結婚式。それは新郎新婦が晴れて夫婦になるとってもおめでたい日。ですが新婦のご両親は複雑でした。新郎が遠いアメリカへ転勤することが決まっており、新婦も挙式後はアメリカで新婚生活を送ることになっているからです。
「帰ろうと思えば飛行機でいつでも帰って来られるし自分達が遊びに行くことだってできる。どこで暮らしていても娘が幸せならそれでいい」そう言い聞かせていても心にぽっかり穴のあいたようなどこか寂しい気持ちはなかなか消えませんでした。
新婦の気持ち
御両親を置いてアメリカで暮らすことは新婦も寂しさを感じていました。披露宴では御両親にありったけの感謝の気持ちを伝えたい、と一生懸命感謝の手紙を書きました。感謝の気持ちを伝える為に御両親との思い出の写真を流すサプライズも考えました。
当日
新婦からの手紙。「お父さんとお母さんの娘で本当に良かったです。お父さんとお母さんの存在があったからこそ辛い事があっても頑張る事が出来ました。ありがとう。」感謝の気持ちと共に昔の映像が流れ、新婦は泣いてしまって言葉に詰まりながらも最後まで読んで感謝を伝える事が出来ました。
両親からのサプライズ
手紙を読み終わりプレゼントを渡すと思っていた新婦ですが音楽が変わり、司会からのアナウンスが入り、何か違うということに気づきます。
「実はこれからアメリカという遠い場所で暮らすことになる新婦へ御両親からのお気持ちを綴った手紙をお預かりしています」
そこには御両親から娘さんへの想いが沢山込められていました。司会者がそのお手紙を代読すると、新婦の目からは更に涙があふれ止まりません。小さいころの新婦の事や、学生時代の思い出、喧嘩をした話など御両親と新婦との想いで話が綴られている中、
「あなたが私達夫婦の娘で良かったです。あなたがいてくれたから私達夫婦はどんな嫌な事があっても乗り越える事が出来ました。あなたの存在に助けられていました。本当にありがとう」
新婦からの感謝お手紙と同じようなフレーズが。新婦も御両親も同じ想いで同じ内容を書いていたのがとても印象的でした。普段はなかなか口に出来ない想いをこうしてお互いに伝える事が出来ました。
新婦から両親への手紙と言う演出は披露宴の定番ですが、「新郎から両親への手紙」「新婦両親から娘への手紙」「新郎両親から新郎新婦への手紙」などサプライズで手紙を読むのもオススメです。
なかなか面と向かっていてない気持ちを披露宴で伝えてみることで、より一層家族のきずなが深まるのではないでしょうか。
※ 2016年3月 時点の情報を元に構成しています
「披露宴演出」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています