用意された感動はオーダーメイドといえる？

見積もりは出しては頂けなかったのですが、各項目について高額になる印象でした。
都内の人気のホテルと思えば妥当でしょうか。
花のクオリティがさすが一流のデザイナーを抱えていらっしゃるそうで、
下見をしたなかでも群を抜いて洗練されていました。

新しくなったチャペルに、大きな期待を持って下見をしましたが、
写真写りがいいんだなぁという印象でした。
細部を見ると、材の質感がわかり、やはり教会ではなく「チャペル」なのね・・・と

比べて、案内していただいた小さめの宴会場にあった椅子の重厚感は、
歴史を感じさせる素晴らしい質でした。

ロビーからゲストへのサービスが行き届いているようで
感心しました。
しかし、ロビーを眺めていると
一般の客層が私たちにとっては、派手な印象があり
親族が居ずらくなってしまわないかなぁと不安にもなりました。

一方、下見の日の披露宴会場は若いゲストが多く、ウエルカムボードなどの印象から
落ち着いた大人のカップルというよりも、まだまだ若いカップルの方が多いのかなと感じました。
自分たちにはちょっと若すぎる会場かなという印象を持ってしまいました。

丁寧な方でした。
しかし、案内される迄の待ち時間がかなり長かったです。
人気の会場で、土日のウエディングフェアは込むのはしょうがないかと思いますが、下見に行く際は覚悟した方がいいです。
他のカップルもたくさん待っているのがわかりました。

最初に通されるウエディング相談室は、紐状のカーテンでのしきりのみなので、他のカップルの様子が
よくわかりました。先に案内されているカップルの説明もしっかり聞こえてくるほど。
すでにその日の案内係の方が来たときには、全ての説明が頭に入りました。
みなさんがしっかりしたプレゼンテーションシートを使って、ホテルの歴史や新チャペルのデザインコンセプトを説明してくれました。
しかし、その門切り型の（一見、上品で落ち着いている為、気付きにくい）説明と
相手の心の見えないサービスが、居心地の悪さを感じました。

花嫁から両親へ渡すおしゃれな絵本も用意されておりました
（若い女性に人気の有名なイラストレーターによるオリジナル作品と見受けました）
その絵本に書き込んで行くと、言えなかったありがとう、もつたわるという代物。

この、完全なるマーケティングに基づいた、完璧なサービスをお買い求めいただければ
確かな感動をお約束します！という雰囲気。
多くのカップルとの相談室とあいまって、「感動の量産型」と思いました。

全てにおいて完璧であろうサービスの中で、傷ついていることがあります。

たまたま通った花嫁さんの衣装を見ながら
提携ドレスショップについての話をしている中で
自身の婚約指輪もそのドレスショップのものだと伝えたときに
担当の女性から「私も今日、同じブランドのネックレスを付けています」と笑顔で伝えられました。

サービスをするものが、ゲストより華美なものは身につけないというマナーがあります。

世界中の女性にとって、最も、特別なジュエリーである婚約指輪。
それをスタッフの普段使いのネックレスと、「同じ」といってしまうことに
違和感を感じました。

東京駅から地下を通ると行きやすかったです。