結婚のスタイルが多様化する昨今、入籍はしても結婚式をしない「ナシ婚」を選択するカップルが増えています。でも「何もしないのは少し寂しい」という人もいるはず。
そこで、結婚の記念を素敵に残すアイデアを紹介します。それぞれの結婚式をしない理由にあわせて、代わりになるいいアイデアを集めました。
「ナシ婚」カップルの割合はどのくらい?
「ナシ婚」とは、「籍は入れるが結婚式(挙式・披露宴)はしない」という結婚のカタチです。
2021年に「エニマリ」が直近1年以内に入籍した316名の既婚女性を対象に行った「結婚式に関する意識調査」では、ナシ婚層は66.6%。新型コロナウイルス感染症の本格的な流行前にあたる2020年3月の調査から27.1%増加しました。
結婚式をしない・したくない理由は?
「結婚式(挙式・披露宴)をしない理由」について聞いたところ、「コロナの影響でできなかったから」が51.7%で最多となりました。やはり「ナシ婚」増加には、新型コロナウイルスの感染拡大が大きな影響を与えています。
そのほか「結婚式以外のことにお金を使いたかったから」「結婚式をするためのお金がなかったから」といった経済的な理由や、「人前に出て目立つのが好きじゃないから」「結婚式のセレモニーが嫌いだったから」などそもそも結婚式に前向きではない、という回答もありました。
また、「準備が大変そう・時間がかかりそうと思ったから」「誰を招待するべきかなど、人間関係が煩わしかったから」など、結婚式をする場合の手間や時間を惜しんでナシ婚を選ぶカップルもいるようです。
結婚式は夫婦となるふたりが中心となって進める必要のある大きなイベントですから、金銭的・時間的な手間や負担が生じます。結婚式をしたくてもできない理由や躊躇するような悩みがあるカップルもいるでしょう。
悩み別!挙式・披露宴に代わる結婚記念アイデア10選
さまざまな事情があるとはいえ、「何もしないのは少し寂しい」と感じているカップルもいるはず。結婚式のスタイルが多様化している今、“従来の形”にとらわれずふたりに合った記念を残せるかもしれません。
そこで、アンケートで回答が多かった上位5つの「結婚式(挙式・披露宴)をしない理由」に対して、結婚式に代わる結婚記念のアイデアを紹介します。
【理由その1】コロナ禍などのやむを得ない事情
先ほど紹介した「結婚式(挙式・披露宴)をしない理由」のアンケート結果で、“コロナの影響で結婚式ができなかった”と回答した人に「今後、人生のどこかで結婚式をあげたいか」を聞いたところ、将来的に結婚式をしたいと思っている人は全体の約6割いるということが分かりました。
コロナ禍で結婚式をする際にネックとなる「大勢の人が集まること」を回避しつつ、周囲に結婚を報告し感謝を伝える機会を作るためには、次のようなアイデアがおすすめです。
ふたりだけの結婚式
ゲストを招待せずにふたりだけで結婚式を行い、記念に写真などを残すのはいかがでしょうか。
ふたりだけの結婚式は感染リスクを回避できるだけでなく、一般的な結婚式よりも費用を押さえることができ、準備の負担が減るというメリットがあります。また、授かり婚で妊娠中・子育て中の場合は身体的な負担も少なくて済むでしょう。
結婚式の様子をオンラインで配信し、ゲストに自宅から参加してもらえば、再婚や高齢婚でゲストに気を遣ってしまうというカップルも気兼ねなく結婚式ができるのではないでしょうか。
「準備が大変そう」「うまくいくか不安…」というカップルは、プロにお願いするのも◎。たとえばエニマリの「ふたり挙式プラン」は、会場選びからドレスの手配、ヘアメイク・カメラマンの手配まで挙式に必要なものをすべて用意してくれます。オンライン配信のオプションがあるのもうれしいポイントです。
▼メリットたくさん!結婚式のオンライン配信の実例
大切な人たちにオンラインで結婚報告をする
結婚式は、家族や友人などお世話になった人に結婚を報告する場でもあります。ナシ婚の場合は、結婚式をしない代わりに結婚報告をしっかりするのがおすすめ。
本来は食事などの機会を設けて直接報告できるとよいのですが、直接会うのが難しい場合はハガキや電話、LINEでの報告でもいいでしょう。
また、最近ではSNSで結婚報告をするカップルが増えています。セルフ写真館で撮影した写真を活用したり、動画でメッセージを伝えるなど、その方法はさまざま。スマホひとつで手軽に結婚報告のWebページを作成できるサービスもあります。
▼SNSや動画で…結婚報告の最新トレンドをチェック
【理由その2】準備が大変そう・時間がかかりそう
挙式・披露宴は会場探しから始まり、招待状の発送やドレス選び、ゲスト・配席の決定、引出物の手配などやることが多く、一般的に準備期間は約8か月を要すると言われています。
結婚式準備にかかる手間や時間を考えると踏み切れない…というカップルには、次のようなアイデアがおすすめです。
入籍日をお祝いする
結婚の記念として、ふたりで入籍日をお祝いしてはいかがでしょうか。婚姻届を提出したあとに特別な食事に出かけるのもいいですし、デートや旅行に行くのもおすすめです。
婚姻届は提出すると手元には残りませんが、保存用として特別なデザインの「メモリアル婚姻届」を作成するのもおすすめ。また、ウェディング会社などが無料で提供している「オリジナル婚姻届」を活用するのも◎。
入籍日にカメラマンに同行してもらい、その日の写真や動画を残す「婚姻届フォト」のようなサービスもあります。
会費制結婚パーティーやイベントを開催
手間や時間をかけられないけれど結婚式をしたい気持ちはある!という人は、結婚式よりも準備の負担が少ない会費制の結婚パーティーを開催してみてはいかがでしょうか。
会費制で行うことが多い1.5次会や、カジュアルな食事会のような2.5次会は、挙式・披露宴よりも自由度が高く準備の負担を軽減できます。ドレスや招待状など必要なものがセットになったプランを利用するのもおすすめですよ。
▼自由で楽しい「1.5次会」の魅力や会場選びのポイント
【理由その3】結婚式をするためのお金がない
挙式・披露宴をする場合の費用は平均320万円ほどと、人生においてもかなり大きな出費です。結婚式をするためのお金がない人には、お金をかけずにできる結婚記念のアイデアがおすすめです。
バーチャル結婚式
バーチャル空間で行うバーチャル結婚式では、新郎新婦は自分の分身であるアバターを使います。お馴染みのゲーム『あつまれ どうぶつの森』で本物さながらの結婚式場を作って結婚式をしたという事例も!
費用がかからないだけでなく、当日の着替えやメイクも必要ありません。世界中の友人に祝ってもらえるのもバーチャル結婚式ならではです。リアルと仮想空間を行き来することが当たり前になれば、「メタバース婚」など仮想現実空間での結婚式もどんどん増えていくでしょう。
▼家や自然の中、バーチャルでも!withコロナ時代の結婚式
親族の顔合わせ食事会を豪華にする
大勢を招いて行う結婚式はしたくないけれど、両家の親にはきちんと挨拶の場を設けたい…という人は、両家の顔合わせ食事会を豪華にするという方法もあります。
本来は、入籍前に両家の親族が顔を合わせて挨拶を交わす顔合わせ食事会ですが、ナシ婚の場合は両家の親族が集う最初で最後の機会にもなり得ます。通常の食事会よりも一段豪華にし、両家が親睦を深められる機会としてはいかがでしょうか。
顔合わせの会場選びや当日の進行などをウェディングのプロがサポートしてくれるサービスもありますよ。
【理由その4】人前に出て目立つのが好きじゃない
結婚式の主役は新郎新婦ですから、当然ゲストの注目を集めます。人前に出るのが好きではない人は恥ずかしいと思うかもしれませんね。そんな人には、フォトウェディングがおすすめです。
フォトウェディング
フォトウェディングとは、結婚式を挙げる代わりに行う写真撮影のこと。「写真だけの結婚式」とも言われています。ゲストの目を気にしなくてもいいので、自然体でいられるのがメリットです。
▼フォトウェディングの費用相場や注意点は?
街中や大自然など、好きな場所で撮影をする「ロケーションフォト」もおすすめ。ふたりの思い出のデートスポットや母校などを指定するのもいいですね。出来上がった写真をハガキやSNSでの結婚報告に使ってもいいでしょう。
プロに依頼すれば、ロケーションやドレスの手配、ポーズの指定までしてくれるので準備の負担も軽減できます。
【理由その5】結婚式以外のことにお金をつかいたい
結婚式以外のことにお金を使いたいというカップルは、結婚の記念になるものを購入したり、思い出作りにお金をかけるアイデアがおすすめです。
指輪を買いに行く
一般的に結婚指輪は、結婚式で指輪交換をするまでに用意する人が多く、結婚式をしない場合は買うタイミングを逃しがちです。「結婚した」という実感を深めるためにも、ふたりで一緒に買いに行ってみてはいかがでしょうか。
結婚式にお金をかけない分、予算をかけてもいいかもしれません。入籍の日付やイニシャルを刻印したり、デザインを完全オーダーメイドするのもおすすめですよ。
▼2022年最新!結婚指輪の人気ブランドランキング
ハネムーンにお金をかける
旅行好きのカップルは、ハネムーンにお金をかけて記憶に残る思い出を作ってみてはいかがでしょうか。行き先で恋人が喜ぶサプライズを仕掛けるのも◎。
結婚後に初めて夫婦で行く特別な旅行だからこそ、思い切り楽しめるように計画を練って行きたいですね。
マイホームを購入!
「いずれはマイホームを…」と考えている人は、結婚式をしない分前倒しして検討を始めてもいいかもしれません。
マイホームの購入や建築は、デザインや間取り、機能性や家具など、こだわり始めると想像以上に時間がかかります。ふたりの生活や家族が増える未来を想像しながらマイホームを探す時間は、きっと楽しい思い出になりますよ。
よく話し合って、後悔のない選択を!
価値観の変化やライフスタイルの多様化により、結婚の在り方も日々進化しています。
「ナシ婚」にするか悩んだけれど、結果として「結婚式をやってよかった」というカップルもいます。大切なのはふたりの気持ち。自由に選べる時代だからこそ、よく話し合ってふたりらしいお祝いのカタチを見つけてくださいね*
調査出典:エニマリ「結婚式に関する意識調査」
調査方法:インターネットアンケートによる調査
期間:2021年4月28日~4月30日
対象:直近1年以内に入籍をした既婚女性 316名
※ 2022年12月 時点の情報を元に構成しています
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