネガティブなイメージがもたれることも。
秋の結婚式におすすめの花の種類と花言葉(9~11月)
- コスモス:乙女の純真・調和
- パンパスグラス:光輝・雄大な愛
- アマリリス:誇り・輝くばかりの美しさ
- ピンポンマム:高貴・真実
- ケイトウ:おしゃれ・個性
- フランネルフラワー:清楚・高潔
- アスチルベ:自由・華やかさ
- ユーカリ:再生・永遠の幸せ
- シンフォリカルポス:いつまでも献身的に
- ビバーナムティナス:誓い
冬の結婚式におすすめの花の種類と花言葉(12~2月)
- コットンフラワー:優秀・偉大
- スイートピー:永遠の喜び・優しい思い出
- クリスマスローズ:いたわり
- ポインセチア:祝福する・幸運を祈る
- アマリリス:誇り・輝くばかりの美しさ
- チョコレートコスモス:恋の思い出
- 蘭:幸福が飛んでくる・純粋な愛
- 雪柳:愛らしさ・気まま
- ルナリア:魅惑・正直
- クレマチス(冬裂き):美しい精神
こちらでご紹介した花言葉はほんの一部。
色によって花言葉が変わる花もあるので、気になるお花は色ごとに調べてみるのがおすすめです!
避けた方がいい!結婚式にはNGの花の種類
花の種類には、結婚式には向かない、避けた方が良い花もあります。
下記はその一例です。
- くしゃみや鼻水、触れるとかぶれるなどのアレルギーが出やすい花
- 食事の場所にふさわしくない香りが強すぎる花
- お葬式に使う花など、縁起が悪いイメージのある花
- ネガティブな花言葉を持っている花
アレルギーや香りに関してはフローリストさんが把握しているので、アドバイスをくれますよ。花嫁さんたちは、そういった理由で使えない花があることを覚えておく程度でOKです。
イメージで考えると菊や、凶を連想させる桔梗は縁起が悪いと言われています。
花言葉でいえば、「苦しい恋」の花言葉をもつアネモネや、「未亡人・喪失」の花言葉をもつスカビオサなどがそうです。
ただ、ふたりが気にならなければどれも素敵なお花で、実際に結婚式に取り入れている花嫁さんはたくさんいます。
特にキク科のピンポンマムやトルコキキョウは、通年を通して花嫁さんに大人気。アネモネも、近年はラスティックウェディングのブーケとして人気ですよね。
結婚式の花をイメージ通りに伝えるコツ
結婚式のブーケや装花は、当日まで完成した姿を見ることができません。
そのため当日に対面した際に「なんだかイメージと違った…」となった花嫁さんも実は意外と多いです。
会場の装飾のメインである装花や、ドレスとコーディネートしたブーケがイメージと違ってしまうと、せっかくのトータルコーディネートが台無しですよね。
では、結婚式の花を自分が考えているイメージ通りに伝えるには、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
お花のイメージは視覚的に伝えよう
自分の中のイメージを伝える時には、写真を見せるのが一番です。
SNSや雑誌から、他の花嫁さんたちの装花やブーケの写真を逐一チェックしておき、「これ好きだな」「こういう風にしたいな」と思ったものは保存しておきましょう。
フローリストさんと会う際に見てもらいやすいように、印刷してスクラップブックなどにまとめておけば完璧です!
特にこうしたいという希望がなくても、自分が好きだと思う写真を集めておけば、そこからイメージを汲み取ってもらうこともできますよね。
種類を限定せず色や雰囲気の希望を伝える
季節のお花でも不作や、人気すぎて品薄などのトラブルでオーダーできない可能性もあります。
絶対にこの花!ではなく、全体的にこの色にしたい、こんな雰囲気にしたいという完成イメージを伝えておけば、もしもの時のトラブルでもイメージに寄せてもらうことができます。
また一緒に、こんな風にはしたくない!のNGイメージも伝えておくと、より理想の雰囲気が伝わります。
花全体のバランスを考える
お花を選ぶ時には、ブーケなどの身に着けるお花と会場に飾るお花、ついつい別々に考えてしまいがち。
でも、ブーケをもって装花をバックに写真撮影する機会もたくさんあります。お花の種類はもちろんボリュームなども、バランスを考えた上で決めましょう。
予算とのバランスも気をつけて
装花やブーケをオーダーする際に驚くのはその価格。
ブーケのみでも2~5万円が相場と、高価で価格の幅も広く、希望の装花と希望の価格はマッチしないことが多いです。
ボリュームや使う花材で値段が変わるため、見積りをしっかりと確認しましょう。
フローリストさんや会場によっては、花以外の小物をいれることでボリュームを出しつつお花を減らせる提案をしてくれる場合もありますよ。
お花屋さんで実物を見てみよう!
お花は写真で見ていたものと、実際手にしたものではイメージが違うことも多いです。
写真だけで判断せず、近くのお花屋さんに行って花びらの質感や雰囲気をチェックしてみましょう。実物を見た上でイメージを膨らませておくと、当日手にした喜びも増しそうです。
素敵な花言葉と合わせて結婚式を華やかに!
以上、結婚式で使いたいお花の種類や素敵な花言葉を紹介しました。
フローリストさんはお花のプロ、希望を叶えるためのさまざまなアイデアを持っているので、ひとりで悩まずにまずは相談しましょう。
理想の花で彩られた会場で、素敵な1日を迎えてくださいね。
▼ブーケの種類や相場など、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
※ 2021年12月 時点の情報を元に構成しています
「ブーケ・ブートニア」 の キホン に含まれています