結婚式、披露宴を京都で考えているお二人へ。「平安神宮会館」は、京都市エリアの神社・仏閣です。挙式や外観、会場内の写真から式場の雰囲気をつかんだら、先輩カップルが投稿した実際の費用と料金プランを見比べたり、結婚式場口コミで料理やスタッフ、進行演出、衣装や施設の評価をチェック。気になったら、ブライダルフェア・見学予約をして式場訪問してみましょう。
本番時 30代前半 男性
挙式日 2020年9月 (投稿2020年9月)
平安神宮は言うまでもなく、連綿と続く歴史の荘厳さが溢れる場所です。神苑内を行進する際の雅楽の音色、巫女さんの舞、誓詞奏上、本格的な三三九度…神聖な雰囲気に満ち満ちていました。式中の写真・動画撮影はNGですが、致し方ないでしょう。
私達は本殿式でしたが、何度もお参りしてきた平安神宮という場所で、今まで見るだけだった本殿に初めて入るというのはそれだけで大変感慨深いものがありました。本殿式の場合に限り、尚美館にも入ることができるというのも貴重なポイントです。本殿式を挙げられるのは平日のみというデメリットはありますが、やはり特別感・非日常感は段違いだと思います。
披露宴会場である平安神宮会館は直近にリニューアルされたこともあり、木の香りが漂います。歴史の重みを感じる挙式会場と、新しく綺麗な披露宴会場のコントラストもまた一興です。平安神宮会館からは神苑の風景を一望できますが、9月の挙式時は泰平閣と池が緑に囲まれ、とても良い眺めでした。披露宴では新郎新婦の入場とともに窓のロールスクリーンが上がっていき、そこで初めて神苑が見えるようになりますが、その風景の美しさに列席者からは歓声が上がったほど。きっと季節によって様々な神苑の表情が見えることでしょう。
設備の古さがデメリットになることもあるでしょうが、平安神宮の場合はそれすらも「味」と思えます。
ただ、それだけに、当日の新郎用トイレがあまり掃除が行き届いていない状態だった点だけが残念でした…。トイレスリッパも柔らかい材質のもので、足袋を履いた状態だと非常に履きにくかったので、硬めの材質のものの方が良いと思います。
結論から言えば、演出らしい演出はしていません。夫婦ともにケーキ入刀演出があまり好きではなかったので、代わりに鯛の塩釜開きや鏡開きなどを検討したものの、結局いずれも実行しませんでした。しかし、それはそれで列席者とのコミュニケーションに時間を割けたので悪くなかったと思います。特段の演出をしなくとも披露宴として十分メリハリはついていたので、変に背伸びをする必要もないでしょう。
平安神宮で挙式および披露宴を行うという事実、それ自体がオリジナリティ溢れる演出そのものだと思います。平安神宮は、演出をしなくても十分に「映える」場所です。
前撮りを別の業者で、和洋の2着(新郎:紋付袴とタキシード 新婦:色打掛とウェディングドレス)で行っていたため、本番の結婚式はお色直し無しの1着のみ(新郎:紋付袴 新婦:白無垢)で最後までやり通し、新婦の髪飾りだけ式と披露宴で変えていただく形としました。従って、平安神宮や提携業者の色打掛やドレス、タキシードの類は何も見ていない点ご容赦ください。
少なくとも白無垢に関しては、いずれも重厚感のある刺繍で、格式を感じる豪華絢爛さです。小物含めプラン内でも十分な選択肢があり、迷うこと必至、試着だけで体力を消耗すると思います。
もっとも、一生に一度しかない経験であるため、私達の場合は追加料金を払って一番納得できるものを選びました。また、黒留袖をレンタルした母は「他も見てみたけど、平安神宮が一番豪華だった」と申しておりましたので、予算が許せば親族の黒留袖についても平安神宮を利用する方が良いと思います。
衣装室はあまり大きくなく、試着予約はそこそこ混み合いますので、希望日を複数用意しておくのがベターでしょう。
ここは5点では足りないくらいです。比較対象がありませんが、料理のクオリティは京都、いや日本でも屈指でしょう。列席者が皆、口を揃えて「とても美味しかった」とおっしゃるほどでしたし、私達もそう思います。列席者の多い結婚式だと新郎新婦がご飯を食べられないことも多いそうですが、親族のみであったため、私達もしっかり味わうことができました。一口カット等もしていただけるので、高齢の方でも安心です。
コースはプリフィックスなので、予算や好き嫌いに応じて内容をアレンジすることができます。ベーシックな内容でもランク的には十分高いと思いますが、私達は料理には妥協したくなかったので、試食会やアフタヌーンティーなどを活用し、メニューを決めていきました。「前菜を一品増やしたい」「別の料理に入っている特定の食材を追加して欲しい」など、様々なワガママを申しましたが、すべて応じていただきました。甘鯛の鱗焼きや牛フィレステーキが美味しいのは他の方も書かれていますが、見た目も爽やかな海の幸ジュレや京都らしい湯葉も美味しいですよ。
特にデザートに関して、ケーキ入刀をしなかったこともありデザートビュッフェの形にしましたが、完全なオリジナルのメニューにしていただきました。パティシエの方が「『特定の店の特定の味』のようなあまりにも強い限定でない限りは、できないものはほぼない」とおっしゃっていたように、10種類程度考案したメニューをすべて高い次元で実現してくださり、感激でした。ただ、和装は締め付けが強いため、妻は「お腹が押さえ付けられて全部は食べ切れなかった…」と嘆いておりました。「和装の時は胃の容量が必然的に小さくなる」というのは意外と見落としがちな視点かも知れません。
しかしそれでも、やはり料理はこだわるに越したことはないと思います。
まず、私達の場合はプランナーさんとの打ち合わせ時期と緊急事態宣言の期間が重なり、コロナの煽りが直撃する形となりました。平安神宮会館の営業日が縮小されたり、そもそも外出自体が難しくなったりと、戸惑いの日々でした。結果、挙式の日取りを当初の予定から3ヶ月ずらすことになり、残念な気持ちでいっぱいでしたが、プランナーさんには最後まで親身に接していただきました。何かあった時にはすぐご連絡を頂きましたし、ご指示も的確でわかりやすいものでした。リンゴが苦手な妻のために、ドリンクメニューのアップルジュースを前日にグレープフルーツジュースに変更いただくなど、本当にギリギリまで奔走してくださいました。
本番前日は母の誕生日だったのですが、当日ウェルカムスピーチでそのことについて触れたところ、なんとキャプテンの方が急遽お祝いプレートを用意してくださいました。打ち合わせ段階では全くその話をしていなかったにも拘らず、機転を利かせたご対応には母のみならず私達も甚く感激しておりました。素晴らしい会場にはやはり素晴らしいスタッフがいらっしゃるなぁと、しみじみ感じます。
一点、申込時に提示されたスケジュールでは「挙式の4ヶ月前頃から打ち合わせが始まる」となっていたのですが、4ヶ月を切っても何の音沙汰もなく、こちらからご連絡して初めてプランナーさんとコンタクトが取れました。経験のない身からすればこのようなことでも不安でしたので、この点のみ今後の改善を期待します。
平安神宮の唯一と言っても良いマイナス点は立地でしょう。東山駅が鉄道の最寄りですが、それでも徒歩で10分強。バスはありますが、京都のバスは基本的に大混雑し、遅れる乗り物です(今は時勢柄マシではありますが)。時間に余裕を持った上での行動は京都において基本ですが、いっそ三条駅・河原町駅・京都駅あたりからタクシーを使うのも手だと思います。
なお、私達や親族は前日に烏丸駅周辺のホテルに泊まり、素直にタクシーを利用しました。
こればかりは全くの運ですが、写真撮影の場所は神苑が中心となるので、天候に左右される部分が少なくありません。近年の夏の気候は尋常ではないので、タイミングによっては思い通りにいかないこともあるかも知れません。私達の場合は雨予報ながら、式中と撮影中は降らず、屋内にいる披露宴中だけ雨が降るという奇跡的な巡り合わせに助けられました。
平安神宮での結婚式は、自身もさることながら、列席者により喜んでいただけるものになると思います。スタッフの方々は私達のハレの日をより良いものにするために、全力でサポートしてくださります。時期が時期ですので不安も多いでしょうが、悩んだ分だけ実りのある結婚式になるはずです。
皆様も納得のできる結婚式ができますように!
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会場名 | 平安神宮会館 |
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受賞歴 | |
挙式スタイル | 神前 |
収容人数 | 6人~182人 |
TEL・予約 |
075-708-3921
平安神宮会館のウェディング専用ダイヤルです。
この式場で挙式・披露宴を検討されている方の電話番号です。その他の目的でのご利用はご遠慮ください。 この式場が気になったら、まずはブライダルフェアの予約をしよう!
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定休日 | 火曜・水曜定休 |
受付時間 | 土日祝10:00~19:00、月~金12:00~14:00 / 15:00~19:00(火水定休・フェア予約は受付) |
住所 |
京都府京都市左京区岡崎西天王町97
アクセス情報へ > |
075-708-3921
費用・コストパフォーマンス
・初回の見積もり→9名で80万+初穂料30万=110万
・人数確定後の見積もり→18名で136万+初穂料30万=166万
・最終→17名で171万+初穂料30万=201万
招待状含めペーパーアイテム類は自作、プチギフトは持ち込みのため、上記価格には含んでいません。費用アップの原因は、列席者の衣装レンタルおよびヘアセット追加、料理のグレードアップ、アルバム内容の変更などです。格式高い場所ですので、やはりそれなりの費用は覚悟しておくべきでしょうが、一生に一度だけ、それも平安神宮という非日常感と、非常に美味しいお料理をいただけることを考えると決して高過ぎることはないと思います。
私達は初めから平安神宮本殿一択だったこともあり、早いうちに即決したため、種々の割引を受けることができました。本殿式は平日しかできませんが、必然的に平日特典が適用され、それだけで初穂料の金額に近い割引額となりました。コロナの煽りで日取りを延期したものの、何とか当初の見積もりと変わらない割引を適用していただけました。ただ、季節によっては適用できない割引もあるそうです。
平安神宮の場合は「ここ以外検討しない!」ぐらいの気持ちでいた方が良いと思います。