結婚式披露宴では美しい笑顔のドレス姿の花嫁。さまざまな演出で会場ゲストとともにお祝いムードを盛り上げます。
一方、両親への手紙、海外挙式ではハプニングがおこりがちだとか。あらかじめできる対策があれば、ぜひ対処しておきたいですよね。
そこで今回は、結婚式挙式&披露宴でのハプニングを避けるため、あらかじめ対策しておきたい事例とその対処法をご紹介します。
厳粛な雰囲気の挙式、美しい幸せオーラに輝く花嫁姿。一生に一度の結婚式披露宴は会場ゲストとともに感動的な思い出になるはず。
ところが、しっかり準備をしていても、ハプニングは起こってしまうかもしれません。実際に先輩花嫁たちはどのようなハプニングを経験したのでしょうか?
挙式・披露宴直前編
万全の準備をして、当日会場にむかう…はずですが、やはりいつもとは違うテンションになっています。
特に、会場入りからお開きまでの流れについては頭に入っていても、それ以前のことや周辺の準備には気が回らないケースが起こりがち。
準備を家族にも分担してもらうなど、周囲に協力を仰いでおきましょう。
☆道順は調べておく
あの場所ならばわかるはず、と思っていても、ひょっとすると店並びが変わっているかもしれません。 場所はもちろん、公共機関であれば複数経路を調べ、当日に備えておきましょう。
体験談
ナビを間違えた
■式場に向かう前に余興で使う機材を取りに市内のお店に向かったのですが、初めて行くお店でナビに入れたのが同じ名前で違う店でした…その店に行くにも迷い、ようやく着いたら違う店でビックリ…式場到着が遅れました。(20代後半女性)
☆「心づけ」は家族に任せておく
当日お世話になった方への気配りとしての「心づけ」。 しかし、超多忙の新郎新婦が直接渡すことは、実際にはほぼ無理と考えておいたほうがよいでしょう。
準備の段階から、家族に協力してもらうことをお勧めします。
体験談
心づけをしまいこみ、渡せなかった
■心付けを渡そうにも、棚の中に入れていて、かといって動ける状態ではないので、手元においておけばよかったと思いました。結局あとから渡すことになることも…。(30代前半)
☆機材の扱いはお願いした人に任せる
新郎新婦がビデオ機材を用意し、当日の撮影を誰かしら依頼するケースはよくあるかもしれません。
お願いする手前、自分たちで準備をしておきたい気持ちはわかりますが、当日新郎新婦は自分のことで手一杯です。 依頼する際は、依頼した人に一切をお任せするよう、事前に段取りを組んでおきましょう。
体験談
頼んだビデオの電源がオフのままだった
■挙式中の映像の撮影を弟にお願いしていましたが、電源をオフにしてしまっていたため全く撮影できませんでした。何の対応もできませんでした。(40代前半)
挙式編
挙式は厳(おごそ)かな雰囲気の中で執り行われる上に、指輪交換などお決まりの所作もたくさんあるため、たとえリハーサルをしていても緊張のあまり予期せぬことが起こりがち。
新郎新婦の心構えとしては、ハプニングが起こっても堂々としていることが大切です。
もし、何かを落としてしまった場合には、決して自分たちでは拾いません。介添え担当の人に任せましょう。
☆ネイルのハプニング
挙式では「指」にまつわる所作が多いものです。特に花嫁の指先には要注意。
慣れないネイルチップをつけている場合は、指先の感覚がいつもと異なり、指捌きもうまくいかない可能性があります。
また、チップがしっかり乾いていないためのハプニングもあるようです。 そうならないように、ネイルのスケジュールをネイリストと相談の上決めるなど、余裕をもっておきましょう。
体験談
指輪がリングピローから転げ落ちた…
■指輪の交換の時に、リングピローに結びつけるタイプだったのですが、うまくはずれずカランカランカラン…と素敵な音を響かせながら、落ちて行きました(笑)(30代前半女性)体験談
ネイルチップが迷子になった
■ネイルチップを自分でつけてトイレ行ったあと剥がれてしまって見つからず、スタッフ全員で探していただいたけど、披露宴中見つからず手袋したまま披露宴をしました。家に帰ったらブライダルインナーにネイルチップがくっついていました(笑)。(20代後半女性)
☆はめる「指」間違え
新郎新婦の緊張がピークに達するシーンが「指輪交換」。指がふるえてうまくはめられなかったり、はめる指を間違えたり。 ハプニングが起こってしまっても、「これが正式」と思うくらい、堂々としていましょうね。
体験談
はめる指を間違えた
■主人が指輪をはめる手を出すときに右手を出してきて、私も気付かずはめてしまっていた事。二人とも途中で笑い出して肩が揺れている映像や右手に指輪をはめている写真が残っていて未だに恥ずかしい。(20代後半女性)
披露宴編
たくさんのゲストが出席している披露宴では何かとハプニングが起こってしまうようです。お酒が振る舞われ、お祝いモードで全員のテンションも上がっています。特にお酒の飲み過ぎには誰しもが要注意です。
さらに、屋外でのガーデンウェディングは、屋内よりもハプニングは起こりがち。 嬉しさのあまりにハプニングは起こるもの、くらいの大らかな気持ちで臨んだほうがよいかもしれません。
体験談
新婦がケーキを落とした
■デザートビュッフェで、ケーキを皿に取って浮かれていたら、床に落としてしまった。ゲストは誰もそんな過ちは犯していないのに、新婦だけがケーキに興奮した感があって、少し恥ずかしかった。(20代後半女性)
新郎が飲み過ぎた
■披露宴中、パートナーがお酌されたお酒を全部飲んで完全に酔っぱらってフラフラになった。バケツに捨てていいことを知らなかったらしい。最後の新郎挨拶の時にステージから落ちた‥(20代後半女性)
ドレスにまつわるハプニング
☆ドレスの汚れや静電気
ガーデンウェディングは最近とても人気の結婚式スタイルです。一方、屋外であるだけに「汚れ」を想定しておく必要があります。
また、当日は晴天でも、数日前の雨が足元を悪くしている可能性もあります。裾を汚さないために、極力歩き回らないように気を付けましょう。
秋以降は静電気で芝がまとわりつく可能性があるので、静電気防止スプレーなどで事前に対処しておきましょう。なお、静電気は室内でも同様です。
カーペットにドレスが引っかかる、カーペットの毛羽がまとわりつく、などが起こるので、こちらも静電気スプレーで対処しましょう。
☆ドレスのサイズ
直前の結婚式準備中に激痩せしたり、反対にサイズアップしてしまう花嫁は少なくありません。
衣装あわせの時期とサイズが変わる可能性があるので、要注意。必ず衣装担当の係の人と打ち合わせ、当日の調整をお願いしておきましょう。
体験談
ドレスに綿をつめてもズレてきた
■披露宴の最中にドレスが落ちてくる。結婚式が近づくにつれ忙しくてどんどん痩せてくるので、綿をつめても大きかった。何度かアテンドさんにあげてもらいました。(30代前半女性)
直前に痩せすぎて、裾を踏んだらドレスが脱げた
■挙式の練習後、ドレスの裾をふんだらズルっと脱げてきてしまいました。どうやら式直前にだいぶ痩せてしまってサイズが違ってきていたようです。(30代前半女性)
☆ドレスの裾
歩きにくいロングドレス。踏んではいけないことを意識するあまりに起こってしまうハプニングもあるようです。多少のことは起こりがち。転ばないように気を付けて歩きましょう。
体験談
転びそうになったが新郎につかまった
■挙式が終わって、出る途中に、ドレスの裾を踏んで、転びそうになりました。新郎につかまって、なんとか転ばずに済みました。(20代後半女性)
裾をあげすぎ、足が丸見え
■大階段を降りるセレモニーがあったのだが、ドレスを踏むのが怖く裾を引きすぎた為、中のパニエと見苦しい足が丸見えに。介添えさん・・・教えて欲しかった。(40代前半女性)
☆食事をこぼす
いくら気を付けていても、うっかり!は起こります。レンタル衣装は保険がきくなど、新郎新婦への負担が極力ないようになっています。ハプニングのためにも、補償の範囲を確認しておきましょう。
体験談
スープをこぼした
■披露宴の最中にウェディングドレスにスープをこぼしてしまいました。プランナーの方がすぐに対処してくれたので、汚れも目立たなかったのでよかったです。(30代前半女性)
靴のヒール
ウェディング用のヒールは、安定感を保つために太目になっているタイプが多いものですが、ガーデンウェディングでミニ丈を着用する花嫁にはヒールが細めのケースが見受けられます。
けれどもピンヒールは避けた方がよさそう。なぜならば、「土にささる」可能性が高いからです。特に、雨上がりの芝は刺さりやすいものです。ガーデン用と室内用を分けるようにしておきましょう。
花嫁の涙
披露宴は感動の嵐。花嫁が「うっかり」涙をふくことで、せっかくのきれいなメイクを台無しにしないよう、気を付けたほうがよさそうです。必ず、ハンカチの持参を忘れずに。
もし、花束贈呈、花嫁の手紙などで、持つことできない場合には、
・新郎にもってもらう
・ブーケと一緒にハンカチを持つ
ようにしましょう。
そして、目元がパンダにならないよう、アイメイクを意識しながら拭くようにしましょうね。
二次会編
当日はとても長い一日になるものです。特に一日中慣れないドレスを着て、きれいな姿勢を心がけることはとても大変。ましてや二次会の時点では疲労が極限に達するケースも見られます。
当日はドレスの締め付けを考慮して、
・食べ過ぎない
・刺激物を食べない
ようにして、気分が悪くならないようにしましょう。
また、つい疲れや二次会の解放感から
・足を組む
・姿勢が崩れる
などは見映えがよくありません。 リラックスしすぎないように、気を付けましょう。
家族編
ふたりの準備が万全でも、ひょっとすると家族のことでのハプニングが起こるかも。
家族とのコミュニケーションをとって、事前の連絡を密に行えば、当日のハプニングは最小限になるはずです。
☆レンタル礼装のサイズ違い
家族の礼装をレンタルする場合、やはりサイズはあわせておいたほうが無難です。遠方のために衣装あわせが難しい場合は、当日でも対応してもらえるよう、事前に衣装担当者と相談しておくと安心です。
体験談
モーニングのサイズが合わなかった
■自分の父親のモーニングのサイズが合わず、急遽、式場のモーニングを借りることに。自宅で計ったサイズだったけど一度も合わせずに本番だったのでできれば一度着てみたほうがよかったです。(20代後半女性)
☆レンタル礼装の重複
礼装はどれも似たようなものだから…と気安く選んでしまうと、当日まさかの「丸カブり」という事態に。親族でレンタルをする場合は、念のため当人あるいは衣装室に確認しておきましょう。
体験談
両家母の黒留袖が「おそろい」に
■両家母が偶然同じ黒留袖を選んでいたこと。そんな予感がしたので式場に確認して、新婦母が違うものを選びなおしました。(20代後半女性)
たとえハプニングがあってもそれを含めて思い出に
当日はどうしてもハプニングは起こってしまうかもしれません。 けれども、あらかじめ調べておく&確認しておくことで、かなりのことが回避できるものです。 また、入念にリハーサルをしておくことも、自分たちの安心のためにも大切です。
そして、最も大切なことは、新郎新婦だけで抱え込まないことでしょう。家族や周囲のスタッフにも事前に頼んでおけば、何かが起こったときに、周りもどうやって対処したらよいのか、知恵が浮かぶかもしれません。
リハーサルをしっかりして、さらに当日の流れを入念にシミュレーションして、家を出発するときからの流れをしっかりイメージしておく。それでも、ハプニングが起こってしまうかもしれません。
そうなった場合には、「これが私たちにとっての正しい流れ!」とすっきり気持ちを切り替えて、当日を楽しんでしまいましょう。 実はこれが最も大切な「準備」かもしれませんね。
※ 2022年4月 時点の情報を元に構成しています
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