結婚式に招待できる人数は限られています。
招待できない友達への結婚報告は気を遣うものです。
また結婚式を行なわない「ナシ婚」での入籍報告、疎遠になっている友人への結婚報告、おめでた婚の報告は、スマートに報告するための配慮が必要になります。
そこで今回は、結婚準備から必要な気遣い!交友関係への配慮ある結婚報告の仕方をご紹介します。
【目次】
- 1.交友関係で見る報告の仕方
- 2.結婚式
1.交友関係で見る報告の仕方
結婚報告のタイミングは、友人関係でも職場関係でも、ちょっと気を遣うかもしれません。
結婚を報告することは、とても大切なお知らせ。
かつては手紙やはがきでのお知らせや、直接会って報告することを基本スタイルとし、友人や急ぎ連絡を取りたい人には電話連絡でも可というのがマナーとされていました。
一方、いまどきはメールやSNSが連絡の主流の方法となりました。
とはいえ、メールやSNSはやはりカジュアルな印象です。
いまどきでも、結婚報告のような大事なお知らせのマナーとしては、
・できれば、手紙やはがきでお知らせしたうえ、直接会って報告する
・遠方の知人・友人には電話での肉声で報告する
となるでしょう。
つまり、正式な報告では、相手の目を見て話し、あるいは肉声で伝えることが礼儀とされているのです。
ではメールはSNSでの結婚報告はどのようなケースでOKとされるのでしょうか?
・知り合い程度の友人や疎遠になってしまった友人にはメールやSNSでも可
・二次会開催の連絡など事務的要素が強い内容の場合はメールやSNSでも可
となるでしょう。
一斉メールは全員に送ることができ、大変効率のよい方法ですが、「大切な結婚のお知らせにもかかわらず手間を省いた」印象を持たれる可能性もあるので、たとえ二次会開催の連絡であっても、送る相手によっては配慮が必要です。
ただし、交友関係の距離感は人それぞれです。
相手に失礼がない連絡方法は何か、よく考えたうえで結婚報告をするようにしましょうね。
体験談
「会える友人には直接、それ以外にはメールで報告」
■メールでしか連絡が取れない遠方の友人には入籍した段階で連絡しました。
また、職場や近所の友人には入籍日を決めた時点で、順次報告をしていきました。
結婚と同時に東京への引っ越しがあったため、もうなかなか大阪の友人には会えなくなるのでかなりタイトにスケジュール調整しましたが、結局会えずじまいの友人もいました。(30代後半女性)
おめでた婚の報告
いまでは、おめでた婚については理解が広がっているため、かつてほど報告に躊躇するカップル少なくなっているのではないでしょうか?
とはいえ、親世代にはうれしい報告である反面、複雑な心境である、というのが正直なところでしょう。
知人や友人への報告に際しても、ふたりが交際していたり、同棲していることを知っていれば、すんなり受け入れられるでしょうが、職場などでは場合によっては戸惑いの声が聞えてくるかもしれません。
伝える相手によっては、やはり妊娠していることは伝えにくいと感じるカップルもいることでしょう。
けれども、新しい命を授かって、ふたりで家庭を築くための「宣言」でもあります。
できれば、メールやSNSで済ませることなく、直接上手に伝えられる手段を考えてみましょう。
体験談
「結婚のほうが妊娠よりも先だとわかって欲しかった」
■友人にはもともと結婚が決まった事をあまり言ってなかったので、結婚報告=妊娠報告にならざるを得ず、「デキ婚」と思われるのがすごく嫌だったのですが、詳しい事情まで話せる友人には私の個人的なプライドで妊娠より結婚が先だったんだよーという説明はしました。が、「所詮デキ婚でしょ」と言われましたけど…(30代前半女性)
2.結婚式
結婚式を行なう場合に連絡する方法
日頃からメールやSNSで頻繁にやりとりをしている親しい友人であっても、結婚報告はメールで済ませるのではなく、会う機会を設けて直接報告し、招待したい旨伝えましょう。
なかなか会う機会が無い場合には、かならず電話をして伝えましょう。
電話の声を伝えることで、こちらが友人を心から招待したいと思っている、というニュアンスが伝わるからです。
学生時代の先生、職場の上司には手紙やはがき、または電話で結婚報告と招待について伝えましょう。
結婚式を行なう場合に招待できない人への報告
結婚式に招待しない人への結婚報告は、少し気をつける必要があります。
結婚する=結婚式を行なう
ととらえる人が多いため、結婚の報告を受ければ、ほぼ自動的に「自分は結婚式に招待されるもの」と思われる可能性が高いからです。
特に、招待する予定ではない
・職場の上司
・いまはそれほどでもないが、かつては親しかった友人
たちへの結婚報告には十分に気をつける必要があります。
また、
・グループ内で招待する人としない人がいる場合
は、大変気を遣います。
なかには、本当はグループ内の別の友達を招待しているけれども「親族だけで式を挙げることにした」などとその場を収めるためには無難な言い回しをして「招待しない理由」を作った人もいました。
しかしながら、いつか事実が判明したときが大変になります。
後々のことを考えて、上手に報告するようにしましょうね。
結婚式を行なわない場合の報告
結婚式をしないと言っているけれど、本当は行なうのではないか? と疑われてしまいがちなケースです。
けれども実際に結婚式を行なわない、あるい行なわない予定であることが事実なのですから、
このケースでは、
・婚約したとだけ伝える
・相手の都合もあるため、結婚式の形式がどのようになるのかわからない
と事実だけを伝えることが最もよい方法といえるでしょう。
体験談
「結婚式は行なわなかったが、自宅に招待」
■実は先日、友人から手紙がきて「先月入籍しました。家族だけの挙式だったので呼ぶことができなかったのでと、彼の簡単な説明と遊びにきてね」と書いてありました。(20代前半女性)
結婚式・披露宴に招待しない場合の対処方法
【二次会に呼ぶ】
二次会への招待は最も円満な解決策です。
二次会ではあるものの招待されているので、「呼ばれなかった」という不満は持たれずにすみます。
そして正直に、
・友達は一部だけを招待した
・狭いのでたくさん呼べなかった
など、と説明すると、友達側も納得しやすいようです。
【SNSで実況報告】
仲は悪くないけれど、事情により招待できなかった友達には、会って結婚報告するだけでなく、SNSで「結婚式準備の状況」を伝えてみてはいかがでしょうか?
その友達も結婚式へ参加しているように思えるでしょう。
【自宅に招待】
あるいは、事情により、二次会にも呼べない友人は結婚後に自宅に招いてホームパーティーをする、という方法もあります。
体験談
「ゆっくり話せる機会をとホームパーティ」
■ひとりの友人は、二次会にも呼べなかった友人たちを新居でホームパーティーのようなものグループ別に開いたそうです。
「二次会ではゆっくり離せないとおもったので。ゆっくりみんなと話せる機会作るね」と言われました。(30代前半女性)
【年賀状で報告】
招待するほどではなかったという友達には、年賀状で報告をする方法があります。
普段も連絡を取り合うことがない間柄ならば、年賀状で知らせることで結婚報告の「義理」を果たした、といえるかもしれませんね。
報告するタイミング
結婚報告をする際には、気をつけるべきマナーがあります。
他人の結婚式では言わない
結婚が決まったあと、近い機会に友人の結婚式。
そこでたくさんの友人に会えるし、自分の結婚報告もその機会にすませよう!と考えるかもしれません。
けれども、その場は「友人の結婚式」。 自分の結婚報告のための場ではありません。
ただし、せっかく多くの友人に会えるのですから機会は有効に活用したいもの。
もしその日に結婚報告もしてしまいたい場合には、結婚式披露宴後のお茶の席に友人に報告するなど、式場とは別の場所で行なうことを心得ておきましょう。
【グループ内の友人には一緒に伝える】
グループ内の友人を全員招待する場合、
ある人だけが先に伝わったり、反対に遅く伝わることで「どうして私だけ?」という事態を避けたい。
できれば同じタイミングで伝えたい、というケースがあるでしょう。
できるだけ一緒のタイミングで伝えるように機会を作るようにし、無理な場合は、
・まず会える人に伝える
・「私から直接伝えたいから、それまで内緒にしてね」と口裏をあわせてもらう
などタイミングを配慮しましょう。
結婚報告は、これからふたりで家庭を持つにあたって、社会人としても大切な「けじめ」の報告です。
そして、なにより喜ばしい話ですから、多くの人に祝福してもらいたいですよね。
そのためにも、ふたりの結婚報告を心から喜んでもらえるよう、相手に応じた方法で、結婚報告をするように心がけましょうね。
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
「両家挨拶・結婚報告」 の キホン に含まれています