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結納どうする?顔合わせ食事会との違いや結納金、マナーについて徹底解説

2023.10.23

カップルが結婚を決めたあと、両家の親や家族が対面する機会をどのようにつくるべきか気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、初めて両家が一堂に会する場「結納」について解説。両家顔合わせとの違いや結納の意味、注意することに先輩カップルの体験談まで紹介します。

結納とは?

結納とは?

結納とは、「ゆいのもの」を語源としたもので、男性と女性の婚約を両家の間で確認し、ふたつの家が新しく婚姻関係を結ぶために行われる日本の伝統的な儀式のことです。

男性側の家族から女性側の家族へ結納品や結納金などの金品を納め、女性側の家族が料理でもてなすというのが基本で、婿養子の場合はその逆になります。地域によって、結納品の品目や飾り方、結納の進め方に違いがみられ、大きく分けると関東式と関西式、九州式があります。
こうした地域形式は、金品を納める側の地域のやり方によって決まります。

「結納」と「両家顔合わせ」の違い

結納と混同されがちな「両家顔合わせ」ですが、目的が異なります。

結納と両家顔合わせの違い

結納は、「婚約を正式に結ぶための儀式」、両家顔合わせは「両家の親睦を深めるもの」です。顔合わせの食事会では結納金を含めた結納品の取り交わしがないこともポイント。上の表に書かれている費用は会場や食事代の相場です。ここに結納品の費用をのせれば、結納は両家顔合わせの食事会に比べてかなり多くの費用がかかることがわかります。

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正式結納と略式結納

結納は結納本来の形式である「正式結納」と、正式結納を簡略化した「略式結納」という形式があります。それぞれの違いを見ていきましょう。

正式結納

正式結納

正式結納とは、仲人に新郎新婦の家を行き来してもらい、結納品や受書を交わす格式高いスタイル。両家同士は顔を合わせないのが特徴です。仲人を務めてくれた方には、酒肴料(しゅこうりょう)というお礼金をお渡しするのがマナー。このほかご祝儀やお車代やお土産など準備するものがたくさんあります。

正式結納は仲人や両家の負担が大きいため、現代ではほとんど行われることはありません。

▼仲人とは?

略式結納

略式結納とは、料亭やレストラン、または女性側の自宅に両家が一同に集まって結納品の受け渡しを行うのが特徴です。仲人を立てることもありますが、最近は結婚をする本人たちとその両親で行うことがほとんどです。

「仲人あり」の場合は結納の進行役や結納品の受け渡しを仲人が行いますが、「仲人なし」の場合は男性の父親が行います。

▼結納をしないという選択についてこちらをチェック!

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結納をしないカップルは97%!

なにかとお金がかかる結納。最近は「しない」という選択をするカップルも増えています。

結納をしないカップルは97%

「みんなのウェディング」が調査したアンケートによると、約97%のカップルが「結納をしていない」と回答!この結果をみる限り、結納をせずに結婚するカップルは現在では多数派であることがわかります。したがって、「結納をするかどうか」は、ふたりがどうしたいか、両家がどうしたいかを優先して考えることが大切といえそうです。

結納金はありましたか?

結納金の有無についても調査したところ、「なかった」という回答が87.6%と多い結果に。結納金に対する希望や考え方は人それぞれ。価値観の違いからトラブルに発展するケースもあるので、まずはふたりの意見をすり合わせて、その後両親にきちんと説明しましょう。

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結納はどうやってする?

結納の行い方

結納を行うことが決まったら、結納当日までに用意しておくものは下記の通りです。

結納で事前に準備するもの

1.結納品
2.婚約記念品
3.目録・受書・家族書・親族書・宗門書などの書類
4.結納金
5.手土産

これらは直接相手が持ち帰るために用意するものです。

また以下のものも必要になります。

  • 祝儀扇子
  • 広盆、ふくさ、風呂敷
  • 念珠、線香(女性宅での結納の場合)
  • 毛せん、掛け軸(女性宅での結納の場合)

これらは、受け渡しを丁寧に行ったり、相手の家族に敬意を示したり、儀式の格を上げるために必要になるものです。このように準備するものが多く作法もあることから、会場は女性宅ではなくホテルや料亭で結納プランを利用してのことが主流となっています。

会場を借りるメリットとしてはこれらをレンタルできることや、結納品のセッティングを任せられる点、またその地域ごとに違うアドバイスを受けられることにあります。

▼結納金や結納品についてはこちらをチェック!

日程・場所の決め方

結納の場合は結婚式(入籍)の3か月前、顔合わせの場合は新郎・新婦それぞれの家への挨拶を終えてできるだけ早く行うのが一般的です。結納を行う場合では、顔合わせを別途事前に行い、その場で結納についての話し合いがもたれることが多いようです。

お日柄については、吉日であるとされる六曜の大安、先勝、友引にあたる日を希望するカップルが多いよう。日本の慣例では、おめでたいことは午前中に行うのがよいとされているため、午前11時くらいに始めて、午後3時頃にはお開きにするとよいでしょう。

結納品をセッティングする場合は20分程度かかります。セッティングは男性側の役目になり、少なくとも開始時間の30分前には会場に入れる時間で考えましょう。

結納の儀式そのものは20分程度で終了します。その後、会席料理の提供を受けるため2時間半から3時間程度かかるため、午前11時より午後3時頃が時間の目安となります。

結納への参加者

結納は本人たちとその両親とで行うのが一般的。ですが祖父母や兄弟姉妹が出席することも問題ありません。基本的に両家が同数程度になるよう、事前に両家に相談しておくことが必要です。

顔合わせ食事会についても同様で、基本的には本人とその両親で行いますが、祖父母や兄弟姉妹が出席することも問題ありません。こちらも両家の参加人数であまりに差があったりしないよう、事前によく相談しておく必要があるでしょう。

結納の服装マナー

結納の服装マナー

しきたりに準じて行う正式結納であれば、当日の服装もそれにならった仕様にします。
しかし最近では略式結納など、形式にとらわれない結納が増えてきたことにより、 服装も略礼装や平服で行うことが増えてきているようです。

ポイントは、両家で格を揃えること。男性側の母親が留袖を着る場合、女性側の母親もそれにできるだけ揃えるようにしたいですね。
あらかじめ両家で話し合って、どの程度の服装にするか決めておきましょう!

正式結納の流れ

正式結納の流れを説明します。

1.仲人は男性宅を訪問して口上を述べたあと、男性側からの結納品を受け取って退出する

2.仲人は女性宅を訪問し、口上を述べて男性側からの結納品を渡したあと、女性側からの受書と結納品を受け取って退出する

3.仲人は再び男性宅へ戻り、口上を述べて女性側からの受書と結納品を渡したあと、男性側からの受書を受け取って退出する

4.仲人は再び女性宅へ戻り、口上を述べて男性側からの受書を渡す

5.女性側は受書を受け取った後、仲人を酒肴で仲人をもてなして酒肴料としてお礼金を渡す

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略式結納の流れ

一方、略式結納の流れはこちらです。

1.結納品は男性側が床の間か台座などにセットする。男性側は向かって右、女性側は向かって左に着席する

2.男性側からの結納品を口上を述べて納める

3.女性側が目録を確認し口上を述べて受書を渡す

4.女性側からの結納品を納める

5.男性側が目録を確認して口上を延べて受書を渡す。婚約記念品を披露し、結びの挨拶の後、祝宴に移る

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婿養子の場合の結納

婿養子の場合の結納

婿養子の結納は役目や手順を男性側と女性側を逆に考えるのがポイントですが、大きく違うこととして、婿養子の結納金は女性の場合の相場の3倍を用意すると言われていることです。

現代における嫁入りの場合の結納は、ふたりで新しく家庭を築く前提で形式上結納を行う状態ですが、婿入りの場合は養子に迎え女性側の財産を継ぎ管理してもらうためであったり、女性の実家が地元の名家や旧家で家督を絶やさないためであったりし、目的が異なります。
そのため、嫁入りの場合の結納は必須ではなくなりましたが、婿入りの場合はあるものとして考えておいたほうが無難でしょう。

また、地域によっては家や車、挙式披露宴の代金など一切合切を女性側が用意することも珍しくはありません。

結納店や結納プランを行っているホテルや料亭では、その地域の婚礼に詳しい方もいることが多いのがメリットです。
結納品は通信販売でも揃えられますが、できれば専門家にアドバイスしてもらい失礼がないように行うことがおすすめです。

▼婿養子についてはこちらで詳しく解説!

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【体験談】結納のメリット・デメリット

結納を行ったカップル、行わなかったカップルの体験談を紹介します。

結納のメリット

体験談

■結婚するという自覚がもてた

結納をしてみた結果は、「結納してよかった」です。
彼の両親と、我が家の両親もうち解けました(2回も会っているから当然といえば当然ですが)。
何より良かったのは彼に結婚するという自覚が出て、なんとなくしっかりしてきたことです(個人的には振袖を着ることができたのが一番うれしかったです)。

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■大変だけど家族のためにもやってよかった

準備までバタバタして親ともめたりもしたけれど、結納を終えた時に家族全員が笑顔で『大変だったけどやってよかったね』と言ってました。
私は今日のためにいろいろ準備してくれた両親達に心から本当にありがとうと思い感謝しました。

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■全員での共同作業がよかった

私は結納しました。
結論としては、やって良かったと思います。
これから結婚式とかいろんなイベントがたくさん待ってるので、その前哨戦というか、ふたり+お互いの家族でひとつの目標(オーバーですが)に向かって何かをつくり上げるという作業を経験できて、良かったと思ってます。

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■日本の伝統を感じることができた!

本格的な結納をした友人は「日本の伝統に触れることができてよかったと思ってるよ」と言ってました☆

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結納のデメリット

体験談

■決まりごとがたくさんあって大変

私たちはやりませんでした。
私を含め、両親もめんどくさいと言ってましたし、お金が行ったり返ったりするだけですから。
略式にしたとしても、どこまで略するのか考えの擦り合わせもしないといけないですし。

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■地域でしきたりが違うのが大変

ギリギリまで彼の地域の結納をいろいろと調べる日々で大変でした。

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■結納品を飾る場所がなく困った

なるべく大げさにならないように自宅で略式で行いました。
でも、もらったものを飾る場所もなく、ものすごく困りました。

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結納は日本ならではの婚姻の儀式

結婚が「家同士のもの」から「本人同士のもの」という認識が強まっていった変化の中で、結納を行う人は現在では少なくなり、行う人の中でも略式結納が主流となりました。

しかし、伝統的な儀式には意味がありその良さもあります。
結納ができるタイミングというのはある程度決まっています。あとでやっておけばよかったと思っても、結婚してからでは意味はありません。

結納は行っても行わなくてもどちらでも問題ありません。だからこそ、両家が後悔のないように慎重に気持ちを確かめ合って結婚への第一歩とできればよいですね◎

▼顔合わせ食事会についてはこちらで解説!

▼結納返しについてはこちらで解説!

※ 2022年4月 時点の情報を元に構成しています

みんなのウェディングアドバイザー