節約をしてはならない。

最初の見積もりより150万円くらい上がりましたが予想通りでした。こちらの会場に限らずですが、趣がある＝古い式場はとくに華やかに・上品に飾らないと、その良さが伝わりにくいです。ホテルでいただいたウェッディングパンフレットですが、あの雰囲気を出すには基本料金ではとてもとても、お話にならない。そういう意味では、どれだけ費用をかけたか、また節約したかがわかりやすい会場なのだと思います。お庭のあるホテルなのに最新設備の式場よりお得かも！という感触の方は、基本プランのまま進行すると古くて不便でイマイチ・・・な感じになってしまうかもしれないので、おすすめできないです。

明治時代に建てられた貴賓館内のチャペルで挙式しました。かなり限定されますが、歴史やレトロな雰囲気が好きで、招待客が40名程度の方にはおすすめです。貴賓館チャペルは定員50名で、洋館の一室です。壮大な教会とは正反対のアットホームな感じです。特殊なライティングなど、最新鋭の仕掛けは一切ありませんので当日の天気によって印象ががらりと変わってしまいます（シャンデリアの明かりしかないので、雪の日に訪れたら本当に暗かったです）。なので、ウェディングドレスが映えるとか、自分がキレイに見えることが重要な方は、いろいろな我慢を強いられてしまうと思います。挙式後は中庭（ファウンテンチャペル）のプールの前でフラワーシャワーもできます。

披露宴はメインダイニングのル・トリアノンで行いました。新郎新婦のうしろには、ホテルの庭園が広がっています。桜や新緑の季節で晴れれば、とても素敵な写真が撮れます。ここでは東京ではめずらしい、京野菜の専門家が作るフランス料理が味わえます。シェフがとても機転の利く方（そしてちょっと目立ちたがり屋でチャーミング）で、メニューへのリクエストにも快く対応してくださいました。一品差し替える程度ではなく、食材の変更やオリジナルデザートの考案もしてくださいます。メニュー紹介や、お肉のカットサービス（知らなかったのですが、やってくださったようです）は余興の一つにもなりました。ただレストランですが、お料理はランクアップしないとトリアノンらしさは出ません。

ル・トリアノンは定員70名となっていますが、50名くらいでちょうど良いかと思います。それ以上になると、柱の陰で新郎新婦が見えなくなる方が出てくるのではないでしょうか。内装もクラシカルなプロヴァンスのレストランという感じですが、お花は基本プランの倍くらいにしてちょうど良いくらいだと思います。

キャンドルサービスなど、火を使う演出はできません。とくに変わった余興はできないと思いますが、照明は緩急がついていましたし、音響も指定した曲が滞りなく流れていました。再入場を庭園側の窓からすることもできます。

ウェディングドレスと打掛を着ました。衣装にこだわりのある方は、提携店が１店だけなので、持ち込みを考えることになるかと思います。ウェディングドレスは種類も豊富なので、素材やデザインにこだわって選ぶことができました。カラードレスは少ないので、似合うものを見つけられませんでした。打掛は値段に合わせていろいろ取り揃えているようです。

美粧スタッフはスタイリッシュというより、ベテラン感満載でフレンドリーなスタッフが多いです。こちらの取り締まりはご年配の女性で、スタッフの方から先生と呼ばれていました。お支度上がりに最終チェックをしてくださいます。着付けの腕は抜群です。打掛へのお色直しは超スピーディーなのに丁寧で、結婚式中で一番感激しました。プロ魂を見ました。

衣装の小物ですが、基本的にすべて別料金です。レンタル品もあるのですが、男の彼から見ても「選択肢になってなかった・・・」というくらい、イマイチです。なんやかんや、衣装関連で１００万近くかかりました。

普通だと思います。ホテルですので、お客様扱いというか、堅苦しいところはありますが、打ち合わせサロンからはいつも庭園が見渡せて幸せでした。

ちょっと上り坂があります。駅からは近いので、迷わないと思います。