招待時 30代後半 女性
招待日 2011年6月 (投稿2011年11月)
【結婚式場の雰囲気・設備の良さ】
●教会が良かった。列席者は通路に向かい、2列目は段が上がってさながら劇場のようである。正式な教会という感じではないが、花嫁を鑑賞したい友人としては最適な作りに思われた。木目の色は暗い英国調でクラッシク。天井は高く、式場が用意する歌い手がカッチーニのアヴェマリアを歌い始めると(大変質のいい声楽家だった)荘重かつロマンティックそのものの雰囲気で涙が出たほどだった。その歌を背景に花嫁が堂々と入って来るともう目が釘付けになる。嫁ぐということはどこか哀しいものだ。だが美しい・・カッチーニのアヴェマリアはそうした感傷を誘う。式を重視する花嫁におすすめ。●あんがい神父は本式な手順を踏んでいたように思われた。いろいろ長かったから。●式の後列席者は階段を下りて石造りの中庭で待たされ、階段の上から現れる新郎新婦を眺めることになる。これがまたよかった。真ん中からふたりが左右に分かれて階段を下り、踊り場でまたふたりが歩み寄る。その後ふたりで紐を引いて鐘を鳴らした(ような)。いちど2人が左右に別れるという演出が新鮮だった。●その後披露宴会場に入るまでは緑の植わった小さな庭で飲み物を飲みながら待った。いい天気だったのでここでホッと一息ついた。もう少し椅子があるとよかった。列席者としてはここで、余力が十分のこっている状態で撮った写真でおめかしして来た自分を確認できた。きものなど着てこられた方はここで写真を撮ってもらうといい。●準備ができたといわれ振り返るとフランス風の掃き出し窓がすべて開かれ、そのままいくつかの窓からわらわらと式場にはいる。開放感のある入り方で面白かった。宴が始まると当然ながら窓は閉じられた。そのまま窓が開け放たれて緑の庭との一体感を感じつつ披露宴を楽しみたかった。●こうした結婚式だけを目的に作られた施設を私は知らずに嫌っていたが、案外いいものだと思うに至った。
【演出・オリジナリティの満足度】
音楽会そのものの演出だった。皆何かしら発表することとなった。花嫁の所属する高名な合唱団が宴の前に素晴らしい合唱を披露したのに始まり、バイオリン演奏、恩師のオーボエとバイオリン、花嫁も混じって校歌合唱(新郎新婦は学生時代音楽部の先輩後輩だったので)、職場の人たちのかわいい縦笛合奏、花嫁のピアノ伴奏で恩師の声楽独唱、胡弓の独奏、ピアノと女性の声楽家独唱、新郎とその妹のピアノ連弾・・・まあ素晴らしい音楽の洪水だった。新郎新婦は人を大切にするふたりで、誰ひとりとしてぞんざいに扱うことはなかった。そういう市営がハッキリ出た演出だった。初めて心から楽しい結婚式だった。
【料理の満足度】
どの皿もいちいち、おっ!美味しい!と感じるものであった。ほどよく豪華で上品。それに丁寧さがこもっていた。ハッキリメ献立までは覚えていない。だがこれくらいが料理の存在感としては適切だ。歌ったりしゃべったり、とても忙しく楽しい披露宴だったから。そうしたことが料理の満足度を引き上げることにもなる。
【式場スタッフの満足度】
●クロークの女性達の優しい笑顔。あとは覚えていない。これは大事なことでもある。どのスタッフも丁寧かつ控えめなプロだった。スタッフは黒子として働き、列席者には新郎新婦のことだけが記憶に残る。これが理想ではないか。
【ロケーション・交通の便の良さ】
新横浜からタクシーに乗った。遠かった。シャトルバスに間に合わない自分がいけないのだが・・仕方ないけれど駅からはずいぶん遠いなという印象。外から見るだけだと不自然な場所にぽつんと立っているという印象。
【その他・上記項目以外に何かありましたら、ご自由に書いてください。】
披露宴の最後の定番「花嫁の手紙」を迷っておられる皆様には、勇気を持って読み上げていただきたいと思います。掲示板や世間の悪意ある雑言・・やれ「花嫁ドリーマー」だの「そんなお涙頂戴は内輪でやれ」だの「自己陶酔はみっともない」だのの意地悪な放言にはいささかも耳をかしてはなりません。日常の愛情表現に不慣れな我々日本人が、あのような両親への恥ずかしいほどの心情吐露を、披露宴の公(おおやけ)の力を借りないでいったいどこで出来るというのでしょうか。あれだけのことをするには心的な盛り上がりというものがどうしても必要です。そのために何十年もかけて無数の結婚式によって練り上げられて来た披露宴の式次第なのです。オリジナリティを出したい、と花嫁は意気込みます。ですが賢いあなたなら、それは些末な部分でしか実現しないこと、大枠の骨組み(式次第)には完璧すぎて手をつけられないことがすぐにわかるでしょう。人間の心情の欲求に沿った流れがすでに出来上がっているのです。「花嫁の手紙」はその白眉たるものであるでしょう。ご両親から愛されたあなたならお別れがとても辛いはずです。どうかご両親に娘のかわらぬ愛と感謝を告白してください。筆者自身は式の前日、家を出る日にきちんとした挨拶が出来ませんでした。両親に向かって「今まで・・・」と言ったきり、涙と嗚咽で何も言えませんでした。
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会場名 | ティアラガーデンズ横浜 |
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挙式スタイル | 教会,人前 |
住所 |
神奈川県横浜市港北区北新横浜2-2-1
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