おふたりが実現したかったのは、ゲストに喜んでもらえて日ごろの感謝を伝えられる結婚式。ユニークなのはその目的に「自分たちのことをより深く知ってほしい」という思いを入れたこと。大事な人たちが集まるからこそ、自分たちが大切とする環境や人に優しいライフスタイルといった価値観を装飾やメッセージを通して伝えました。
開催時期 | 2020年11月 | ||
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総額 | 201万円〜300万円 | ||
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「ドレスを着るまで結婚式の実感が湧かなかった」というMinaさん。ファーストミートは新郎新婦お互いにとって、「いよいよ結婚式が始まるな」とマインドを切り替える大切な機能を果たしてくれたイベントだったそうです。
会場見学の3ヶ所目に訪れたのがMOKICHI FOODS GARDEN。ホテルでの格式高いウェディングではなく、ゲストとの距離が近くアットホームな雰囲気を希望していたおふたり。ナチュラルな雰囲気の会場を見た瞬間、「ここいいな」と直感的に思い、見学当日に即決しました。遠方から参加するゲストにとってもアクセスが良く、地元の野菜を使ったおいしい料理を提供してくれるところも魅力的だったそう。お酒好きなゲストからは蔵元レストラン熊澤酒造ならではのクラフトビールも大変好評だったそうです。
じつはおふたりの結婚式の空間は、基本的にすべて廃棄されるものから作られています。たとえば高砂の後ろの白いツリー。白い葉の部分は印刷会社のロスペーパーを切り抜いて作成しました。木の幹の部分や、高砂のベンチも廃材が活用されています。会場を彩る花材にも、つぼみの数や茎の長さや花の大きさなどが一定の規定を満たしていないため、市場に卸さず捨てられてしまうロスフラワーを利用しました。
何かと選択を迫られる場面の多い結婚式準備でおふたりにとって選択の指針となったのが、「New Standard」というコンセプトでした。他人のつくった基準や、常識だからこれにしようと決めるのではなく、ひとつひとつの選択に自分たちの意思を反映させ、その背景に想いを馳せて選んでいくことを大切に。プロデューサーと二人三脚で作り上げた大切なコンセプトが最も表現されたのは会場の装飾でした。
感情を大きく表すタイプではないYukiさんが、誓いの言葉を読み上げた瞬間に涙ぐむのを見て、周囲はとても驚いたそう。Minaさんによると「結婚式で一番想定外だった」そう。
ゲストへの手紙の準備は簡単ではありませんでしたが、大切そうに読む姿を見ると苦労が吹き飛んでしまったそうです。
今でも毎年の結婚記念日にコメントを読み返しているそう。
20代 石川県 & 20代 神奈川県
マイペース、計画的・几帳面、効率的・せっかち、とことんこだわる
旅行・お出かけ
環境にも人にも優しく、自分たちも楽しくといったおふたりの価値観が存分に表現された今回の結婚式。廃棄予定のものを使ったとは思えない迫力があり、美しい装飾が印象的でした。「誰かの当たり前に支配されない」という思いがこもったNew Standardというコンセプトは、結婚式だけでなく生きるうえでも非常に重要な考え方。おふたりの夫婦としての新しい人生がとても楽しみです。