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「ご無沙汰しております」の意味は?ビジネスメールや手紙で使える例文と使い方のポイント

2022.10.19

「ご無沙汰しております」は、会話やビジネスメールなどで使われる挨拶の言葉です。
大人になると、使う機会が増える言い回しですよね。他の人が使っているのを聞き、自然と使うようになったという人も多いのではないでしょうか。

その意味と正しい使い方、そのまま使える例文を紹介します。「ご無沙汰しております」と言われたときの返事の仕方も覚えておきましょう。

「ご無沙汰しております」の意味は?

「ご無沙汰しております」は「ご」「無」「沙汰」「しております」と分けられます。「沙汰(さた)」は古い言い回しで連絡のことで、それを打ち消した「無沙汰」は長い間連絡しないことを意味します。

「ご無沙汰しております」は、長い間連絡しないでいるという状態を表す「無沙汰している」に接頭語の「ご」を付け、「しております」と謙譲表現を用いることで「長く連絡できずにいてすみません」と謙虚な姿勢を表す挨拶の言葉です。

長く会っていない相手との会話や、久しぶりに連絡をとる相手との手紙やメールで使われる表現です。

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先生や上司にも使える敬語表現

「ご無沙汰しております」は謙譲表現であるため、おもに先生のような目上の人や上司、ビジネスの相手に対して使います。

丁寧でかしこまった印象を与えますが、反対に親しい人や部下に対して使うとよそよそしく他人行儀な印象になります。

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「ご無沙汰しております」の使い方のポイント

「ご無沙汰しております」の使い方のポイント

「ご無沙汰しております」は長く会っていない相手や久しぶりに連絡をとる相手に対して使う挨拶の表現です。使うときには、次のポイントに注意しましょう。

「無沙汰」の期間の目安は3ヶ月以上

「ご無沙汰しております」を使うのは、だいたい3ヶ月以上連絡をとっていない場合です。最近会ったり連絡をとったりしたのに「ご無沙汰しております」と言われると「会ったことを覚えていないのかな?」と思われる可能性もあります。ただ、「無沙汰」の期間はあくまで目安であり、その感覚は個人により異なります。

また、3ヶ月間会っていなくてもメールなどで連絡をとっていれば「無沙汰」とは感じないかもしれません。そのような場合には、「〇〇ぶりですね」のように、具体的にいつぶりなのかを伝える方法があります。

半年や1年以上になるなど長期間会っていない場合にも「ご無沙汰しております」を使ってOKですが、「大変」「長い間」「長らく」などをつけて程度を強調してもよいでしょう。
また、連絡をとれなかったことを謝りたいなら「ご無沙汰しており申し訳ございません」と謝罪の言葉を続けてもよいでしょう。

メールや手紙、会話のはじめに使う

「ご無沙汰しております」は、メールや手紙の冒頭の挨拶や、会話のはじまりの言葉として使います。文章や会話の途中に組み込むのはやや不自然です。

また、あまりに長く連絡をとっていなかった場合は「どこで会った誰か」がわかるように名乗るとよいでしょう。さまざまな人と仕事をしていると、名前やどういった相手かを忘れてしまうこともあります。その可能性を考慮して、挨拶の段階で思い出してもらう工夫ができるとスムーズにやりとりを始められるでしょう。

軽い世間話を続けると好印象

用件があってのビジネスメールでも、「ご無沙汰しております」のあとに近況報告を兼ねた軽い世間話ができると好印象です。「いかがお過ごしですか?」「お変わりありませんか?」など相手の近況をうかがう言葉を続けてもよいでしょう。

あるいは、前回いっしょに仕事をしたことについて改めてお礼を述べたり、「その節はお世話になりました」と挨拶を重ねてもよいでしょう。

▼「お世話になりました」の使い方と例文を詳しくチェック!

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「ご無沙汰しております」のシーン別例文

ビジネスシーンや日常的な会話、手紙などで「ご無沙汰しております」を使う際の例文を紹介します。挨拶の定型表現という側面もあるので、そのまま覚えて使ってもよいでしょう。

ビジネスメール

ご無沙汰しております。 ビジネスメール

ビジネスシーンでは、おもに取引先のような社外の人とのやりとりで「ご無沙汰しております」を使います。以前いっしょに仕事をした相手やお世話になった相手に使えるとよい印象を与えられるでしょう。ビジネスメールの書き出しにも適しています。

例文

ご無沙汰しております。株式会社〇〇の〇〇です。このたびはセミナー運営にご協力いただきたくご連絡いたしました。


ご無沙汰しております。〇月の共同会議以来となりますが、いかがお過ごしでしょうか?その節は大変お世話になりました。

同窓会

ご無沙汰しております 同窓会

学校の同窓会やOB・OGも集まるような会では、久しぶりに顔を合わせる人も多いでしょう。目上にあたる先生や先輩に対して「ご無沙汰しております」と丁寧に挨拶できるといいですね。会釈をしながら挨拶し、卒業以来など長く期間が空いている場合は改めて自己紹介をして思い出してもらえる工夫をしましょう。

例文

ご無沙汰しております。3年時に〇〇委員としてお世話になりました〇〇です。今日はよろしくお願いいたします。


〇〇先輩、ご無沙汰しております。〇〇部の1年後輩の〇〇です。お会いできてうれしいです!

結婚式

ご無沙汰しております 結婚式

自分の結婚式に昔お世話になった人を呼ぶことがあります。遠方に住んでいる親族や仕事関係の人、学生時代の先生など、久しぶりに会うゲストには「ご無沙汰しております」と挨拶しましょう。当日までに日程の連絡などでやりとりしていたとしても、会うのが久々なら会話で「ご無沙汰しております」を使ってOKです。

例文

ご無沙汰しております。今日は来ていただけて本当にうれしいです。


ご無沙汰しております。今日は遠方からお越しいただきありがとうございます。

手紙・ハガキ

ご無沙汰しております 手紙・ハガキ

「ご無沙汰しております」は、手紙やハガキの冒頭の挨拶にも使われます。引越しや結婚などの節目に、付き合いの長い人に対して報告の手紙やハガキを出す機会があるかもしれません。
また年賀状でも、1年の間年賀状以外のやりとりがなかった場合や、やりとりが少なかった場合には「ご無沙汰しております」を使ってOKです。

例文

ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。このたび結婚することになり、〇〇さんにぜひお知らせしたいとこうして筆をとりました。


ご無沙汰しております。卒業式でお会いして以来ですが、お元気でしょうか。〇月に仕事の都合で引越し、住所が変わりましたのでご連絡いたします。

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「ご無沙汰しております」の言い換え表現

「ご無沙汰しております」と似た意味の言い換えに使える表現を紹介します。相手との関係や場面によって使い分けましょう。

ご無沙汰です・ご無沙汰しています

シンプルな丁寧語で「ご無沙汰です」「ご無沙汰しています」と言うと、「ご無沙汰しております」よりもカジュアルな印象になります。フラットな関係の友達や近しい人との会話、メッセージのやり取りなどに向いています。

お久しぶりです

「ご無沙汰しております」には長く連絡しなかったことを詫びるニュアンスが含まれますが、「お久しぶりです」は単に連絡の期間が空いたことを意味します。カジュアルな挨拶として、仲のよい先輩や友達、後輩などとの会話やメッセージでのやり取りに向いています。

しばらくぶりです

「しばらくぶりです」は「お久しぶりです」と同じ意味で、単に連絡の期間が空いたことを意味します。親しい間柄の人との会話やメールで使える挨拶表現です。

お元気ですか

手紙の書き出しとして「お元気ですか」を使ってもよいでしょう。「ご無沙汰しております」に続けてもいいですし、単体で使ってもOKです。本当に相手が元気かどうか体調を尋ねるというよりは、定型の挨拶表現として使われます。

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「ご無沙汰しております」と言われたら?返事・返信の例

会話やメールで「ご無沙汰しております」と言われたら、同じく「ご無沙汰しております」と返事をしましょう。連絡をとっていない期間が長く空いたことはどちらが悪いということはありませんから、「私のほうこそすみません」という気持ちを込めて使います。また、相手の近況をうかがう言葉を続けたり、気候と絡めて相手の状況を気遣ったりすると好印象です。

例文

私のほうこそご無沙汰しております。部長になられたとお聞きしました。お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。


こちらこそ、ご無沙汰しております。暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

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「ご無沙汰しております」の英語表現

英語で「ご無沙汰しております」と言いたいときには、シンプルに長く会っていないことを示したり、久しぶりに会えてうれしいという気持ちを伝えたりします。「ご無沙汰しております」を意味する英語表現を紹介します。

例文

It’s been a while. How are you?
(お久しぶりです。お元気ですか?)


It has been a long time since we last contacted each other.
(前回のご連絡より、ご無沙汰しております)

こちらの2つは書き言葉でも使えます。

Great to see you again.
(また会えてとてもうれしいです)

こちらは、実際に会えてうれしい気持ちを伝える表現で、対面したときに使います。

How have you been (up to)?
(久しぶりだね!)

友人同士でよくつかうカジュアルな言い回しはこちらです。お久しぶり!最近どう?のようなニュアンスで使います。


「ご無沙汰しております」は、挨拶の定型表現としてはもちろん、会っていない間も相手を気にかけていたことを伝えられる表現でもあります。

連絡をとったり会ったりする頻度が少ない相手とも、よい関係を築く助けとなるでしょう。意味や使い方を知って上手に活用したいですね。

※ 2022年8月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー