『京都らしい』だけではない。

初めてのブライダルフェアでしたので、他の式場に比べて割高なのかどうかはよく分かりませんでした。
ゲストは少ないのですが、料理にはお金をかけたかったので、見積りを出してもらうと思った以上の金額でした。
実際はこの他に生演奏やビデオ撮影などするつもりなので、情報誌に載っている平均的な金額例より多くなると思います。

また他の方も書いていらっしゃいますが、当日に成約した人のみの大幅な割引は少し疑問でした。
結果的に二人ともここが気に入り成約することになりましたが、基本的にブライダルフェアはじっくり下見して回り、周りの意見を聞いた上で決定するものだと思っていますので、先にこの会場に来たカップルに他の選択肢を選びにくくさせるような案内には、不信感を持たれる方もいるのではないかと思いました。

第一印象としては、雑誌やHPの写真と比べると思っていたより広くないなと感じました。
あくまで個人の邸宅、しかも古い建物なので当然といえば当然なのですが、一般的な新しいゲストハウスを想像されている人には小ぢんまりとした印象を与えるかもしれません。
でもそこが良さともいえます。

雰囲気に関しては、趣味に合えば最高に良いです。
「和モダン」「和洋折衷」「歴史ある邸宅」、これらのキーワードに惹かれるのであれば一見の価値があります。
『京都らしさを堪能できる結婚式』が二人の一番のこだわりでしたので、ここに決定したと言っても過言ではありません。
和装も洋装も映える、素晴らしい会場だと思います。
大正時代の銅加工会社オーナーの邸宅とのことで、赤銅と青銅、それを意匠化した孔雀のモチーフがインテリアとしてあちこちに施されています。
そういったエピソードはゲストにも喜ばれるかと思います。

設備に関しては、やはり昔の建物ですから、階段が急だったり通路が狭いところもあります。
あと母屋と離れをつなぐお庭の足場が急なので、ハイヒールや着物の方はちょっと心配です。手摺りはありますが。
でも実際の式では階段を使うことはほとんどないようですし、離れまで移動しなくても良いように式～披露宴をすることは可能らしいです。
トイレはきれいでした。

挙式会場はなく、披露宴会場・人前式場として母屋の広間が唯一の会場です。
挙式には提携神社や、鴨川沿いにある「鮒鶴」のチャペルが利用できるようです。
披露宴会場は天井近くに銅が張り巡らされており、独特の雰囲気があります。内装自体は派手というわけではないので、華やかにしたいならそれなりの装花や工夫が必要でしょう。

披露宴会場を案内していただいたとき、「挙式のように入場してみませんか」と擬似挙式？をさせてもらったのには感激しました！
事前アンケートの好きなミュージシャンにビートルズと書いたのですが、そのBGMを流してもらい、スタッフの方たちに拍手してもらいながらの入場でした。
全く予想していなかった温かなもてなしに、一気に心が引き込まれました。
それまでチャペルのような荘厳な雰囲気の式をイメージしていましたが、宴内人前式もいいなと考えが変わるほどでした。
また、この日挙式する人のテーブルセッティングも同時に拝見しましたので、大変参考になりました。

まだ下見をしていないため評価しません。

担当プランナーさんは親しみやすい若い方でしたが業界経験が長いそうで、特に東山の式場についても詳しく、説得力がありましたので安心して任せられそうです。
ここと同じ東山に「SODOH HIGASHIYAMA」があり、そこも候補でしたが、そこでの会場の広さや1日何組かなども把握されていて、とても参考になりました。
またゲストの人数についても調整していただきました。

他のスタッフの方も、皆さん感じのよい方ばかりでした。

ロケーションは最高です。京都を贅沢に楽しめるかと思います。たまに舞妓さんもいます。

新婦側ゲストのほとんどが遠方から来るので、京都駅からの交通を気にしていました。
駐車場は少なく、車で来るのには向いていない立地ですが、京都駅から会場までバスが出ているそうで安心しました。
バスは１日に３本出ているらしいです。