新郎新婦の想いをゲストに伝えてくれる式場

会場の中に入るとさっきまでの周りの景色と全く違い、ヤシの木やその他の緑に包まれていて突然の異空間に紛れ込んだ感じでした。挙式場は天井が高く、新郎新婦が入ってくる扉は美しいステンドグラスに覆われて、それはもちろん素敵でしたが、正面のカーテンが開いて窓の向こうに緑が見えた時、開放感と温かみを感じ感動しました。またチャペルの椅子が柔らかく座り心地がよいのには驚きました。披露宴会場も天井が高く、途中からオープンキッチンも現れ、会場内を見まわすだけでも楽しかったです。

挙式が始まる前に『父と娘（花嫁）のストーリー』的な映像が流れましたが、挙式直前と思われる映像も含まれていて、その感動のままにご本人達が入場してこられた時にはぐっとくるものがありました。新郎新婦にはお子さんがいましたが、その子がラジコンカーで二人の指輪を運んできたときにパパである新郎が涙をこらえきれず、というシーンも感動的でした。その映像から始まってたくさんの映像の上映がありましたが、どれもクオリティ高く、エンドロールでは直接見ていないシーンも含まれていたので、もう一度披露宴を体験した気分になりました。披露宴の内容もバランスよく、間延びした感じや慌ただしい感じが全くなく、笑ったり感動したり…軽快に進んでいったので、ずっと楽しく過ごすことができ、あっという間の時間でした。
印象的だったのは挙式が始まる前の控えのスペースにもかわいらしいドリンクが自由に飲めるようになっていて、挙式後もウエルカムパーティでお二人オリジナルのカクテルなどたくさん用意され、いつもいつでももてなされている感がしたこと。お二人からのおもてなしの気持ちが随所で伝わってきました。会食が始まる直前にオープンキッチンでの炎の演出がありましたが、この様に大きな炎があがったのを見たことがなく、まさにサプライズ！この後のお料理にも期待してしまう、ワクワク感でいっぱいになりました。思えば、参加している間、次は何だろ？とずっとわくわくしていた気がします。

全体的に印象的だったのは、わざとらしい笑顔や対応を感じなかったこと。玄関で最初に迎えてくれた女性達も自然な笑顔で気さくに声をかけてくれ、披露宴会場では男性スタッフの方が担当についてくださり、希望のドリンクやお食事のことを聞いてくれるのですが、少し冗談を交えたトークで披露宴開始前の緊張をほぐしてくれました。他に料理を運んでくださった若い女性スタッフの方も控えめで感じよく、ドリンクなどとても頼みやすかったです。会場を移動する時にすれ違うスタッフの方々もとても感じよく自然な笑顔で、歓迎されている感がすごくありました。挙式を待つ間にいた場所で女性スタッフの方が、飾ってあるものの意味合いや新郎新婦の今日の日の様子をアナウンスしてくれましたが、とても心がこもっていて、新郎新婦を思う気持ちが表れていました。そういうご案内は初めてだったのでとても感激して、これから素敵な時間が始まるんだろうな、という予感をさせてくれました。

駅から少し距離がありますが、招待状と一緒に入っていたバスチケットを見たときに、こういうことも『おもてなし』の気持ちの一つなんだなあと心がほっこりしました。その気持ちを思うと不思議に距離を感じませんでした。降りたバス停からすぐ目の前で便利です。