従兄弟(いとこ)同士は結婚ができるのをご存知でしょうか?昔はよくある話だった「いとこ婚」。いったいどのようなものなのかを解説します。
日本では従兄弟(いとこ)同士で結婚できる
自分の親のきょうだいの子を、従兄弟・従姉妹・(いとこ)と呼びますが、従兄弟と結婚することは「いとこ婚」と呼ばれています。
日本では4親等以上離れていれば親族同士の結婚も認められています。従兄弟は4親等にあたるため、結婚が可能です。
昔は血縁の維持を目的として親が結婚相手を決め、その相手が従兄弟ということもあり、いとこ同志の結婚は今よりは珍しくありませんでした。
しかし、時代が進み結婚相手は当人が決めるという世の中になったため、いとこ婚は減少してきています。
実際のところ「いとこ婚」ってどうなの?
いとこ婚をしているというケースは現代では少ないため、いとこ婚とはどういったものなのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではメリット・デメリットにわけてご紹介します。
「いとこ婚」のメリット
- 幼いころから気心が知れている
小さなころから会う機会が多く、過ごしてきた時間も長いため、お互いに気心が知れているというメリットがあります。さらに家族の前で会うことが多いため普段の姿を知っているというのも、お互いに変な気を使わずに過ごすことができます。
「こんな人だと思わなかった」というギャップなども少なくすむでしょう。
嫁姑関係が良好なことが多い いとこ婚の話が出るほどならば、お互いの親との関係も良好であるはず。
姑さんがどんな人か、また、姑さんからみてもどんな妻なのかをよく分かっており、もともとの関係が良好であればあるほど、嫁姑問題はほとんどないと言えるのではないでしょうか。親戚付き合いが楽 地域ごとの風習の違いは親戚付き合いをしていく上で大変なものです。 いとこ婚では親戚付き合いのルールをお互いに分かっているということがメリットとして挙げられるでしょう。
親族の雰囲気というのもあらかじめわかっていることなので、結婚してから驚くようなことがないもメリットですね。
「いとこ婚」のデメリット
離婚したときに気まずい 万が一離婚したとしても、親戚付き合いを止めることは難しいでしょう。 親族の集まりとなれば顔を合わせることもあるはず。
周囲の目が好奇的なことも 昔とは違い、現代ではかなりの少数派になっていますので、好奇の目で見られることはあるかもしれません。 そして報告をした際にも、法律を知らない人から「いとこ同士って結婚できるんだ!」と何気なく言われることで傷つくかもしれません。
「いとこ婚」をした有名人
- 菅直人(政治家)・菅信子夫妻
- 渋沢栄一・千代夫妻(その後離婚)
政治家であったり、実業家であったりと、残すべき資産・血筋などがある場合が目立つようです。
「いとこ婚」は可能!周りとよく相談してみて
法的にはいとこ婚は認められています。しかし、現代においては珍しく、双方の親が財産や血縁の保持にこだわらない限り、すんなりと賛成される関係ではないかもしれません。
万が一離婚となった場合も親戚関係は続いていく問題ですので、周囲と慎重に相談の上すすめていくことがよいでしょう。
※ 2021年8月 時点の情報を元に構成しています
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