「結納品」を贈られた側は「結納返し」をするのが慣習です。
アンケート調査によると、定番の「スーツ」「時計」「現金」をお返しとしたカップルが多くいた一方で、それ以外のものを選ぶカップルも増えているようです。
そこで今回は、結納返しで何を贈るべきかについてご紹介します。
定番の3パターン
スーツ
かつて男性側への結納返しを「御袴料」と呼んだ名残から、スーツを贈る慣習が根強くあります。
結納当日はかならずしも現物を用意する必要はなく、「目録」とする場合が多いようです。
そして後日あらためて、男性側がスーツを仕立てたり購入したりします。
体験談
「目録として仕立てスーツを贈った!」
■目録にて仕立てスーツにしました。新郎はスーツは持っていましたが、冠婚葬祭用の黒のスーツがなかったため、品目はスーツ一式にして彼の両親に承諾の上つくりました。(20代後半女性)
時計
女性側への結納品としては婚約指輪が贈られることが多いため、男性側に対応するものとして、時計が選ばれる傾向があります。
ずっと使ってもらうためにも、彼が気に入った時計を贈りたいですよね。
ふたりで話し合ったり、一緒に選んだりしたものを贈ることが多いようです。
体験談
「婚約指輪と一緒に探した腕時計!」
■腕時計を贈りました。夫が本当に欲しいものが良いと思い、婚約指輪を購入する際に一緒に探しに行き、選んでもらいました。結納の席で渡しました。(30代前半女性)
現金・金券
女性側に結納金を贈る場合では、男性側には現金を「お返し」することが多くあります。
お返しの割合は1割-5割と、地域や「家」の慣習などによってかなり幅があるようです。
お金のことは揉めやすいので、それとなく男性側から男性側の両親へも確認をしておいてもらったほうがよいかもしれません。
体験談
「結納金の半返し!」
■お金でお返しするのか、彼の身の回りの物でお返しするのか迷いました。
スーツや時計など色々案は出ましたが、結局半返しの金額のお金でお返ししました。(30代後半女性)
定番以外の3パターン
バッグ
男性側が時計を身に付ける習慣がなかったり、スーツも足りているといった場合があるかもしれません。
バッグであれば、比較的日常で使えるものです。
彼の用途に合った実用的なバッグを贈れば、仕事などでも使ってもらえるかもしれませんね。
体験談
「ビジネスバッグを!」
■時計はしない人なので、7万ほどの私の好きなブランドのビジネスバックにしました。
一つくらいは良いものを持っていて欲しかったので、結納返しはいらないと言われましたが、私が強引に買って渡しました。今では毎日使っています。(20代後半女性)
新生活に必要なもの
せっかくの結納返しも「記念品」となってしまい、結局普段使ってもらえないようなものを贈るくらいならば、少しでも新生活に役立つものを贈ろう、という発想もありますよ。
新生活で必要なものをふたりで一緒に探す、という楽しみもできますね。
体験談
「同じお金をつかうならば新生活に役立つものを!」
■ふたりの新生活に必要な物を、二人で選び、購入しました。時計なども考えたのですが今後のことを考えて、同じお金を使うのであれば…ということで。(30代前半女性)
新郎の欲しいもの
定番品もさることながら、彼本人が欲しいものを贈ることは、最もよろこばれることでしょう。
ただし、あくまでも「結納品のお返し」なので、「いつものプレゼント」とは違う位置づけになるよう内容に配慮しましょう。
体験談
「彼が本当に欲しかったものなので!」
■アイパッドです(笑)。当時、主人が一番欲しがっていたものがアイパッドだったからです。
一番欲しいものをあげることが大事だと思います。(30代前半女性)
形式にのっとって定番のお返しをするパターンと、内容重視のパターンがあるようです。
最近は形式にこだわる傾向も少なくなっているようなので、ふたりで、あるいは両親と相談しながら選ぶとよいかもしれませんね。
※ 2016年6月 時点の情報を元に構成しています
「結納」 の ハウツー・ノウハウ に含まれています