「共存が起こりえないものが共存している世界が好き」というりおさん。自然界にあるものと人工的なものを融合をさせて生まれる心地よい違和感を表現したいと思い、「いい違和感」をコンセプトとして空間づくりをしました。その甲斐あって、当日は異素材を組み合わせて作られた独特の空間に、性格も価値観も異なるゲストが揃い、別々の人生を歩んでいたおふたりが夫婦としてひとつになるというコンセプト通りの素晴らしい一日となりました。
開催時期 | 2023年2月 | ||
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総額 | 301万円〜400万円 | ||
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挙式会場はあえて花を使用せず、苔や茎、葉がコンクリートから自生しているイメージに仕上げました。装花を含めた空間づくりを比較的自由にできる点に惹かれ、HOTEL EMANONを会場として選んだそうです。
挙式会場で最も力を入れたのが、バージンロード。「少しでも長くゲストの顔を見ながら歩きたい」という思いから、長椅子をジグザグになるように配置することで蛇行しながら進めるユニークなつくりとなっています。椅子の横に装花をつけるのではなく、苔で縁取ることで自然かつひと癖あるバージンロードとなりました。
小学2年生の姪っ子ちゃんに、「リングガールをやってみる?」と聞いてみたところ、当日までずっと楽しみにするほど喜んでくれたそうです。当日はとても緊張していたようですが、立派に役目を果たしてくれました。
足のサイズが一緒のため普段からスニーカーを共有しているおふたり。大好きなスニーカーを使った演出を考えていたときに思いついたのが、ゲストにスニーカーをペイントしてもらってつくる結婚証明書でした。
挙式の前にゲストの方には、真っ白なスニーカーに好きな色の専用の塗料で塗ってもらい、箱にはゲスト自身の名前が記載されたステッカーを張ってもらいました。挙式時におふたりは、ゲストに見守られながらサインを書き入れ、結婚証明書の完成となりました。ゲストからの「こんな結婚式は生まれて初めて」という言葉で準備や努力が報われたと感じたそうです。また、お色直し時にペイントしてもらったスニーカーを片方ずつ着用して再登場するというプチサプライズ演出をしたところ、ゲストの方々にも非常に好評でした。
苔や茎をメインとすることで神聖なムードを演出した挙式スペースから一変、高砂はオレンジの花が印象的なポップな仕上がりとなっています。挙式スペースから引き続き苔をあしらうことで統一感を出しつつ、本来なら隠れている吸水スポンジのオアシスを見せて使用することで、違和感を演出しました。背面にある「be as one(ひとつになる)」は結婚式のテーマであり、「違う生き方をしてきたふたりがこれからを共に生きる」「相反するものがひとつに混じり合う」という意味が込められています。
30代 東京都 & 30代 東京都
個性的、ひとを楽しませるのが好き、とことんこだわる、トレンドに敏感
アウトドア、ヘルスケア・筋トレ、ライフスタイル・インテリア、お酒、音楽鑑賞・演奏、美術品・工芸品、ファッション
おふたりの好きなものを詰め込みつつも、ゲストに楽しんでもらうための仕掛けも含まれており、ハイセンスで楽しい結婚式だったのではないかと思います。結婚式を通して伝えたいメッセージが非常に明確であり、細部にまでそれらが表現されている素敵な空間だと感じました。