全てに充実したオートクチュール

費用面をどこまで許容できるか

優待プランを適用頂き、110名で720万円程度の見積でした。外資系ホテルは他にも数軒見て回りましたが、その中でも最も高額な会場でした。全体的な単価感が高いのはもちろんですが、やはりこれだけの会場ですので様々なメニューを盛り込みたくなってしまい、結果金額はかなり跳ねてしまう印象です。ただ、施設内の仕様全般やサービス面を鑑みるとこの金額には十分な納得感があり、結婚式そのものにどれだけ費用をかけるかという価値観によって捉え方が大きく変わると感じました。

シックで上質な大人の結婚式を実現したい方にはこの上ない会場です。婚礼フロアは伝統ある三井本館と高級感漂う日本橋三井タワーを跨ぐ形になっており、伝統と革新が融合した独特の空間で、派手すぎない上質感を絶妙なバランスで醸し出していました。
特に特徴的なのはチャペルで、黒の大理石と木格子状のデザインの祭壇に綺麗なライトがよく映え、他に無い魅力ある空間となっています。広さの面でも都内のホテル群では最大級で、ある程度の人数を入れても窮屈になりませんし、バージンロードが長く、またその幅にも余裕がある点も個人的には好印象でした。
披露宴会場はメインのボールルームを見学しましたが、こちらも充実度の高い空間でした。一番の売りは270～360度のウォールスクリーンで、沢山の写真や素材で空間を彩ることができるため、ゲストの方々にも印象深く感じて頂ける会場に思います。人数に応じてボールルームの使用範囲を変えらることができるため、昨今の社会事情を十分に鑑みても、50～150名くらいの人数であれば柔軟な形で問題なく対応できそうです。全体的に大人っぽい高級感漂う披露宴会場ですが、ウォールスクリーンを前提としたシンプルな壁面となっており、この演出を無しにするとやや物足りなさも生じるかもしれませんので、その点には注意が必要です。
その他、多数の花が活けられたアプローチ、高層階のラウンジ、広さと使い勝手に優れたお手洗い・喫煙室等、ゲストの導線全体に考え尽くされた設えを感じられ、さすがのクオリティを感じることができました。

やはり270～360度スクリーンのインパクトが素晴らしいです。披露宴の中でも映像関係は非常にインパクトを残す部分だと思いますし、これだけのクオリティにものを流せればそれだけで十分な演出になると感じました。季節に合わせたモチーフや夜景等も適宜流せるようですので、式全体にテーマ性を持たせて演出することも可能となりそうです。
全面ムービーはオープニングやプロフィールムービーに活用される方が多いようで、エンディング（事前作成のもの）にも活用は可能ですが、当日編集のものを流すとなるとプロジェクターとスクリーン活用となるようです。
また、チャペルのライトは色味を複数の中から選ぶことができ、この点もホテルでは非常に珍しいように思いました。挙式～披露宴と、全体にお好きなカラーに仕立てていくことができそうな会場です。

施設全般も素晴らしいのですが、それ以上にサービス面に強い魅力を感じました。見学では男性のプランナーさんにご対応頂きましたが、非常に物腰の柔らかいご対応で過不足なくご案内を頂け、強い営業感も無くこちらのペースで気持ちよく見学をすることができました。見積時点から細かなご相談も色々としてしまったのですが、それら一つ一つにも大変丁寧にご対応頂き、安心してお任せできる式場であると感じました。見学内で出会ったスタッフさんも皆様対応が素晴らしく、その点も非常に好印象です。
マンダリン自慢のチームウェディングについても詳しく伺いましたが、衣装スタッフ・フローリスト・ヘアメイクスタッフ等が式準備～本番まで一体となって動いてくださり、リハーサルも無制限である等、当日までのサポート体制は実に素晴らしいと感じます。いわゆる「オートクチュール」を謳う会場の中でも、最高峰といえるのではないでしょうか。

三越前駅から直結で、アクセスは非常に良好です。特に銀座線利用の際は改札のすぐ横が建物の地下入口とあって、来館の際のストレスは限りなく小さいように思います。
東京駅からもタクシーで近距離ですので、遠方からのゲストが多い場合でも心配無い立地に感じました。