自由度が高く、アットホームな雰囲気です

　満足です。装花・ケーキ・料理以外は外部からの持ち込みＯＫ・持ち込み料は一切かからないので、費用を抑えようと思えばかなり削ることができます。写真・生演奏も同様にＯＫです。固定の設定である料理・ケーキはどれもおいしく、単純に費用を抑えるだけでなく、全員が満足いく形になりました。
　一番コスト以上だと感じたのは、スタッフの皆さんの誠意ある対応です。「持込みに寛容」というのは、そのぶん自由な発想を導入するために担当各部署への相談や調整が必要になるということ。私たちの持込み企画はこちらの都合なので、ホテルにとってプラスになるかわからないのに、何度も担当部署へ確認してくださった担当さん他スタッフの皆様には本当に感謝しています。

　古いホテルなので、その古さが良さであり悪さでもあります。（とくにトイレなど水回り関係）

①挙式会場
　チャペル、キリスト教式でした。牧師さんは日本人です。正式なキリスト教のルールにのっとった式なので、通常は牧師さんのセリフを繰り返す形ですべて私たちが話すのですが、「なんだか卒業式みたい・・・」と思ってしまい（すみません･･･）、よくある「はい」のみの流れに変更していただきました。牧師さんのお話はとても温かみがあって、宗教に関係なく「結婚ってそういうことなんだ～」と、納得します。
　屋外＆挙式後に急な坂を花嫁・花婿を先頭にみんなで上るので、その光景はまるでレ○ングスの行列（笑）真冬＆真夏はちょっときついです。
　私はこの上り坂を上るのがちょっと恥ずかしかったのですが、坂を上る途中で、すれ違いざまの車がきゅうに止まって窓が開き、知らない年配のご夫婦から「おめでとう」とにこやかに言って頂けたので、運が良ければ、そんな幸せな瞬間があるかもしれません。。。

②披露宴会場
　別館「海」の間です。別館会場は１つしかないので、他のお客さんと混ざることがなく、会場もレトロな内装でおすすめです（ステンドグラスなので外は見えませんが）。トイレは狭く、会場も意外と小さめなので、大人数の披露宴には向きません。※私たちは50人強で、けっこうぎりぎりでした。
　照明もちゃんと設備があり、上手に音響・照明を調整してくださいます。ただし、この会場のピアノはグランドピアノではなくアップライト、また会場内に柱が１本あります。柱は鏡張りなのであまり目立ちませんが、確実に柱です（笑）
　席次を考慮して、できるだけ全員が高砂を見えるようなテーブル・椅子の配置にしてくれます。

　会場側の設定がほとんどないので、現実的に可能であれば、かなり自由度高く要望を聞いていただけます。
　私たちが導入したのは下記のとおりです。こうして書いてみるとかなり無茶ぶり聞いてもらったと思います・・・（汗）

①挙式の音楽変更・・・入場のオルガン＆聖歌隊コーラスの曲目を「you raise me up」に変更してもらいました。曲目にもよると思いますが、意外と快く引き受けてくださったのでびっくりでした。

②生演奏・・・列席者にバイオリニストの友人がいるので、入場＆お色直し再入場＆余興で弾いてもらいました。マイク・譜面台などは無料で貸出してくれます。余興の一曲は私の弟のギターも入りました。式直前に友人にも会場を下見してもらい、立ち位置や会場担当のリーダーさんと簡単に打ち合わせをしました（←私たち側から提案したものです。ぶっつけ本番でもなんとかなると思います）

③ファーストバイトのでかスプーン・・・式場の方から提案があったもので、花嫁は小さいスプーン、花婿は巨大スプーンで食べるというもの。シンプルですがウケます(笑)でかスプーンは無料です。

④食材当てゲーム・・・料理試食の際に思いついたゲームです。
　「茶わん蒸しにすりつぶされてはいっている野菜を３択から選ぶ」というゲームをやりました。席札にもう一枚名前を印字したカードをつけておき、スタッフさんが３連の箱を持ってテーブルを回り、カードを回収→お色直し後に花嫁が正解の発表＆正解の箱から一枚引いて、当たった人に景品プレゼント、というもので景品は山の上特製の梅ちりめんにしました。担当さんと流れを確認しながら作り上げたゲームで、皆さんからも好評でした。

④招待状一等賞・・・ゲームの正解発表と連続してやったゲーム？で、招待状の返信が一番早かった人にプレゼント進呈というもの。集計してみると郵送・手渡しそれぞれ花嫁側・花婿側と１名ずつだったので、両方発表しました。

⑤ウェルカムボード＆ベア・・・ボードは自作、ベアはあらかじめ買っておいたはだかのクマ(笑)に友人に頼んでドレスを着せてもらいました。イーゼルは会場で無料で貸してもらえます。

⑥キャンドルサービス・・・再入場の際、テーブルラウンドの演出で使いました。シンプルにキャンドルサービスをしました。オプション料金がかかりますが、値段もそんなに高くなかったです。

⑦偽カップル入場（二次会）・・・同ホテルで二次会だったので、新郎の後輩２人が偽カップルに変装し、先に入場して追い出しをくらうというお笑い演出をやりました(笑)　一次会では雰囲気的に無理だと思います。。。

　すべて外部業者からの持込みです。私たちは「自分たちにかかる費用を削る」というコスト削減方法だったので、ここで予算をがっちり決めて、その範囲内で探しました。それぞれの業者が決まったら、搬入のこともあるので、担当さんに業者名と連絡先をお知らせします。

①衣装・・・旦那は白タキシード、私はウェディングドレス・カラードレスで、料金内に小物レンタルも入っているものにしました。ドレスは金額別に統一料金で、対応もとてもよかったです。髪型は会場スタッフの方にやっていただきました。ヘアメイクのリハーサルは別料金です。

②ブーケ＆ブートニア・・・夏の結婚式では生花の種類があまりなく、とくに好きでもないのにバラやユリにするのもなぁ～と思い、まさかの造花にしました。一見したところでは生花と変わりません。白ドレスは「夏＝麦秋」から大麦・黒オリーブの実・白いカラー・緑のライラックの造花を組み合わせたものにしました。カラードレスはピンクと紫のラウンドブーケで、造花の良さを生かして、わざとスパンコールの葉っぱなどを使ってもらいました。
　二次会受付の隣に小さなテーブルを出して、ウェルカムベアと白ドレスブーケを飾ってもらえないかと提案したところ、快く応じていただけました。　

　とても満足しています。スタッフの皆さんは、古き良きホテルの名に恥じないように…という感じで、とても誠実な対応をしてくださいました。
　一番最初に下見に来たときは、別の会場を下見して、近くにあったこのホテルにも行ってみようくらいの気持ちで、まったくのアポなしでした。しかも、ランニング明けのジーパン＆Ｔシャツみたいな姿の二人…そんな私たちを、ウェディングの下見と知らないのに、ベルボーイさんはにこやかに迎え、喫茶の従業員さんでさえ、一つ質問したことに誠実に答えてくださいました。若いコンシェルジュさんをはじめとするスタッフの質の高さは、この会場の特筆すべき点です。
　当日は自分では身動きがとれないので、どれだけ信頼できるスタッフがいるか、で会場を決めようと思っていた私たちは、このホテルの皆さんに会って、ここにしようと決めました。

　中央線・総武線の御茶ノ水駅から徒歩数分なので、便利な立地です。打ち合わせ後に食事できるレストランもたくさんあります。もともと、関東～遠方からも列席者が来るので、どこから来ても便利な立地の会場にしようと決めて探していましたが、とくに千葉からの参加者には総武線で一本だったので、うれしかったようです。