結婚式に赤ちゃんや子供連れで出席する場合は、男の子用の洋服、女の子用のドレスやワンピース、履いていく靴を用意するなど、自分の衣裳や髪型を整えること以外に準備が必要です。
また、子供連れだからこそ気をつけるべきことは、どんなことでしょうか?
1.赤ちゃん連れの参列
親族や親友の結婚式に、「お子さん連れで、ぜひ!」と招待されることがあるでしょう。
しかし、赤ちゃん連れとなると、そもそも参列するかどうか迷ってしまうかもしれません。けれども、せっかくのお招きです。
いざ参列を決意したならば、準備万端にして、自分も納得、周りも納得する「赤ちゃん連れ対策」をしませんか?
持っていくといいもの
基本的には、普段持ち歩いているマザーズバックの中身と同じと考えてよいでしょう。
【食事関係】
・粉ミルク
・離乳食(おやつを含む)
・ストロー付きコップ
・カトラリー(スプーン・フォーク)
・おてふき/ウェットティッシュ
・スタイ/エプロン
授乳期や離乳食期の赤ちゃんは、粉ミルクや離乳食を持参します。
一方、少し月齢の大きな赤ちゃんのなかには、すでに大人の食事とほぼ同じものを食べられるケースがありますが、子どもメニューの分量までは食べられないでしょう。
味付けによって好みも変わる時期なので、食事はできる限り持参したほうが何かと安心です。
新郎新婦側には、赤ちゃん用の食事を持参することをひと言伝えておきましょう。
水分は結婚式場側で用意してくれる場合が多いものですが、事前に会場に確認しておくとよいかもしれません。
【おむつ替え関係】
・おむつ
・おしりふき
・タオル
・着替え(下着)
・使用済みおむつ入れ
普段の外出よりも少し多めに用意しておいてもよいかもしれません。
特に、使用済みおむつ入れ(ビニール袋)は、会場によっては使用済みおむつを持ち帰る必要があることを想定して、用意しておくことをおすすめします。
【お昼寝関係】
・バギー/クーファンなど
・バスタオル・ブランケットなど
・抱っこ帯など
・おもちゃ
数時間の結婚式や披露宴の間に、赤ちゃんがお昼寝タイムに入る可能性があります。
赤ちゃんがいつも決まって寝るパターンにバギーなどが必要ならば、持ち込みは可能か、会場に確認しておきましょう。
おしゃぶりやマスコットなど、赤ちゃんのお気に入りがあれば忘れずに。絵本などは、赤ちゃんの必要に応じて用意するとよいでしょう。
赤ちゃんの服装は?
基本的には、「お出かけ服」であれば問題ありません。
そして、大人にはNGである「白い服」も赤ちゃんは大丈夫。フォーマルを意識した洋服を着せてあげましょう。
ママにおすすめの服装
ママにはフォーマルのマナーにのっとった服装が求められます。
しかしながら、赤ちゃんを抱っこしたり、汚れる可能性を考えると、
・シワになりにくい
・汚れが目立たない色
のドレスが便利かもしれません。
また、授乳期のママは授乳しやすい服装が望ましいので、前開きのワンピースが便利でしょう。
もちろん、できる限りフォーマルシーンに相応しいデザインを選ぶようにしましょう。
服装や振る舞いなど、気をつけるべきマナー
泣き声
赤ちゃん連れで一番気を遣うことは「泣き声」でしょう。
特に、しんみりした演出の場面で、赤ちゃんの泣き声が入ってしまったら、雰囲気を壊してしまう可能性があります。
少しでもぐずりそうになったら、披露宴会場を出たり、授乳室や控え室に移るなど、会場ゲストへの配慮を忘れないようにしましょう。
音の出るおもちゃ
赤ちゃんは、寝るときに決まった「おもちゃ」や「音」があるケースが多いものです。
結婚式場は会場の演出以外の音は本来遠慮すべきもの。
とても小さな音の場合は、同じテーブルのゲストにあらかじめ「音が出るのですがよいでしょうか?」と断って使用してもよいかもしれませんが、かなり大きな音や音楽が出るおもちゃである場合は、必ず会場を出て使用しましょう。
母乳のあげ方
ママ達には、赤ちゃんがちょっとぐずったときの対策として、「授乳」して落ち着かせる方法があります。
現在は便利なグッズも増え、公共の場でも気兼ねなく授乳ができることが増えてきました。
けれども、結婚式にはさまざまなゲスト層が出席しています。
本来授乳は公の場では遠慮すべきもの、という考えの人がいる可能性を考えて、できれば会場の授乳室や控え室などで行なうほうがよいかもしれません。
それから、母乳をあげるママたちの悩みは、授乳時以外に母乳があふれる場合があることです。
長時間の披露宴の間も安心して着席していられるように、「胸あて」の準備を万全にしておきましょう。
体験談
「母乳の「手当」におむつを活用」
■子どもが生まれてから、授乳期間中に参加することも多く、その場合は途中で乳房の手当ができるように赤ちゃん用のオムツを持参しました。
飛び跳ねてもドレスにかかる心配もすくなく手当ができ、おかげで気持ちよく参列することができました。(30代前半女性)
2.子連れの参列
2歳以上の子ども連れの場合に、最も気を遣うことは「静かに座らせておくこと」でしょう。
ただでさえ、数時間もの大人の集まりに出席するのですから、じっとしていることのほうが無理というもの。
意思表示もはっきりしてくるため、一度ぐずってしまったら収拾がつかないことにもなりかねません。
どのような準備をして参列すればよいのでしょうか?
持って行くといいもの
・ストロー付きコップ
・カトラリー(スプーン・フォーク)
・おやつ/食事
2歳以上でも、大人の食事内容や味付けとは違う場合が多いうえに、子どもメニューにも好みがあって、せっかく新郎新婦が用意してくれても「口に合わなかった!」という可能性があります。
子どもメニューを頼むか食事を持参するかどうか、悩ましいところですが、そこは普段の子どもの様子からママがしっかり判断しましょう。
・エプロン
・着替え
・おてふき/ウェットティッシュ
食事は「自分で!」という年頃なので、汚すことは想定内。エプロンはもちろん、着替えも多めに用意しておきましょう。
・おむつ(必要に応じて)
おむつが取れている月齢であっても、普段と違う場所ではトイレを普通にできない可能性があります。
心配な場合は、おむつを用意しておいてもよいかもしれません。これに加えて、着替えは必ず用意しておきましょう。
・ビニール袋
小さな子どもは変化に敏感です。いつもと違う環境で、しかも「良い子」でいることを求められると、突然体調を崩す可能性があります。
よくあることは「発熱する」「食べ物を戻す」などです。そのような場合にそなえて、ビニール袋は必ず用意しておきましょう。
そして、少しでも子どもの様子がいつもと違うと感じた場合、
・参列前であれば出席を強行しない
・子供の具合が悪くなったらすぐに退席する
などの対応をとりましょう。
そして、新郎新婦には、当日子どもの体調が変化した場合の欠席・退席の可能性があることを事前にそれとなく伝えられるとよいですね。
・お絵かきグッズ
・折り紙
・シールブック
・絵本
・お気に入りのおもちゃ
絶対に忘れてはいけないのが、じっと座っていられるためのグッズ一式です。
しかも、ずっと同じ事をし続けることは無理なので、何種類かのグッズを用意して、気を紛らわせるようにしましょう。
また、お気に入りのおもちゃがある場合は必須です。その場合は、音がでないものであることが大切です。
女の子向けの服装
子供の服装には大人のようなNG色はないといわれています。
特に小さな女の子は花嫁と一緒に「フラワーガール」などの演出に参加することがあるでしょう。
その場合は、花嫁の衣装とあわせてドレスを着るととてもかわいらしくなります。
基本的に、きちんとしたお出かけスタイルで、派手過ぎない服装であれば問題ないでしょう。
体験談
「子供時代、シャツとスカートで参列した )」
■小学生の時、幼稚園の担任の先生の挙式に参列しました。 子どもだったので、ちょっとよそ行き位のパフスリーブのシャツにスカートで行きました。(30代前半女性)
男の子向けの服装は?
男の子は「小さな紳士」のようなスーツ姿で参列すると、場が盛り上がります。
男の子も女の子同様「リングボーイ」などの演出に参加することもあるので、それにあわせて服装を決めるとよいでしょう。
基本的には、きちんと感があるスタイルであれば問題ないでしょう。
子供の服装や、気をつけるべきマナー
・動きやすいスタイル
赤ちゃんとは違って2歳以上の子どもの相手をするのですから、とにかくママの服装は動きやすさを重視しましょう。
靴は、高いヒールを履き慣れている場合以外は、低めのパンプスがおすすめです。
また、通常の結婚式にはパンツスタイルはあまり相応しくないとされていますが、フォーマルを意識した服装や髪型を伴っていれば「子連れ」の場合は許容でしょう。
体験談
「子供連れにはパンツスタイルが便利」
■今はまだ小さい子どもがいるので、パンツスタイルを選んでいます。
子どもがいて立ったり座ったりが多いので、背中が出たり、だらしなくならないように、また汚されるかもしれないので、できるだけ目立たないような服装をするように気をつけています。(30代前半女性)体験談
「子供連れなので自分でヘアメイク )」
■子どもがいるので、美容院にいくのも大変になるので、自分で夜会巻きなどにしてアップヘアにして参加します。(30代前半女性)
・子どもが騒いだら
2歳以上の子どもは、とにかくじっとしていられないものです。
手元の気晴らしグッズで遊ばせたり、ときどき会場外に連れ出して気分転換させるなど、工夫しましょう。
しかしながら、万が一、騒いだりはしゃいでしまった場合は、すぐに子どもを連れて会場から退席しましょう。
興奮してしまって、どうにも静かになりそうもない場合は、たとえどうしても見たい演出があったとしても、無理して会場に戻ることは避け、子どもが落ち着くまで会場の外で待つことはマナーです。
そして、新郎新婦へは「子どもが騒いでしまう可能性」があること、その場合には退席することを率直に伝えておきましょう。
また、子どもが飽きてしまって会場内にいられなくなった場合、どこかで待っている場所があるかどうかなど、事前に会場に確認しておいてもよいかもしれませんね。
※ 2016年8月 時点の情報を元に構成しています
「ゲスト」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています