みなさんは「ブライダルチェック」をご存じですか?女性の場合、婦人科で受診するブライダル検診のことを指します。
将来の妊娠や出産に関する検査がメインの検診で、男性向けのブライダルチェックもあります。
結婚前に自分の身体を知るために、ブライダルチェックはとても大切なメディカルチェックと言えるでしょう。
そこで今回は、ブライダルチェックに関する基礎知識をご紹介します。
【目次】
- 1.ブライダルチェックとは?
- 2.ブライダルチェックを受診する?
- 3.ブライダルチェックを受ける時期
- 4.男性向けのブライダルチェック
1.ブライダルチェックとは?
ブライダルチェックとは結婚前に、妊娠や出産に影響を与える疾患がないかどうか、結婚前にチェックすることを目的に行われている検査になります。
女性の場合、最近では勤務先での健康診断の項目に子宮がん検診が含まれることが多くなったこともあり、わざわざ婦人科にかかる必要はないと考える花嫁も多いようです。
ブライダルチェックは、一般的な婦人科検診よりも、「妊娠・出産」に直結した検査が含まれています。
ブライダルチェックの検査料金は、検査項目によりますが 数万円程度 が相場と言われているようです。
ちょっと料金は高めですが、たとえばすでに子宮がん検診を済ませている場合は、それ以外の検査項目を行なえば費用をおさえることができます。
ブライダルチェック検査項目
ブライダルチェックで行う検査内容には特定の決まりがなく、検査項目はクリニックや受ける人によって、さまざま組み合わせて受けることになります。
1.血液検査(貧血検査)
2.超音波による子宮と卵巣のチェック
3.子宮がん・子宮頚がん検査
4.性感染症検査
5.風疹抗体検査
6.胸部X線撮影や乳がん検査
などが挙げられます。
2.ブライダルチェックを受診する?
ブライダルチェックをしてくれる婦人科は気軽には行きにくい診療科でもあり、必要がないならば行きたくない、と考える花嫁は多いでしょう。
ところが、自覚症状がない人でも低い割合ですが、何かしらの疾患が見つかる可能性があるようです。
このブライダルチェックを機にしっかりと検査をすることで、花嫁自身の健康状態を把握することができます。
加えて、将来のお腹の子どもへ影響する可能性がある疾患を知ることができ、感染などへの対策を打つことができるかもしれません。
結婚を機に、体の状態を改めて把握することができるブライダルチェックですが、受診後に何らかの疾患が見つかった場合に、妊娠や出産への不安や、結婚すること自体に戸惑いを感じてしまう花嫁をいるようです。
ブライダルチェックを受けることも、検査結果も、女性ひとりで抱え込まず、パートナーや両親、気心が知れた友人と話をしてみるのもいいかもしれませんね。
3.ブライダルチェックを受ける時期
ブライダルチェックを受けることを決めたら、できるだけ早く受診することをお勧めします。
万が一疾患が見つかった場合、治療に時間が必要なこともあるからです。
病院での診察予約、及び検査は結果も含めて数週間かかることもあります。
結婚式の準備も忙しくなる前に、ブライダルチェックを受診した方がいいかもしれません。
4.男性向けのブライダルチェック
ブライダルチェックというと、女性だけが対象を思われがちですが、実は男性にとっても、大切な検査です。
将来子どもが欲しいと考えているカップルならば、ふたりでブライダルチェックを受けることも、絆がより深まるかもしれませんね。
さて、男性のブライダルチェックは産婦人科でなく病院、主として泌尿器科で行います。
女性同様セルフキットもあるようです。
検査内容は、血液検査と尿検査、レントゲン検査のほかに精液検査など男性特有の検査項目もあります。
不妊の原因は女性だけではないことを考えると、女性だけでなく、男性もブライダルチェックを受けるのはマナーになりつつあるかもしれませんね。
健康な体があっての結婚生活ですから、「結婚」というタイミングを機にブライダルチェックを受けてみるのもいいかもしれません。
また万が一疾患が見つかった場合でも、将来を誓い合うふたりですから、自分だけで悩まず、パートナーに相談してみましょうね。
※ 2016年6月 時点の情報を元に構成しています
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